α7R II ILCE-7RM2 ボディ
- 新開発の有効約4240万画素35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーを搭載した、プロ・ハイアマチュア向けのフルサイズミラーレス一眼カメラ。
- フルサイズ領域での4K動画記録に対応し、フルサイズの表現力そのままに高解像な4K動画を記録できる。
- 大幅に進化した「ファストハイブリッドAF」を搭載。さまざまなシーンや被写体において、高解像度性能を生かした撮影を実現する。

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2020年12月28日 17:52 [1403130-1]
満足度 | 4 |
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デザイン | 4 |
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画質 | 4 |
操作性 | 4 |
バッテリー | 2 |
携帯性 | 3 |
機能性 | 5 |
液晶 | 4 |
ホールド感 | 3 |
このα7R II は、写真を勉強中である中学生の長男のための、教材としての側面が強い選択です。長男はマニュアル露出、マニュアルフォーカスでの撮影を修行中で、我が家のミノルタ銀塩機用のオールドレンズをはじめとするマニュアルフォーカスレンズの母艦として、またミラーレス機ならではの機能は露出やピントの勉強にもなること、近い将来高画素が業界主流と見られ、写真を続けるなら中学生である今から高画素機が扱えるスキルを身につけた方が良いという判断でした。
ところがいざ実機がやってきまして、長男以上に母親の私の方がα7R II を気に入ってしまった、という始末です。
何が気に入ったかと言いますと、このα7R II は、父から譲られて子供の頃から愛用してきたミノルタ銀塩一眼レフ機と、撮影感覚が良く似ているのです。
撮ることが楽しくてしょうがなかった小学生、中学生時代の記憶と感覚がオーバーラップしてくるのです。
自分の子供時代の楽しかったことや苦労したことの撮影体験を、我が子がα7R II を通じて共有してくれる形になるという、思いがけない嬉しさも与えてもらった気がします。
では、α7R II のレビューを、私にとって重要な項目に絞って記しておきます。
α7R II の撮像センサーは有効画素数が4240万画素という高画素であり、等倍鑑賞をしてもこれまでに経験したことがない精細な描写。本当に細かいところまで被写体の造形が判ります。もちろんこれがα7R系ボディの最大の売りモノです。
もっとも、これだけ高精細な画を必要とするシチュエーションは思ったほど多くなく、人や物といった主題のフィーチャリング撮影を好むユーザーにとっては、感激する要素ではないのも事実。高画素機はやはり高画素が必要な撮影目的用という認識も新たにしました。
画質ですが、光量がほどほど確保できている状況では、白トビから黒つぶれまでのダイナミックレンジが広く、特に暗部の印象が良いです。
映像エンジンBIONZ Xは色彩表現としては写実系でレタッチありきですが、シャープネスとノイズリダクションの補正はかなり良い落とし所で、「キレイな写真」として十分合格です。
ですがBIONZ Xでの補正がRAWでは反映されません。カメラ設定反映無しがデフォルトの現像ソフトで開いて等倍表示しますと、ボヤけた上に低感度から輝度ノイズが乗った画像ですが、これがα7R II の素の状態のRAW画像なのです。
搭載撮像センサーそのものも、キヤノンやパナソニックのセンサーと比べるとノイズは多めと見られ、ノイズリダクションの強さとディティール保持の妙でカバーしている印象です。どのメーカー製にしろデジタル画像はノイズリダクションまったく無しで可にできるほど甘くありませんので、ディティールをなるべく保ちながらノイズを抑えられる落とし所が存在するかが問題。実際映像エンジンの画像は良いので落とし所があるのは間違いないのですが、そのパラメーターを現象ソフトで再現できるかが評価の分かれ目になろうかと思います。
その観点では、シャープネスについてはどの現像ソフトを使おうが再現可能という所感。回析ボケもまず問題なく補正できるでしょう。
問題はノイズリダクションで、ソニー純正のEditは効きすぎない節度を持つ一方、補正しきれない場面にも多々遭遇します。Adobe Lightroomは強力にノイズ除去ができますが、ディティールの飛び方も大きく、良い落とし所はなかなか見つけられません。
我が家はAdobeのフォトグラフィプランという、月々1,000円強でPhotoshopとLightroomが利用できるサブスクリプションを契約していましたが、これを解約し、ノイズ除去のアルゴリズムを複数持ち、調整幅単位も細かいDxO PhotoLab 4 Elite版を購入しました。これでも自在に調整というわけにはいきませんが、これまでより遥かに落とし所を見つけやすくなっております。
操作性としてボタンカスタマイズに触れておきます。
一般によく使われるであろう機能に限ってはカスタマイズしやすいです。個人個人の独自撮影スタイルの援助機能と考えるとできないことが途端に増えてきますが、オーディオビジュアルやプレイステーション等のゲーム機でもそうであるように、裾野のユーザー層にだけ目を配りがちなソニーというメーカーの伝統でもあり仕方ないでしょう。
マニュアルフォーカス撮影が目的の購入ですので、EVFの視認性や解像度は重要な要素です。
236万画素は後継機のα7R III や IV 、α9系、ニコンやキヤノンのEVFと比べると見劣りは明らかなのですが、表示画質を高画質に設定すればまずまず見やすいです。これでも発売当時は業界最高峰のEVFでしたし、現在においても水準ギリギリはクリアしていると思います。
ボディ内手ぶれ補正は公称で最大4.5段分ですが、実効は最大で2段程度です。焦点距離が長いほど効きは大きく、短くなるほど効きません。30mmでは手ぶれ補正効果はほぼ無くなります。また、どのレンズでも最短撮影距離に近づくほど手ぶれ補正は弱くなります。
何かと問題にされるバッテリーの持ちですが、驚くほど減りが早いです。我が家では1回の撮影は30-40枚程度、多くても70枚くらいですので1つのバッテリーで十分ですが、ほとんどのユーザーは複数持ち必須でしょう。
我が家にはメインカメラたるキヤノンEOS 6Dがあります。
画素ピッチおよそ6.5μmmという広い受光面積をもつEOS 6Dは階調や質感の表現を得意とし高感度撮影にも強く、これらはα7R II にもっとも不足しているファクター。
4240万画素の高画素撮像センサーをもつα7R II は広いダイナミックレンジを生かした明暗差の大きい場面、細かい造形を描写したい風景を得意とし、細密なピント合わせができる機能を備えており、これらはEOS 6Dでは望めない要素。
この2台を状況に合わせて選択すれば、移動の大きい動体撮影と連写以外の項目はほぼ網羅できます。それぞれ魅力的な長所を持ち、お互いの欠点を補い合えるα7R II とEOS 6Dは、最高の凸凹コンビ。良いカメラを選べたと自己満悦中です。
- レベル
- アマチュア
- 主な被写体
- 風景
- その他
参考になった11人
「α7R II ILCE-7RM2 ボディ」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2021年2月13日 10:42 |
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2020年12月28日 17:52 |
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2020年12月10日 02:23 |
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2020年11月16日 17:48 |
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2020年11月3日 18:47 |
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2020年10月11日 22:52 |
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2020年9月23日 18:31 |
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2020年4月28日 22:25 |
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2020年4月23日 16:50 |
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2020年1月13日 15:15 |
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