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2017年12月17日 18:33 [1087359-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 5 |
| 機能性 | 4 |
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|---|---|---|
E-360で充分だと思っていたけど、やっぱりセパレートでシステムを組んでみたいというミーハーな欲求が強くなってしまったのが買い替えの理由。
おかげさまで2年使って3年の保証を残した新品同様のE-360は、新品を買った時の値段より高い値段でヤフオクされていきました。
E-360も370が出たタイミングで型落ち新品を破格の3割引で購入したけど、C-2420も2450が出たタイミングで3.5割引という超お買い得価格で購入。最初は価格の点からもC-2120を候補にしていたけど、ショップで比較したらその差は歴然。比較したのはC-2420ではなくて新型のC-2450とだったけど、C-2120は基本的に軽い感じの音で、正直これならE-360のほうがいいんじゃ無いかと思ったくらい。
同時にC-2850も聞いたけど、C-2450より幾分厚みを増した音質かなとは感じつつ、とてもプリアンプに払う値段ではないのでターゲットはC-24シリーズにした次第。
で、E-360をC-2420に置き換えてどうだったか?というと、「おおっ!」というまでの激変はありませんでしたが、スピーカーの向こう側の空間が広がったような感じがします。音の滑舌の良さはそのままに奥行きが増した感じ。
ちなみに、パワーアンプはE-360の頃から使っていたROTELのRB991を使っていたけど、グレードアップさせたプリアンプを導入したのをきっかけに物欲が抑えられなくなり、AccuphaseのA級アンプでは入門モデルにあたるA-30の中古を買ってしまいました。
E-360と同じくパワーアンプもROTELでもまったく過不足なかったけど、アキュのセパレートアンプに足を踏み入れるとやっぱり「A級」が欲しくなってしまうもの。小心者ゆえにA 級アンプとは切っても切れない「発熱」「電気代」が気にはなったけど、入門レベルのローパワー(4Ω60W)なアンプならば・・と思い切って購入しちゃいました。
知人の数ワットの真空管アンプでも過不足なくHELICON400が聴けることは体験していたので、A-30でも十分なパワーとは思っていたけど、やっぱりまったく問題なし。
よく「一般家庭で使う分には数十ワットで十分なんて言ってるのははウソ。小音量でもメリハリを効かせるには余裕のあるパワーが必要」ということをおっしゃる方もいるけど、やっぱり一般家庭で使うのに数百ワットのパワーは宝の持ち腐れでしかないです。
オーディオなんて自己満足の世界なんで、大パワーのアンプをど〜んと揃えることに満足感を感じることに異論はないけど、本気で一般家庭でも大パワーが必要なんて思っているなら、それはメーカーや雑誌の商法に騙されていると断言します。
十数畳の家庭のリビングで今鳴っているスピーカーのアンプが200Wか60Wか聴き分けられる人なんて一般レベルのユーザーにはいないですって。そういうことを語る人は「音楽」を楽しんでいるじゃなくて、オーディオの機械的な「音」の粗探しに聞き耳たててるんでしょうね。きっと。
というわけで、あれだけ嫌いだったジジ臭いデザインのAccuphaseに今はすっかりやられてしまいました。ちょっと心配だったA-30の発熱は数時間聴いても天板がほんのり暖かくなる程度。どう考えても室温に影響を与えるほどではないので、これなら夏場も安心して使えそうです。
プリアンプとパワーアンプがあのシャンパンゴールドカラーで揃っているだけでいい音に聞こえてしまうのかもしれないけど、A-30導入でC-2420はより本領を発揮し始めたようで、ますます音楽を聴くのが楽しくなってしまいました。クリアな音質、上品な中低音の響き、スピーカーの向こうまで広がる音場。前にも書いたけど、Accuphaseの音はつまらないという人はどんな音が好きなんだろうと不思議になります。
冷静に考えればE-360+ROTEL RB991でなんら過不足無かったけど、Accuphaseのセパレートアンプのグリーンのロゴマークの光を眺めながら、お気に入りの豆から挽いたコーヒーを傍らに、これまたお気に入りのレコードを聴く時間に浸るのはたまらない幸せです。
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2012年12月27日 18:23 [559148-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 5 |
| 機能性 | 4 |
静寂の中から音像がふっと現れるような混濁感の無い純度を高めた音で、聴感上のS/N比が大変優れています。一方、単に高純度系の音調に終始するのではなく、豊かで厚みのある音場が展開されるとともに、一音一音がスムーズに抜けてゆく感覚はとてもすばらしく、C-2420を追加することにより私のシステムではしなやかで躍動感のある音楽性豊な音調に仕上がりました。
〔使用環境〕
・スピーカー:KX-3P(クリプトン)
・CDP:DP-510(アキュフェーズ)
・パワーアンプ:A-46(アキュフェーズ)
(同社他機種との比較について)
