『『漢』が香る、骨っぽいホットプレート』 象印 やきやき EA-GV35 多賀一晃さんのレビュー・評価

[多賀一晃]

2018年9月24日 16:16 [1160778-1]

満足度	4

デザイン	5
操作性	5
火力	4
洗いやすさ	2
サイズ	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

『漢』が香る、骨っぽいホットプレート

焼肉プレートには、メッシュ状の穴がある	穴あき焼肉プレートの穴より、下をのぞく。	穴あき焼肉プレートに平面ハーフプレートの組み合わせ
温度調節プラグ。ケーブル長は2.5m	仕舞終えた状態。旅行鞄並の迫力がある	「仕舞う時は常にこの状態で」と言われても・・・

一番最初に感じたのは、「鉄板焼きらしさ」です。
黒一色と感じられる色彩、プレートの無骨なデザインは、老舗の鉄板焼き屋を彷彿とさせます。鉄板焼きは、焼きたてを食べるので美味しいモノですが、プレートから直に取るところは、他の調理家電とは一線を画すところです。

シーズヒーターで鉄板を温める、よくある方法のホットプレートです。温度制御は、140℃から250℃。お好み焼きは、200℃メイン、焼肉は肉：230℃から250℃、野菜：180℃がメインですので、火力的には十分です。

プレートは、「平面プレート」とメッシュ状に穴が空いた「穴あき焼肉プレート」、そして「たこ焼きプレート」の３種類。この「穴あき焼肉プレート」は、右半分は枠だけしかなく、そこに焼肉用のハーフブレード、もしくは平面のハーフブレードを当てはめられ、多彩な使い方が可能です。

焼肉に使う「焼肉プレート」は、メッシュ状の穴から油を下に落とすことができます。焼肉の煙の多くは、油が燃えてでるので、肉から出てくる油をどんどん取り去っていく仕様のEA-GV35は、ほとんど煙を出しません。我が家のダイニングに置いてある空気清浄機も「弱」から変わりませんでした。また、水受け皿の上には、メッシュの反射板を置き、ヒーターの熱をより効果的に使う工夫もなされています。

また、平面プレートでお好み焼きを焼くのも、ダブルサイズでも問題ありません。また通常サイズなら、２人分を楽に焼くことが出来ます。
たこ焼きも30個一度に焼くことが出来、焼いている時、文句をいうことはないと思います。

各プレートには、チタン入りフッ素加工してあるので、先端やコーナーが丸みを帯びている金属ヘラも使えます。また、洗いも楽です。こびり付いたように見えてもご安心を。

ところが、片付けになると話しが一転します。ホットプレートは、重ね合わせて片付けるのが通例です。そのままだと、すごく場所を取るので、立てて置くのが流行っています。しかしこれが大変。一つは収納ホルダーを使っていることです。収納ホルダーは開くと、プレートの幅の倍あります。要するに、広いところでないと片付けにくいのです。あと、２枚あるハーフプレートの片付けに発泡スチロールを使用しているのも、気になります。発泡スチロールは、使って行く内に、やれてきます。完全にペチャンコになることはありませんが、段々凹んできます。何度も使うのにはむいていないと思います。あと、太く、長い温度調節プラグは、収納場所を別に設ける必要があります。

また、気になったのは、「たこ焼きのピック」ですね。こちらは、先が尖っているものが多いためでしょうか、竹串を使って欲しいとありました。100均で買った竹串でトライしましたが、30個もひっくり返すと、握りが細いので結構手が疲れます。

もう一つ工夫してくれたらと思うのは「フタ」です。広島出身の筆者のお好み焼きは当然、ソバ入り。もやしとキャベツはメガ盛りにするのですが、かなり焼けないとフタに当たります。また、細かく、蒸したいと思うこともあり、フタにはもう一工夫欲しいと思います。

焼いている時はとても楽しく「雰囲気のいいホットプレート」が欲しいなぁと思っている人にお勧めのホットプレートです。