S3900 [単品]
- 25cmウーハーを2基搭載した3ウェイホーンモデルのフロアスタンディング・スピーカー。高さ約1m、幅40cm弱のトールボーイデザイン。
- 中域には50mm、高域には19mmのピュアチタンダイアフラムとネオジウムマグネットを採用した本格的なコンプレッションドライバーを搭載。
- 大型ホーンスピーカーの味わいをミニマムのスペースで実現する。周波数特性は33Hz〜40kHz(-6dB)。
購入の際は販売本数をご確認ください

プロフィール1953年生まれ。少年時代に音楽とオーディオに目覚め、病膏肓。学生時代は秋葉原通いに明け暮れ、いつの間にかオーディオ専門誌「ステレオサウンド」編集部に潜り込む。趣味のオーディオがいちばん輝いていた時代、編集部を取り仕切り、ありとあらゆる製…続きを読む
2012年9月29日 12:44 [536538-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 4 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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25cmダブルウーファーにホーン型の高域&超高域ユニットを組み合わせた3ウェイ。 |
DD65000と共通のファイバーコンポジット・パルプコーン採用のウーファー。 |
S3900採用のユニットと高音質部品で構成されたクロスオーバーネットワーク。 |
【製品の概要】
JBLのフラッグシップモデルであるDD65000/DD67000と共通のダブルウーファーにホーン型の高域&超高域ユニットを組み合わせた3ウェイシステム。既発売の S4700の弟分にあたるが、使いやすいスリムなトールボーイエンクロージャーと、ホーン型採用の『S』シリーズシステムとしては異例な低価格も魅力。
【システム構成】
DD65000/DD67000と同じ『ダブルウーファー』といっても、S3900は口径が25cmで、2本とも同じ帯域で動作する(DD65000/DD67000は150Hz以下を2本のウーファーで再生し、150Hz〜800Hz 前後までは1本のウーファーで再生するという違いがある)。さらに、ユニットは DD65000/DD67000の横配置と異なり、縦にタンデム配置されているので、ウーファー口径が比較的小径の25cmということもあり、システムの横幅はわずか37cm。狭いリスニングルームでのセッティングも容易だ。
高域ユニットは50mm径ピュアチタン・ダイアフラムのコンプレッションドライバー『175Nd-3(兄貴分のS4700にも採用されているユニット)』にバイラジアルホーンを組み合わせたもの。超高域は19mm径ピュアチタンダイアフラムのコンプレッションドライバー『139Nd(S4700には基本は共通の138Nd が採用されている)』とバイラジアルホーンの組み合わせ。
トールボーイスタイルのエンクロージャーは背面にバスレフポートをもつリアバスレフ型。スリムなスタイルゆえ、セッティングの自由度は高いが、バスレフポートが背面にあることに留意して設置してほしい。
【音質の特徴】
日本に入荷早々、オーディオ専門誌『ステレオサウンド』の試聴室で聴き、約1ヶ月半後、輸入元のハーマンインターナショナルの試聴室でまったく同じ個体を再度試聴した。
最初の試聴では、新品で鳴らし込み不足だったためか、低域の足取りがやや重い印象があった。厳しい言い方をすると、2本のウーファーがバラバラに鳴っているような印象だったのだ。
この試聴では、S3900の底面スパイクを床に直接刺していたのだが、低域の改善を図るために、アンダンテラルゴのスパイクフットを使ってみた。すると、オーケストラの低域などはだいぶスッキリしてきて、サウンドに瑞々しさや輝きが感じられるようになった。
こうして低域が改善されると、ホーン型ならではの中高域のクォリティの高さが十全に発揮され、楽器個々の音が立体的に表現されるようになる。コントラバスやチェロなどの低弦のリズムも明瞭で、ボウイングの音の刻みまでがはっきりと聴き分けられるようになってきた。オーケストラの分厚い響きに埋もれがちなトライアングルなども明瞭に響いてくるのに驚く。この価格でホーン型ならではの彫琢の深い、骨格のしっかりした音を楽しめるのは、望外の幸せだと、ステレオサウンドの試聴室を後にした。
【充分なエージングが必要】
その後(約1ヶ月半後)、輸入元の試聴室でステレオサウンドで聴いたのとまったく同じ製品を再度聴く機会があったが、その変貌に驚いた。
最初の試聴では、2本のウーファーの足取りがそろわず、バラバラに鳴っているような印象だった低域が、ビックリするほど変化していた。
全体に躍動感に満ちた音で、低域も量感がありながら不明瞭になることのない、分解能の高い音で楽しませてくれる。低域が改善されたことで、中高域にも変化があり、より立体的な音像になり、さらにクッキリと定位するようになっていた。ボーカルでは歌手が目の前に立っているかのような錯覚を抱くほどだ。
【使いこなしについて】
スリムなスタイルなので、狭い部屋でも使いやすいし、セッティングの自由度も高いが、オーディオラックや大画面 TV などの間に押し込めるのではなく、前後左右の壁面からなるべく離して設置するのが、このスピーカーからハイクォリティなサウンドを引き出すコツだ。部屋が狭くてラックの両脇にピッタリくっつけて置く必要があるなら、音楽を聴くときだけでも、スピーカーを前に引っ張りだしてあげたい。
そしてエージングも重要だ。自分の好きな音楽を聴きながら、じっくり時間をかけて、システムの成長を楽しんでほしい。
参考になった39人
「S3900 [単品]」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2020年12月23日 11:33 |
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2020年12月4日 09:58 |
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2020年5月24日 00:04 |
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2017年6月1日 15:46 |
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2017年4月30日 22:32 |
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2015年10月28日 21:49 |
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2015年4月20日 16:18 |
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2013年3月3日 00:20 |
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2012年9月29日 12:44 |
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