『普段使いとしては文句なしのイヤフォン』 SONY MDR-EX110LP (LI) [ブルー] 家電studentさんのレビュー・評価

[家電student]

2013年7月9日 21:35 [609332-1]

満足度	5

デザイン	5
高音の音質	5
低音の音質	5
フィット感	5
外音遮断性	5
音漏れ防止	5
携帯性	4

普段使いとしては文句なしのイヤフォン

今まで使用していたXBA-1SLは、ウォークマンをカバンに入れて音楽を聴く際にコードの長さが足りず、付属の延長コードを使用するのですが、その重みでイヤフォンが下に引っ張られ、耳から抜け落ちそうになることがしばしばありました。そこで、適度な長さのある軽いケーブルを採用したイヤフォンがほしいと思い、購入するに至りました。

【デザイン】
ブラック以外はメタリックな本体でかっこいいです。ブラックはただの光沢ブラックで少し安っぽく見えたので、普段使いのアクセントとしてブルーを購入しました。

【高音の音質】
店頭で試聴した際、「これは本当に最下位モデルなのか？」と疑ってしまいました。MDR-1Rなどのハイエンドモデルほどではありませんが、かなり高いレベルのサウンドを奏でてくれます。コモリもなく、聞いていて気持ちよくなれるほどです。

【低音の音質】
普通に低域は出ます。でしゃばり過ぎることもなく、中高域とうまくバランスを取っています。

【高音・低音共通】
一応ハイエンドモデルの名誉を守るために厳しい評価をすると、ドライバーのキャパシティが足りず音割れすることがあります。また、超高域の音が尖っており、ツンツンした音が気になるときがあります。ハイエンドモデルでは音楽というパズルのピースが一つ一つ自分の耳にはまっていくような、しっくりくる心地よさがあるのですが、EX110LPはパズルのピースがうまく合わないようです。
これらは屋外のざわつきの中で聴けばほとんど気になりませんが、静かな空間で厳密に聴き比べると「価格の差」の感じる、というものです。なお、比較対象は現在使用中のMDR-1Rです。

【フィット感】
コンパクトな本体を耳に埋め込むような形状なので、多少引っ張っても耳から抜け落ちるようなことはありません。ケーブルも軽いので、歩いたりしても安定した装着感を長時間維持してくれます。

【外音遮断性】
遮音性はかなりいい方だと思います。屋外のざわつきも幾分抑えられるので、音楽の世界に浸ることができます。ただ、ボリュームを通常レベルにしていれば、後ろから車が近づいてきたことぐらいには気付くことができます。

【音漏れ防止】
前記の遮音性の高さのため、ボリュームを上げ過ぎずに済みます。常識的な範囲のボリュームであれば、音漏れはまず問題ないと思います。

【携帯性】
このレビューの評価基準の「コンパクトさ」とは少し違うのですが、低価格モデルのため、キャリングポーチは付属していません。必要に応じてポーチを用意するとよいでしょう。僕は過去に使用していたイヤフォンに付属していたキャリングポーチを流用しています。

【総評】
このレビューを書いている途中にも、MDR-EX110LPで音楽を聴いていたのですが、時々「あぁ、良い音だなぁ」と思って手を止めてしまうほどでした。何がどうしてこの音をこのグレードで実現することができたのでしょう。
上ではハイエンドモデルと無理やり比較してみましたが、価格にして10倍も差がある製品を比較するのはナンセンスだと思います。絶対評価をすると文句なしのハイ・コストパフォーマンス・イヤフォンです。

主な用途

音楽

ラジオ

接続対象

ポータブルプレーヤー