『シャレたデザインと予想以上のフットワークの良さ』 トヨタ シエンタ ハイブリッド 2015年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価

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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能3
走行性能3
乗り心地4
燃費4
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

シャレたデザインと予想以上のフットワークの良さ

リビューのインパクトも十分、荷物の積み下ろしもし易いです

ナビの取り付け位置は合格ですが空調の吹き出し位置が低い印象です

近距離、短時間であれば十分、座り心地も旧型よりかなり良くなりました

JC08モード燃費は27.2km/Lですが、テストでは20.9km/llでした

先進安全装備であるトヨタ・セーフティ・センスCは絶対装着しましょう。

最上級のグレードとなるハイブリッドGは232万9855円(車輌のみ)です

12年ぶりのフルモデルチェンジを行ったトヨタ シエンタ。旧型には設定が無く、市場からは待望論の強かったハイブリッドモデルの最上位グレードの7人乗り/6人乗り両方を都内中心と高速道路も含めた関東近郊約500kmを2回に分けて(車輌の色が違うのはそのせい)試乗を行ってきました。

初代が登場した時とは時代背景やマーケットも当然違いますし、トヨタ自体の車輌ラインナップも変化しています。昔このクラスには後席スライドドアを持つ5人乗りのラウムがありましたし、ダイハツとの協業で誕生したパッソ・セッテ(ダイハツはルミナス・ブーン)も現在は生産を終了しています。つまりそれだけシエンタがカバーしなければならない市場は大きく、失敗は許されないわけです。

デザインに関しては私は常日頃から「デザイン自体が街の風景に溶け込むのには時間が解決してくれるし、慣れの問題」という考えです。もちろん好き嫌いはあって当然です。しかし初めて見た時の奇抜な感覚は実車を見た頃には消えていましたし、逆に言えばこの位個性がないと差別化は難しい。感覚論ですがフランス車にも負けない、いいデザインだと思います。インテリアもインパネのデザインがなかなかオシャレな感じ、2色あるインパネのカラーはどちらにもオレンジのラインが入っていますが、これがいいアクセントになっています。フロントウインドウは傾斜がやや強いのでシートリフターはあまり上げない方向でセットしました。ひとつ希望を言えばテレスコピック機構がなかったのが残念です。

乗降性はとてもしやすいですし、フロントシートは適度な固さがあり、腰痛持ちの筆者でも快適です。座面は硬いわけではありませんが、臀部や太ももの沈み込みによる体圧の分散も適度に利いていて快適な部類です。ただライバルのホンダ・フリードが2列目シートを独立したキャプテンシートにしているのに対し、シエンタの場合は3名がけができる2列目の真ん中にスマホなどをおけるスペースを作り2名がけ、つまり6名乗りとなっています。シエンタは上級のGグレードにこの6人乗り仕様が設定されていますが、ハイブリッド/ガソリンとも価格は同じです。であればセパレート感が少なく、なおかつ近距離であれば2列目に3名がけができる7人乗りを絶対オススメします。

3列目シートはサイズも座り心地も大きく進化しています。それでもこれは近距離での使用を想定しているレベル。家族4人とその両親が近場のファミレスに行く際に1台で事を済ませたい、そんな使い方がしっくりきます。シートアレンジ自体も多才ですが、普段は3列目を格納してラゲージスペースとして使うのがいいでしょう。地面からの荷室高も505mmと低く、1260mmあるという荷室幅は四隅の出っ張りも少ないので収納力はかなりのものです。実際、4名乗車で100Lの長期旅行用のキャスター付きスーツケースが4つ縦に積めたので背の高い買い物をした際(観葉植物など)も便利です。

さて肝心の走りの方ですが、基本的なシステムはアクアと同じです。1.5L直4DOHC+モーターのTHSUですが、加速に関しては「可もなく不可もなく」、いいかえれば平均的です。とはいえ、日々進化しているTHSUですから、アクセルを深く踏み込んだ際に唸るようなエンジン音は大分マスキングされていますし、高速道路など、それほどパワーを使わない平坦な状況であれば十分以上の性能を感じました。動力性能に関しては平均的ですが、一番今回進化を感じたのがそのフットワークです。CMが「トヨタのスポーツシューズ」的な展開だったのでそれに迎合するつもりはさらさらありませんが、これだけ背の高いミニバンでありながら接地感はかなりレベルが高いです。もちろんコーナリング時は頭のあたりはロールする感覚はありますが腹部から下はしっかり路面を捉えており、なかなかのフットワークぶりです。メーカーオプションの16インチアルミホイールと専用タイヤの価格は税込みで8万2080円というやや高めの設定ですが、この装着は「有り」だと思います。ちなみに15インチアルミも実はメーカーオプションで5万4000円高、タイヤサイズが大きくなれば交換時の負担も大きくなりますが、せっかくのスポーツシューズですからオシャレにいきたいものです。

また安全装備に関しては「トヨタ・セーフティ・センスC」が5万4000円でメーカーオプション設定されています。本当は標準装備が望ましいのですが、これは絶対に装着すべきでしょう。万が一の事故を想定して準備をしておくことは大事ですし、機能のひとつである「先行車発信告知機能」はかなり使えます。言い換えればそれだけドライバーによっては注意が散漫になっているこということ。動作感度も調整できる点もよいと思います。

気になる燃費ですが、エアコンはオートで25℃固定、1名〜4名+荷物フル状態などランダムに行い、燃費走行を意識せず走ってトータルの燃費は20.9km/Lでした。カタログ数値がJC08モードで27.2km/Lですが、世の中の情報を集めてみるとほぼこの数値に近いようです。テクニックを持っている人ならばもっといい燃費を出せているでしょうが、個人的には十分だと思います。

色々とメーカーオプションを装着すると乗り出し価格が結構高くなってしまいますが、しっかりとしたボディと高い快適性、燃費性能も十分ですから家族も含めレジャーなどにもオールラウンドに使えるコンパクトミニバンだと思いました。売れているのにはやはり理由があるのですね。

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シエンタ ハイブリッド
トヨタ

シエンタ ハイブリッド

新車価格:222〜258万円

中古車価格:81〜271万円

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