『フィアット初のコンパクトSUVは硬めの乗り心地』 フィアット フィアット 500X 2015年モデル 松下宏さんのレビュー・評価

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『フィアット初のコンパクトSUVは硬めの乗り心地』 松下宏さん のレビュー・評価

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プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む

満足度3
エクステリア3
インテリア3
エンジン性能3
走行性能3
乗り心地2
燃費2
価格3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

フィアット初のコンパクトSUVは硬めの乗り心地

フィアットブランド車として初めてのコンパクトなクロスオーバーSUVとして500Xが登場した。500Xという名前が示すように、外観デザインはフィアット500を連想させるものとしているが、500にしては何となく膨満感が漂うのはボディサイズが大きすぎるためである。

インテリアに関しても、ポップな感覚という点では500に通じるものがあるが、良く見ると実際には500との違いのほうが目につく。ボディサイズも違うのだから、デザインが変わるのも当然である。当然ながら質感なども500に比べると500Xは格段に高いものとされている。

500Xはジープブランドのレネゲードと姉妹車を成すクルマである。今はFCAとしてひとつの会社になったフィアットとクライスラー(ジープ)が共同開発した。ジープブランドではSUVは得意中の得意だが、コンパクトクラスのSUVは持っておらず、フィアットはSUVそのものを持っていないことから、両者の共同開発車としてコンパクトSUVが選ばれるのはごく自然な展開である。このクラスのクルマは世界的に良く売れているからだ。

基本プラットホームや基本コンポーネンツはフィアット系のものを使い、生産工場もイタリアなので、基本的にはフィアット車と考えて良いのだが、レネゲードについてはアメリカでデザインされてジープ車らしさを出している。そんな関係にある。

プラットホームは500がAセグメントであるのに対し、500XはBセグメント用のものを使っていて、500よりもひと回りというか、ふた回りくらい大きい。全幅に至っては、1795mmと辛うじて1800mmの手前で踏みとどまっているが、相当なワイドボディである。

500XにはFCAジャパンが三田の本社をベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。試乗グレードはFFのポップスタープラスと4WDのクロスプラスの2台である。

最初に試乗したのはポップスタープラスだ。搭載エンジンは1.4Lのマルチエア16バルブインタークーラー付きターボ仕様で、6速のDCTと組み合わされている。パワー&トルクは103kW/230N・mを発生する。500Xのボディは500が1tそこそこであることを考えるとけっこう重く、FF車でも1380kgに達している。なので、これくらいの動力性能が必要ということだ。

エンジンの吹き上がりのフィールはそこそこ軽快感があるのだが、決してパワフルなエンジンではないため、あまり元気の良さは感じない。ただ、最近のダウンサイジングターボらしく低速域から十分なトルクを発生するので、これによってカバーされる部分が大きい。ちなみに230N・mのトルクは1750rpmで発生している。

走行モードをオートとスポーツで切り換えると、かなりメリハリが効いた感じになるので、スポーツを選べばそれなりに元気良い走りになる。6速のDCTは低速域では多少のギクシャク感を感じさせる部分があるが、デキの良さはまずまずである。

足回りはちょっと硬めにチューニングされていて、段差のある部分では突き上げ感も感じられた。試乗車には何と18インチのホイールが装着されていたので、これが乗り心地に影響している部分があるようだ。

クロスプラスも同じ1.4Lのマルチエア16バルブインタークーラー付きターボ仕様のエンジンを搭載するが、チューニングの違いによって動力性能は125kW/250psを発生する。4WDのクロスプラスは車両重量が80kg増えて1460kgに達するから、これも当然の設定である。さらに電子制御9速ATと組み合わされるのも500Xの特徴だ。

ジープ・レネゲードの4WD車トレイルホークでは、2.4Lの自然吸気エンジンと9速ATが搭載されていたから、フィアットブランドとジープブランドで作り分けをしていることになる。

クロスプラス用のエンジンは最大トルクの発生回転数が2500回転からとやや高くなるが、それでも低回転域から十分なトルクを発生する特性は最近のダウンサイジングターボのものであり、イタリア車のエンジンらしく吹き上がりも軽快なので、走りはとても元気の良いものになる。

4WDシステムは電子制御カップリング式で、ドライのオンロードでクリップが効いた状態ではほぼFF状態で走り、走行状態に応じて後輪に駆動力を配分する仕組み。走行モードをスポーツなどを選ぶと後輪に積極的に駆動力を配分して4WD走行をする仕組みだ。

足回りが硬めなのはポップスタープラスと同じ。履いているタイヤもブランドは違ったが、サイズは同じ18インチなので、乗り心地のフィールに大きな違いはない。

500Xの売れ行きは必ずしも芳しいものではない。ジープ・レネゲードが順調な売れ行きを見せているのに対し、5000XはFCAジャパンが期待したほどの売れ行きではないようだ。フィアットのSUVに対する認知が低いことなどが理由だろう。

価格はポップスタープラスが300万円強、クロスプラスが330万円台である。駆動方式とエンジンの違いを考えたら4WDに一定の割安感があるが、フィアットブランド車であえて4WDを選ぶことはない。雪道を走る機会が少ないユーザーなら2WDのポップスタープラスで良いのではないか。

レビュー対象車
試乗

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満足度3
エクステリア3
インテリア3
エンジン性能3
走行性能3
乗り心地2
燃費2
価格3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

フィアット初のコンパクトSUVは硬めの乗り心地

フィアットブランド車として初めてのコンパクトなクロスオーバーSUVとして500Xが登場した。500Xという名前が示すように、外観デザインはフィアット500を連想させるものとしているが、500にしては何となく膨満感が漂うのはボディサイズが大きすぎるためである。

