『e-up!で連続500キロを走ってみた。』 フォルクスワーゲン e-up! 2015年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価

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『e-up!で連続500キロを走ってみた。』 外川 信太郎さん のレビュー・評価

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外川 信太郎さん

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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地5
燃費3
価格3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

e-up!で連続500キロを走ってみた。

外装は内燃期間のup!と変わらない。

南アルプスまで走ったのはおそらく筆者だけだろう・・・。

c型の反射板がe-up!の特徴である。

BMW i3と違い普通に使えるカジュアルなEVがこのクルマ。

街中では、圧倒的なトルクでスムーズながら速い。

モーターの放熱量が少ないため、ファンなどは存在しない。

フォルクスワーゲングループジャパンより借用した電気自動車「e-up!」ですが、長期にわたりテストが敢行出来たこともあり、途中、普通充電を行った後、250キロも離れた南アルプスの麓まで走ることができた。街乗り、中央自動車道、ワインディングと多岐にわたり走行できましたので、お伝えいたします。

キーを回し「レディ」状態にしても、もちろん無音。ドライブレンジにセレクトし、ノーマルモードで走り出す。アクセル開度をいきなり深くしてしまっため、瞬間的にトルクが100%引き出され、デッドスムーズに加速。周囲を交通を音もないまま置き去りにしてしまった。この感じは電気自動車にしか真似のできないものだ。次の信号でゆっくりアクセルを踏んで発信すると、パワーメーターが20%に満たない程度で十分な加速が得られる。トランスミッションが変速という動作を行わないため、まさに氷の上を滑るように速度を上げていく。 こんなースムーズな乗り物といえば新幹線しか思い浮かばないほどだ。

減速は基本シフトレバーの回生ブレーキでほとんど用が足りてしまう。D1.2.3.Bと4段階の回生ブレーキが選択できますが、平均速度30キロ程度で流れる街中では、D2でアクセルを浮かせると滑らかに速度を落としてくれると同時に、バッテリーに充電が行われる。停止間際にフットブレーキを踏んで止まるといった感じで、この一連の動作をドライバーが学習すると実に効率よく走ることができる。

街中では210Nmというトルクは十分過ぎるほどで、「エコ」モードでも十分パワフル。どこからアクセルを踏んでも、タイムラグもなく、スムーズな加速を得られるのは、内燃機関では味わえない。なんか周囲を走る自動車たちが、蒸気機関車に思えてきてしまった。

中央自動車を高井戸インターから乗り、電量の減りを抑えるようにアクセル開度を控えて走る。八王子までの平坦路では法定速度まで加速し、回生ブレーキが利かないDレンジで走ると、電車のように惰性運転が可能。これが走行距離を伸ばしてくれる。専用の細くて大口径タイヤの転がり抵抗の少なさも実感できる。法定速度の巡航では、ロードノイズしか聞こえず、風切音も最小限。エンジン音も皆無のため、非常に快適。ダンピングもしなやかで、疲労度は最小限である。

八王子インターを過ぎ、関東平野に別れを告げると、中央自動車は山岳路線となる。さらに歩を進めると山梨県に入り、急勾配が続く。パワー不足は感じることはなく、アクセル開度はそのままでも坂であると感じないままスムーズに上っていく。しかし、ここで問題が。これまであまり減りを気にしなかった電量がみるみる減っていく。談合坂サービスエリアで一休みすると、残り60キロを指している。目の前に急速充電器「チャデモ」が設置されているが、現在「e-up!」はこれに対応していない。(販売時には対応。)また、仮に対応していたとしても、「チャデモカード」は現在新規会員の募集を中止している。目的地の「甲府」まではあと42キロ。これは一か八か行くしかない・・・。

走行モードを「エコ+」にして走り出す。133Nmに最大トルクは絞られるが、これでも十分なパワーを発揮し、笹子トンネルまで続く10%の勾配を物ともせず、法定速度で上っていく。この時点で巡航可能距離は20キロという数値を指しているため、肝を冷やしたが、笹子トンネルを抜けると甲府盆地まで長い下り坂が続く。ここで回生ブレーキの出番。D2、3を操作して長い坂を下っていくとみるみる巡航距離が増えていく。それと同時に、電量計の指針も上昇。中央自動車の一宮御坂インターを降りるころには、巡航距離は44キロまで戻っていた。無事、目的地の「甲府」にたどり付く事ができた。

翌日、動力テストを行うため8時間の普通充電の後、走行モードはフルパワーの「ノーマル」 。再度、中央自動車にのり、アクセルを全開にすると、「キューイーン」というモーターの唸りとともに、一気に時速100kh/hを超える。さらに、最高速度までリニアに速度を持ち上げ、上昇の勢いが衰えないのは、さすが電気モーターである。減速も思い自在で回生ブレーキをD2,3と操ることで、すぐさま速度を削る。リミッターさえ無ければ、まだまだ十分な余力があるといえる。

電気自動車でワインディングをテストするというのは少々、場違いかもしれませんが、これが実に面白い。12%を超える急勾配でもグイグイ加速し、コーナーの手前では強力な回生ブレーキで減速。内燃機関の「up!」にくらべ、足回りはしなやかで、そこそこロールを許しますが、細いタイヤは路面を離しません。ただ、あまり遊んでしまうと、見る見るうちに電量が減ってしまいます。



普通の「up!」と変わらないスタイリング、実用性を備えた「e-up!」はこれまでのEVではなかった魅力を多く備えています。

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