アキュのプリの中でも特にC-2110は溌剌とした若々しい音色がします。キリっと明るめの音調で清々しいです。また、前作のC-2410ではC-2110と比べ、大らかで弱音部を緻密に再現し厚みを持った音場感がありましたが、C-2820と比べると明るく闊達なキャラクターと言う感じです。そして、更なる高S/N比、高純度となってC-2420が登場し、キャラクター的にはC-2820側へ寄った音調という感じがします。とは言え、C-2420の方が依然として明るく明快な音調となる傾向は残っており、また中低域から低域にかけてはC-2820より厚く太く感じます。一方、C-2820は全体として重厚、且つフラットバランスでどこか気品を感じさせるリファレンス機と言う感じがします。
(パワーアンプ直結方式と当機追加による音色の違い)
プリを用いずCDPのディジタル領域でボリュームを下げる方法(以下、「直結方式」と呼ぶことにします。)と、当機の追加(プリ+パワー構成)による比較です。音楽信号の最短化と言う観点からは、プリアンプの介在は、より複雑な経路をたどることになります。また、プリアンプの音色の影響が全体のシステムで付加されることになります。
音の違いですが直結方式では、例えるなら非常に細く尖鋭な線を用いて音の全体像を描写していく感じがします。正確でスパルタンな音と言うべきか、高S/N比、高精度な音調、ありのままを分析的に淡々と聴かせます。それ故にソースによってはやや冷淡、淡白な表現にもなります。一方、プリを追加すると、大きな幹はよりダイナミズムに溢れて太く、枝葉は細く柔らかな線へと変わり、より存在感を高めた音の骨格が形成され、全体として厚みのある音色へと情緒豊かに鳴り始めます。ただ、この効果にはパワーとプリのセット前提での音づくりをやっているメーカー側の策略が働いているからかもしれません。他方、デメリットについて触れると、私のシステムでは直結方式と比べアキュレートさや鮮明さはやや甘くなるトレードオフが付いてくるようです。
(その他、技術的な仕様等について)
C-2420はC-2820と比べざっくりと半分の価格です。しかしながらC-2420は端的に言うと上位機種の贅沢な部分は除かれましたが、ダイレクトに音質に寄与する機構は出来る限り残した仕様にしています。特にボリューム機構であるAAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)方式では従来機(C-2410)の16個の重み付けされた電圧-電流変換アンプのON、OFFによる音量調整方式から、C-2820と同様に信号レベルの大きな上位2bit(1/2及び1/4の重み部分)を更にパラレル化し、計18個の電圧-電流変換アンプを導入することで、-30dBのボリューム位置において-2.5dBのS/N比の改善を果たしています(-30dBはボリューム位置としてちょうど9時半ぐらいです。)。また操作感の向上として、アルミブロックの削り出しによるボリューム機構や8mmシャフトの採用においてもC-2820と同様としています。これによってC-2410と比べC-2420ではボリューム操作では、各段に重厚感が増しました。
一方、C-2820からそぎ落とした部位として、ウッドキャビネットとガラス布フッ素樹脂基板の省略がコスト的には相当に大きいでしょう。ただ、ガラス布フッ素樹脂基板はもともと高周波数帯での誘電率や誘電正接が低いメリットにより数GHzと言った高周波機器向けの素材です。それにも関らずアキュが低周波領域である音楽信号を扱うオーディオ機器に敢えて採用する理由としては、なぜか硬めの音色がほぐれて瑞々しい音色へと変わるらしく、上級機には採用しているとのことのようです。
上記とは別にして上位機種C-2820に採用されC-2420に採用されなかった音質面に有利とされる回路構成、ディバイスもあります。その一つとして、C-2820はバッファーアンプには片chでバランスの+と−に各2つを並列化し、計4つのアンプを用いるのに対し、C-2420はバランスの+と−に各1つのシングル構成とし、計2つのアンプを用いていることからS/N比ではC-2420が不利です。また、電源トランスにおいてC-2820は音質に有利なトロイダルトランスを用いています。これらの回路構成、ディバイスの差はコスト増加の抑制もありますが、もしかするとアキュがシリーズ構成上において上位機種のC-2820の優位性に配慮したため、敢えてC-2420には採用しなかったポイントなのかもしれません。ともあれ、C-2420の仕上がりとしての完成度はとても高く、それが音にも堅実に反映されているようで個人的には聴感上において上級機と単純にどちらが良いとは言えないレベルに達していると感じます。
(最後に)
C-2820とC-2420とではウッドキャビネット、ガラス布フッ素樹脂基板、内部ユニット基板の違い、液晶の表示方法、サブパネルの構造、裏面の端子ユニットの差異等々、差別化はしているものの、総体的には価格差の割に音質面への技術的な差別化は小さいような設計です。
とりわけ当ブランド、そしてプリアンプというカテゴリーともなると、上位機種、最上位機種への関心が高くなり、今後においてC-2420は目立たない製品となるかもしれませんが、実質的な音質では上級機に引けを取らないレベルに達しており、むしろ試聴により当機の音色、音調が気に入るなら本当にたいへんお買い得なプリアンプと言えます♪
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多賀一晃 さん
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