インテリアに関しても、ポップな感覚という点では500に通じるものがあるが、良く見ると実際には500との違いのほうが目につく。ボディサイズも違うのだから、デザインが変わるのも当然である。当然ながら質感なども500に比べると550Xは格段に高いものとされている。

500Xはジープブランドのレネゲードと姉妹車を成すクルマである。今はFCAとしてひとつの会社になったフィアットとクライスラー(ジープ)が共同開発した。ジープブランドではSUVは得意中の得意だが、コンパクトクラスのSUVは持っておらず、フィアットはSUVそのものを持っていないことから、両者の共同開発車としてコンパクトSUVが選ばれるのはごく自然な展開である。このクラスのクルマは世界的に良く売れているからだ。

基本プラットホームや基本コンポーネンツはフィアット系のものを使い、生産工場もイタリアなので、基本的にはフィアット車と考えて良いのだが、レネゲードについてはアメリカでデザインされてジープ車らしさを出している。そんな関係にある。

プラットホームは500がAセグメントであるのに対し、500XはBセグメント用のものを使っていて、500よりもひと回りというか、ふた回りくらい大きい。全幅に至っては、1795mmと辛うじて1800mmの手前で踏みとどまっているが、相当なワイドボディである。

500XにはFCAジャパンが三田の本社をベースに開催したメディア関係者向け試乗会に出席し、用意された広報車両に試乗した。試乗グレードはFFのポップスタープラスと4WDのクロスプラスの2台である。

最初に試乗したのはポップスタープラスだ。搭載エンジンは1.4Lのマルチエア16バルブインタークーラー付きターボ仕様で、6速のDCTと組み合わされている。パワー&トルクは103kW/230N・mを発生する。500Xのボディは500が1tそこそこであることを考えるとけっこう重く、FF車でも1380kgに達している。なので、これくらいの動力性能が必要ということだ。

エンジンの吹き上がりのフィールはそこそこ軽快感があるのだが、決してパワフルなエンジンではないため、あまり元気の良さは感じない。ただ、最近のダウンサイジングターボらしく低速域から十分なトルクを発生するので、これによってカバーされる部分が大きい。ちなみに230N・mのトルクは1750rpmで発生している。

走行モードをオートとスポーツで切り換えると、かなりメリハリが効いた感じになるので、スポーツを選べばそれなりに元気良い走りになる。6速のDCTは低速域では多少のギクシャク感を感じさせる部分があるが、デキの良さはまずまずである。

足回りはちょっと硬めにチューニングされていて、段差のある部分では突き上げ感も感じられた。試乗車には何と18インチのホイールが装着されていたので、これが乗り心地に影響している部分があるようだ。

クロスプラスも同じ1.4Lのマルチエア16バルブインタークーラー付きターボ仕様のエンジンを搭載するが、チューニングの違いによって動力性能は125kW/250psを発生する。4WDのクロスプラスは車両重量が80kg増えて1460kgに達するから、これも当然の設定である。さらに電子制御9速ATと組み合わされるのも500Xの特徴だ。

ジープ・レネゲードの4WD車トレイルホークでは、2.4Lの自然吸気エンジンと9速ATが搭載されていたから、フィアットブランドとジープブランドで作り分けをしていることになる。

クロスプラス用のエンジンは最大トルクの発生回転数が2500回転からとやや高くなるが、それでも低回転域から十分なトルクを発生する特性は最近のダウンサイジングターボのものであり、イタリア車のエンジンらしく吹き上がりも軽快なので、走りはとても元気の良いものになる。

4WDシステムは電子制御カップリング式で、ドライのオンロードでクリップが効いた状態ではほぼFF状態で走り、走行状態に応じて後輪に駆動力を配分する仕組み。走行モードをスポーツなどを選ぶと後輪に積極的に駆動力を配分して4WD走行をする仕組みだ。

足回りが硬めなのはポップスタープラスと同じ。履いているタイヤもブランドは違ったが、サイズは同じ18インチなので、乗り心地のフィールに大きな違いはない。

500Xの売れ行きは必ずしも芳しいものではない。ジープ・レネゲードが順調な売れ行きを見せているのに対し、5000XはFCASジャパンが期待したほどの売れ行きではないようだ。フィアットのSUVに対する認知が低いことなどが理由だろう。

価格はポップスタープラスが300万円強、クロスプラスが330万円台である。駆動方式とエンジンの違いを考えたら4WDに一定の割安感があるが、フィアットブランド車であえて4WDを選ぶことはない。雪道を走る機会が少ないユーザーなら2WDのポップスタープラスで良いのではないか。

レビュー対象車
試乗

参考になった4

 
 
 
 
 
 

「フィアット 500X 2015年モデル」の新着レビュー

レビュータイトル 満足度 投稿日時
コスパに優れたイタリアン  5 2019年1月16日 14:56
ジーンズを履いたチンクX  5 2017年12月3日 02:30
フィアットの皮を被ったアルファ  5 2017年6月1日 22:10
これはヒドい!  1 2017年5月27日 23:25
買って満足!  5 2017年2月27日 11:16
セダンとしての選択肢もあり  4 2016年7月28日 21:27
半年乗ってレビュー  3 2016年6月20日 22:29
初イタリアーノ(笑)  5 2016年5月15日 13:52
フィアット初のコンパクトSUVは硬めの乗り心地  3 2016年5月7日 04:00
まずまずいい感じ  4 2016年4月23日 22:06

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フィアット 500X
フィアット

フィアット 500X

新車価格帯:292〜343万円

中古車価格帯:128〜328万円

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