『お手軽に使える本格水中カメラ』 パナソニック LUMIX DMC-FT5-D [オレンジ] markhuntさんのレビュー・評価

[markhunt]

2014年11月10日 19:44 [768734-1]

満足度	4

デザイン	4
画質	4
操作性	3
バッテリー	2
携帯性	4
機能性	3
液晶	4
ホールド感	4

お手軽に使える本格水中カメラ

ブロックノイズはMTSからMP4に再エンコしたせいで、オリジナルの動画は綺麗

若干ハデ目だが陸上でも十分な写り	けっこう深い場所	条件に恵まれればこんな画も
光量と透明度が十分なら水がないような写真を撮れる	ハウジングもないコンデジでこんな写真を撮れるとは	慣れればこの程度の写真は量産可能

発売されてしばらく経ったが、何カ所かの海外ビーチリゾートで水中カメラとして使ったうえでの感想を。

【デザイン】

可もなく不可もなし。全体が金属製なので高級感はある。他メーカーのガンダムちっくなデザインよりは個人的に好み。

【画質】

水上でも水中でも、必要にして十分。もちろん、上を求めればキリがないが、価格と防水性能と画質のバランスは非常に高いと思う。陸上でもけっこう綺麗な写真を撮れるので、雨がちなジャングルトレッキングなどでも大活躍。彩度とコントラストが高めのハデな画作りだが、主な利用シーンは色彩豊かなアウトドアなので、ハデなのは逆にウェルカム。また、フルHD動画の画質はさすがのパナソニック。

ただし、水中で色調を自動補正するというビーチ＆スノーケリングモードは万能ではない。曇天などで太陽光が少ない場合や、青一色に染まるくらいの深度であれば威力を発揮するが、太陽光が十分に差し込む状況ではホワイトバランスが一気に狂って、赤いフィルターを通したような写真になってしまう。いろいろな海況で使ったが、水中でもインテリジェントオートかプログラムAEを使ったほうが、全体的によい結果を得られると感じた。青すぎれば、撮影後に再生画面から水中色補正をかけることができる。逆に、ビーチ＆スノーケリングモードでホワイトバランスが狂った場合、修正する手段はない（Lightroomで補正を試みたが手間がかかりすぎるので断念）。

【操作性】

素手なら水中でも片手で問題なく操作できる。ただ、誤操作を防ぐためかシャッターボタンが固いので手ブレを誘発しがちなのが難点。

【バッテリー】

最大の欠点。丸一日のスノーケリングツアーで、何も考えずに朝から写真や動画を撮りまくると、夕方を待たずにバッテリーが切れる。サードパーティー製の1500mAh大容量バッテリーを購入し、GPSとフラッシュをオフにするなどの節電対策を講じて、なんとか丸一日のツアーを乗り切れるレベル。念のため防水バッグにスペアのバッテリーを入れて持参しているのだが、びしょ濡れのボートの上でバッテリー交換するのは自殺行為かと思われ、まだ実行に移したことはない。

【防水性】

驚きの防水性能を発揮する。メーカー公称は13メートルだが、20メートル近くまで素潜りして、結構なスピードで海底を移動しまくっても浸水しない（あくまでも自己責任で）。一昔前にダイビングでハウジングに入れた大仰なカメラを使っていたのを考えると、本気で隔世の感がある。

【液晶】

水中でも視認性良好。まあ、水中ではカメラのホールドと姿勢安定とキックに集中するので、あまり液晶をじっと見つめる瞬間はないのだが。

【ホールド感】

ホールド感は良好。素潜りなどでかなりハードに使っているが、今までに一度も「あっ」と手から離してしまったことはない。純正のネオプレーン製ハンドストラップで手首に固定すれば、誤って海の深淵に放流してしまうこともない。

【GPS】

私の個体は非常にGPS感度が鈍く、あまり精度も高くないので、バッテリー節約の事情もありオフにして使用している。これは不満。

【Wi-Fi】

Wi-Fiの設定は非直感的かつ不安定。私はいちおうIT系の人間で、ネットワーク周りの知識は一通り備えているつもりだが、自宅のWi-Fiに接続してPCからアクセスできるようにするまでけっこう苦労した。ちなみに海外のデジカメレビューサイト（DPREVIEW）では、どうしても設定できず途中で断念していたｗ しかしiPhoneとの接続は簡単なので、ホテルに戻った後に写真をiPhoneに移してバックアップ＆鑑賞できるのは便利。

【総評】

現状ではFT5で十分に満足しているのだが、今買うとすれば価格のこなれてきたTG-3を買うかな（爆）。やはり、あの明るいレンズには非常に惹かれるものがある・・・。

レベル

アマチュア

主な被写体

風景