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プロフィールオーディオ・ビジュアル評論家。
VGP(ビジュアルグランプリ)審査副委員長。同ライフスタイル分科会座長。
THX/ISF認定ホームシアターデザイナー。
日本オーディオ協会 諮問委員(2013-2020)。
専門誌、ネット、テレ…続きを読む
2015年11月9日 11:22 [873649-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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クリプトンの試聴室にて。 |
KX-5P全体 |
ハイレゾ対応、砲弾型イコライザー付きツイーター。 |
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ピアノ仕上げが美しい! |
クリプトンの試聴室で体感したレポートです。(プレス向けです)
本機は、クリプトンがスピーカー事業参入10周年を記念したモデルです。同社が培ってきた技術の集大成として“熟成の極み”と銘打ち、自信の程が窺えます。
【デザイン】
オーソドックスなブックシェルフです。従前のKX-5がパープルウッド仕上げなのに対し、本機は天然材突板に、本格的なピアノ塗装が施されています。全6面とも鏡面仕上げで、高級ピアノさながらの、価格に見合う美しさと品位を備えています。
【高音の音質】
ハイレゾの持つ空気感が豊かで、弦楽器の倍音や余韻も美麗です。
ツイーターが50kHzまで再生できる砲弾型イコライザー付で、アルニコ壷型内磁気回路との相乗効果を謳っていますが、堅牢な筐体や、表面塗装なども好影響を与えていると思います。
鏡面仕上げの外観とマッチする、艶やかで澄み切った音色です。
【中音の音質】
ヴォーカルがウォームかつリアルで、肉感やボディーを感じさせます。近年、ハイレゾ対応を掲げ、解像感重視でクールな音調の製品が増える傾向にありますが、その点、本機はクラシックやジャズなども落ち着いて聴き入ることができます。
従前モデル同様、ウーファーには、ドイツのクルトミューラー社製コーン紙を使用しています。
【低音の音質】
本機で最も注目すべき点です。近年は低域の量感を重視して、バスレフ型が殆どですが、クリプトンは密閉型にこだわり、本機も密閉型です。
スピーカーの音は、本来正面から出てくる音だけを聴くべきで、裏側か発せられる音は余計なものです。よって、箱で閉じ込めようとしている訳です。正確な音の再現を突き詰める場合、バスレフよりも密閉型が適しているのは明白です。
実際に本機を聴いても、その密閉型の良さが理解できます。量感こそ限定的ですが、曖昧な要素が排除され、低域楽器の音色がリアルです。例えばベースなら、音階や音量、まれそれらの変化も的確に再現。言い換えると、プレーヤーのテクニックや、演奏毎のノリの違いもより豊かに受け取ることができます。
余計な付帯音を伴わない正確な低域は、中高域の表現力を邪魔せず、トータルで高い音楽性を獲得しています。
【サイズ】
H380×W224×D319mm/本
11kg/本
【総評】
バスレフが全盛の今、密閉型を選ぶとなると、選択肢はかなり少ない状況です。そんな中、高品位志向のクリプトンは稀少な存在と言えます。
本機はクリプトンが“熟成の極み”と銘打つだけあって、過去のモデルの良い部分を多く引き継いでいます。加えて、ハイレゾ対応と、ハイレゾ音源に相応しいチューニングも施されるなど、同社のハイファイへの造詣の深さを感じ取れます。
価格はなかなか立派ですが、音質も外観もそれに見合う品位を備えています。クラシックファンやジャズファンには価値のある製品だと思いますので、是非一度ご試聴を!
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スピーカー
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