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2012年10月15日 09:51 [540272-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 容量 | 4 |
| 安定性 | 5 |
| 静音性 | 5 |
| コネクタ数 | 3 |
| サイズ | 4 |
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|
|---|---|---|
ACアダプター部 構造説明 |
VRMユニット部 構造説明 |
当該レビューサイトは130W版AC130-AP02AAないし84W版のAC84-AP03AA用となっております150W版AC150-AP04AAの入り口が見つからない為,ここに投稿します。
本機の様なACアダプター式電源はキューブ式などの小型省スペース省電力PCに最適であります。
また近代CPUであるSandyBridgeやIvyBridgeはグラボを搭載しないのであればピークで110W程度,アイドリング時35W〜50Wですので本機の容量130W版でギリ足ります。
ACアダプターをPC本体の外に置くのが本来の使い方ですが,シャーシの加工のスキルがあればフルタワーやミッドタワー,スリムケースなどで本体の中にACアダプターを置き,ACコードを本体の穴から出して使うことも可能です。
この方法で電源ファンを省略したPCを構成することが可能となります。
24pポートが短くて不便ですが延長ケーブルで何とかなります。
ペリフェラル系のポートが不足傾向ですが,ジャンクのATX電源からケーブルAssyをカットしVRMユニットの空き穴に半田付けし増設すれば(自己責任で)問題ありません。
本機の効率を測定をしてみました。(自作の負荷装置にて)
以下,ATX電源 Huntkey 絢風300との比較です。
当機ACアダプター式 abee AC150-AP04AA
効率=80.29%
力率=99.68%
HUNTKYE JAPAN HK400-52PP (絢風300)
効率=83.85%
力率=99.36%
実機に搭載した状態での本機の消費電力データーです。
マザー:GA-Z77-D3H,CPU:Core i7-3770,HDD:7200rpm×2
スタンバイ平均電力 3.7W
Win7起動時最大電力 96.7W
アイドリング平均電力 50.7W
ベンチマーク時最大電力 119.0W (CrystalMark09)
●内部構造を解析しました。
ACアダプター部
(1)突入防止は無し。プラグ挿しっぱなしを想定か。
(2)ラインフィルターは初段10uH,二段目10.5mH,で初段にXコン0.22uF,初段二段目間にXコンは無し。
(3)整流はブリッジスタック。
(4)PFC前にC:0.68uF→L:115uH→C:1uFという構成のπ型ノーマルモード・フィルターが挿入されている。
(5)PFCはフライバック式,ICはオンセミ NPC1605G,インターリーブ式やブリッジレスではないオーソドックスなPFC。
(6)PFC電解コンデンサーは150uF/420Vで105℃仕様。
(7)絶縁コンバーターはLLC共振型でトランスはセクション巻きギャップ有りで直列共振インダクターを省いている。
(8)LLCトランスのインダクタンス値は513uH/リーゲージ77uH。
(9)LLCの直列共振コンデンサーは 0.027uF/1000V。
(10)LLCコンバーターのICは STマイクロ L6599AD。
(11)二次側整流はMOS-FET×2による同期整流。
(12)二次側整流ICは NXP TEA1761 2個使用。ボディーダイオードレスMOS-FET用ICなので駆動極性が逆。FET1個で反転している様。
(13)出力に小さなコモンモードチョーク2.2uH入。DCRで電流制限・過電流保護をかけている。
本機の特徴は雑音端子電圧の対策として一般的にコモンモード・フィルターとYコンデンサーに頼りがちなところをノーマルモード・フィルターを手厚くすることでXコンデンサーをミニマム化し省スペース化している事であります。
巧みな方式・・・と関心しました。何故巧みかと言いますとXコンとコモンモードでフィルターを構成した場合,Xコンの耐圧はAC耐圧が必要となりさらに安全規格取得品にする必要があって形状が大きくなりがちなのです。
これをブリッジスタック以降の直流ラインに入れることによりDC耐圧で安全規格の無いコンデンサーでok・・なのです。
VRMユニット部
(1)+5Vと+3.3VはVRMで生成,ICは STマイクロPM6680,両ハーフ・ブリッジはSTマイクロSTD85N3L 30V 4.2mΩ 4個。
(2)+12VはSWが必要(ACアダプター式故),これにP-ch MOS-FET フェアチャイルド FDD6685 -30V 14mΩを使用。
(3)+5SBは+12inよりIC STマイクロ WT7502で一発生成。
(4)-12Vは+12inよりIC STマイクロ MC34063EBNでで一発生成。
(5)電源ON/OFFはシーケンスIC WeltrendSemiconductor WT7502。
スタンバイ中でもACアダプターのPFCとLLCコンバーターが生きていて,VRMユニットで+5VSBを作り出しております。
したがって絢風300などとは異なりスタンバイ中にLLCコンバーターをKill状態にできず,スタンバイ電力が3.7Wと大きめになってしまいます。
基本回路は絢風300とほぼ同じなのに効率が3%〜4%悪いという理由(主要因)は二つあります。
一つはACアダプター式故に+12VをVRMユニット上でON/OFFしなくてはならない為です。このSWで0.5%〜1%ロスっております。
二つめはACアダプターから12Vラインを1mも延長している為です。
実験でACアダプターの出力を片道10cm往復20cm 0.75sqのケーブルに変更するだけでなんと効率が2.5%〜3%アップしました。(自己責任で)
●他
ACアダプターがデカイというレポートを目撃しましたが,activePFC式の150Wというスペックである点を勘案すると妥当なサイズと考えますが・・。
本機の特徴であるACアダプター式なのにactivePFC凄い!という件,PFCは電力会社有利? 何の意味があるの? という疑問。
モニタ4台,PC5台,NAS3台,USP5台,ルーター,ハブ,W-LAN,等々の低力率な電源を1箇所のコンセントから取って「トータル500W越え」ともなれば,ブレーカーで102Vが端末で96Vとドロップ,6V×5A÷0.5(力率)=60Wのロスは無視できません。
この60Wの電気代は誰負担?・・それは電力会社にあらず。低力率仕様のPCをactivePFC化するだけで損失は半減の筈。
電力はP=I^2*R(アイ二乗アール),タコ足配線を解消しPFC化を含め複数のコンセントから2.0sq(太い線)のテーブルタップで分散して給電する事の価値はHDD(9W)をSSD(0.数W)化するよりも大きい筈です。
さらにこの屋内と屋根裏で消費される500W+60Wというエネルギーは真夏であればエアコンというヒートポンプがせっせと屋外に運搬,最新省エネエアコンでもこの熱の運搬という作業にその1/3のエネルギーを要し,200W程度を運賃基本料として消費しているのであります。
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