『フローズンにも対応！ 完成度の高い3代目』 シャープ ヘルシオ ジュースプレッソ EJ-CF10A-R [レッド系] 神野恵美さんのレビュー・評価

[神野恵美]

2015年4月30日 19:13 [820334-1]

満足度	4

デザイン	4
使いやすさ	4
パワー	4
手入れのしやすさ	4
静音性	3
サイズ	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

フローズンにも対応！　完成度の高い3代目

1〜3代目までのスクリュー＋フィルターの進化（左から）	分離可能になったスクリューとフィルター	ジューサー用（左）とフローズン用のアタッチメント（右）
スクリュー＋フィルターは上からストンと入れるだけでセットも簡単	自家製青汁。絞りかすは左側、ジュースは右側に押し出される	凍らせたヨーグルトとラズベリーをフローズンに

シャープのスロージューサー2015年モデル上位機種。第三世代にあたり、まずはスロージューサーとしての使い勝手が大幅に改善。また、2015年モデルからは上位機種とスタンダードモデル（EJ-ST1)に分かれた。

スロージューサーとしての機能、性能はほぼ同じ。上位モデルは、流行の“フローズン”メーカー機能に対応した。

シャープのスロージューサーは、第2世代からスクリューとフィルターが一体化したのが特徴。分解したり手入れする手間を軽減させた。それを今回はさらに分離可能にし、フィルターの内側まで手入れがしやすくなっている。フィルターは繊維が詰まりやすい部分なので、嬉しい改良だ。

また、フローズン機能に対応したのも、スクリューとフィルターが分離可能になったことの恩恵。フィルターをフローズン用アタッチメントに着け替えることで両用できる。

ちなみに、野菜や果物などのジュースを搾り取るジューサーとは違って、フローズンは凍った硬い食材を押しつぶす必要がある。そのため、スクリューの回転には力が必要になり、回転する馬力をアップしたDCモーターにバージョンアップしている。

シャープのスロージューサーと言えば、他にも縦長のスリムで置き場所を取らない設計も従来からの魅力の1つだが、馬力をアップしたモーターに変更しながら、本体寸法はあまり変えずにこうした改良を施している点も評価できる。

また、シャープのスロージューサーは、2代目以降、ジュースが内側へ濾される“フィルター外搾り”を採用している点も他メーカーとの違い。他社の主流は、フィルターの内側にある食材の果汁が外側に濾される仕組みだが、“外搾り”方式のほうが搾った果汁への繊維の混入が少なく、よりサラッとした滑らかなジュースができる。

お手入れやセットなどの使い勝手をはじめ、搾り出された果汁のクオリティーなど、すべてにおいて現状市場で販売されているスロージューサーの中では一歩リードを感じる商品。今回、初採用されたフローズン機能については、アタッチメントや容器の溝の部分にフローズンが溜まってしまうなど、改良の余地はまだまだあるものの、スロージューサーとしては既に性能、機能、デザイン性などどれをとっても平均点が高く、3代目にしてかなり洗練された印象だ。