『際立って個性的な内外装デザインが魅力』 クライスラー イプシロン 2012年モデル 松下宏さんのレビュー・評価

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『際立って個性的な内外装デザインが魅力』 松下宏さん のレビュー・評価

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プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む

満足度3
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能4
走行性能3
乗り心地3
燃費3
価格3

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際立って個性的な内外装デザインが魅力

2012年11月はクライスラー300で4年半振りクライスラーブランド車が登場した(発売は12月)のと同時に、新型車としてイプシロンも登場した。イプシロンはヨーロッパ大陸ではランチアブランドで販売されているクルマだが、イギリスと日本ではクライスラーブランドで販売される。

イプシロンがクライスラーというのは少しばかり違和感があるが、これまでもイプシロンというかランチア車は正規輸入されていなかったから、今では違和感を持つ人は少ないかも知れない。

クライスラーがフィアットの傘下に入り、日本法人もフィアット・クライスラー・ジャパンというひとつの会社になったので、こうなるのも不思議ではない。

基本プラットホームやパワートレーンなどはフィアット500と共用している。でもボディサイズやホイールベースはひと回り大きくなっていて、両車の違いは姉妹車といったレベルではなく、丸で違うクルマのように仕上げている。

500に由来し、500の兄貴分といった感じのサイズながら、イプシロンとして見ると正規輸入されなかった従来のモデルに比べてやや小さくなった。全長は4mを切るし、全幅も日本の5ナンバー規格に対して余裕を残しているほどだ。なので、前席はともかく後席の居住空間はちょっと厳しいといった感じもある。

イプシロンの特徴はデザインにある。これまでの2世代のモデルと違って、今回のイプシロンは5ドアハッチバック車になったが、見た目は3ドア車ではないかと思わせるようなデザインに仕上げている。

ドアノブをCピラー部分に隠すのは、過去にアルファロメオの156などで使われた手法だし、シトロエンなどにも例があるが、イプシロンのデザインは相当に印象的である。

特にドアノブが隠されたCピラーの上部に、ルーフライン、リヤドア、バックドアガラスなどのラインが集合するのは、かなり印象的なものを感じさせる。

フロントはサテンシルバーの水平基調のグリルの上部に、クライスラーのウイングエンブレムが設けられ、クライスラー車であることを示している。

インテリアはさらに特徴的だ。これまでのイプシロンと同じようにセンターメーターのレイアウトを採用し、凝った作りのインストセンターを持つことなども伝統的。カーナビなどを装着しようと思うと苦労するかも知れないが、やや高めのインパネシフトの位置にシフトレバーを配置することなどもイプシロンらしさである。

搭載エンジンは2気筒900ccの8バルブインタークーラー付きターボで、マルチエアと呼ぶ独自の吸気系の採用する。ノーマルモードで63kW/145N・mのパワー&トルクを発生し、エコモード選ぶと動力性能がやや抑えられるのも共通である。

2気筒エンジンに特有の振動や騒音はイプシロンでも抑えられていない。車外でアイドリング音を聞くとディーゼル車のような感じである。走行中にはあまり気にならなくなるというか、回転数が上がっていくとバランスが良くなって振動も抑えられる感じになる。このあたりが面白いところだ。

ボディが異なりブランドも異なることから騒音対策が異なっているようで、500に比べるとイプシロンのほうがやや振動・騒音に優れているように思えた。ただ、スタート/ストップ機構(アイドリングストップ機構)が働いて再始動がかかるときの振動や騒音も日本車に比べるとやや大きめである。

動力性能の面では特に不満を感じることはなく、重量の軽い500と比べて走りが鈍いかといえばそんな印象もない。タウンユースならエコモードで走らせるのがちょうど良い。なおイプシロンにもパワーステアリングのアシスト量を2段階に切り換える機構が採用されていて、これも燃費に貢献する。

ATモード付き5速シーケンシャルタイプのトランスミッションは変速時のトルク抜けという特徴を持つ。500を始めスマートやup!など、ヨーロッパのコンパクトカーに幅広く採用されているものだが、日本のユーザーからは必ずしも良い評価を受けていない。

特にアクセルを踏み込んで発進していくときなど、低いギアでの変速時に大きめの段差が感じられる。クリープも含めた細かな制御という点ではイプシロンの仕様は進化しているように思うが、しっかり試乗して変速特性を理解した上で買うと良い。

イプシロンの価格はゴールドが235万円でプラチナが260万円。装備の中身も異なるので単純な皮革はできないが、同じエンジンを搭載する500が220万円と250万円であることを考えると、ランチアに由来するイプシロンがこの価格差で買えるのはけっこう魅力的にも映る。

ランチアブランドではなくクライスラーブランドだからこの価格なのかも知れないが、デザインが気に入った人にお勧めだ。

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