『そこにあるのは理屈ではない。ロマンである。』 CANON BG-E11 Masa@Kakakuさんのレビュー・評価

[Masa@Kakaku]

2013年10月4日 00:13 [636245-1]

満足度	5

デザイン	5
機能性	4
使いやすさ	5

そこにあるのは理屈ではない。ロマンである。

with EF24-70mm F4L IS USM	with EF70-200mm F2.8L IS II USM

Wikipediaから引用してみた。

『エアロパーツ（aero parts）とは、自動車の部品の一種。空気力学的な抵抗・揚力の低減、操縦・走行安定性の向上、エンジン・ブレーキの冷却効果増大… 』


や・か・ま・し・い。


何をゴタク並べている。日本社会特有の建前はいいから正直に言え。カッコ付けだと。テンションアゲアゲの道具だと、モチベーションドーピングのお飾りだと！

誤解のないよう言っておくが、別にそれをディスっている訳ではない。いやむしろ大いに賛同する。私も車を買う時は必ずエアロパーツを付ける（但し純正に限る）。愛車のシルエットが引き締まり、カッコよさ倍増♪クルマなんぞにひとっかけらも興味のない嫁さんが首を傾げて「…どこか、変わった？」と、膝から崩れ落ちそうな脱力系コメントをしようと「その何とかいうパーツ、いくらしたの？」などと無粋な勘繰りを入れようとお構いなしである。分かるヤツだけ分かればいい。そう、これは理屈ではない。感性なのだ！血沸き肉躍るアツき男のロマンなのだ！


さて。


カメラのバッテリーグリップも同じである。いや、もちろん実用的要素を否定するつもりはない。私だって縦構図撮影は多い方だ。不自然な構え方をしなくて済むし、構図もキメやすい。バッテリーが２つ入るのも、ヘビーユーザーにはきっと便利なのだろう。大砲レンズを装着した際には、カウンターバランスとして安定感も増す、らしい。（←大砲持ってねーもん）

だが、コイツの本質的な魅力はそこではないハズだ。「いや待て待てそんな事はないぞオレは実用性がうんたらかんたら…」と御高説をぶっているそこのアナタ、どうか正直になって欲しい。胸に手を当て、その奥底にしまい込んだロマンを呼び起こして欲しい。さすれば口をついて出てくる筈だ、その本心が。いくつになっても基本オトコの子な、純粋かつ正直な一言が。


「かっけぇぇぇーーーーーーっ！ ＼(^o^)／」


コレが全てである。実用性利便性など二の次三の次。質量増大・重量加算なんのその。最高にカッコよくなった愛機を構えるこの恍惚感、このカタルシスの前にはそんな些末な要素など、電源オフ時のセンサークリーニングで吹っ飛ぶ埃同然。（延々と語っておいてなんだが）言葉はいらない。見よこの雄姿を、フルエアロ5DIIIの迫力を！

あの娘が振っている真っ赤なスカーフが、誰のためでもいいじゃないか。撮影地に旅立つ男の胸には、ロマンの欠片が欲しいのだ。そんな心の隙間を、このバッテリーグリップは埋めてくれるのである。撮影結果には反映しないが。


…なに例えのネタがよく分からない？だから最初に言ったではないか。分かるヤツだけ分かればいいと。