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2015年5月12日 01:01 [823796-1]
満足度 | 5 |
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操作性 | 5 |
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表現力 | 5 |
携帯性 | 5 |
機能性 | 5 |
Nikon New FM2 / コダック 400UC |
Nikon New FM2 / コダック 400UC |
Nikon New FM2 / Solaris 400 |
Nikon New FM2 / T-MAX400 |
Nikon New FM2 / HP5 PLUS |
Nikon New FM2 / Kentmere PAN 400 |
旧 NOKTON 58mm F1.4 SLII を使い潰し、現在この「N」のついた
新しいノクトンで写真撮影を愉しんでいます。
NOKTON 58mm F1.4 SLII N は、開放での “甘くとろけるような優
しい描写” と、 絞り込んだ際の “カッチリとした表現力” に、非常
に定評のあるレンズです。
とくに、開放時の−まるでオールドレンズのような−独特なボケに
は、他のレンズでは決して味わうことのできないものがあります。
基本的なレンズ構成は、旧タイプと同様、6群7枚・9枚羽根ですが、
ピントリングが以前のゴム製ローレットから金属製になったことに
より、より精悍なレンズに生まれ変わった印象を受けます。
また、重量320g・全長47.5mmという取り回しの良さも、旧ノクトンと
同様で、一日中カメラにレンズを装着して撮影しても疲れることは
ありませんし、専用のフードを装着しなければ、カメラを“たすき掛
け”して混雑した街中を歩いても、レンズの先端が人とぶつかるこ
とはない、絶妙な「レンズ長」であると感じています。
ちなみに、元々このレンズの前玉は少し奥まった位置にあるため、
私は普段からフードは使用していませんが、フレアやゴーストにも
かなり強いレンズ設計に仕上がっていますので、「専用フード(LH
58N)」の購入は、まずはレンズを手に入れてから検討をされても
良いでしょう。
恐らく、 現在でも新旧どちらのノクトンも購入できると思いますが、
コシナのゴム製ローレットは、MFニッコールのそれよりも 耐久性
がかなり弱いため、 個人的には「N」のついた新しいノクトンの購
入をオススメいたします。
もちろん、新しいノクトンも、旧ノクトンから受け継がれている“しっ
とりとしたトルク感”を十分堪能することができます。
なお、このレンズを購入しようか迷っていらっしゃる方にとって、他
のMFレンズの候補として、
・Planar T* 1.4/50 ZF.2
・Ai Nikkor 50mm F1.4S
などが挙げられると思いますのが、 “レンズとしての面白み” とい
う観点から言えば、断然ノクトンに軍配が上がります。
それはノクトンが、絞りを1段変化させるだけで、まるで同じレンズ
で撮影したとは思えないような、 さまざまな表情を見せてくれるか
らです。
ただその分、意図的に “後ボケ” をコントロールする際には、レン
ズ特性を十分に把握しておかなければならない、非常に難易度の
高いレンズであるとも言えます。
とくに 開放撮影では、 後ボケ時の 「背景」 や 「色彩パターン」 に
かなり気をつけておかないと、背景のボケがじゃじゃ馬のように暴
れることがあります。
例えば、 「テーブルフォト」 と呼ばれるような近距離で写真を撮影
する際には、開放では後ボケが “とろけ過ぎ”、さらに、 その中に
複数の色が交ざり合っている場合には、それらの色まで溶け込ん
できて、“主題”が何であるのか分からなくなるような個性を持って
います。
こんなクセを残してくれた銘玉は、現在ノクトン以外にありません。
また、50mm領域の単焦点レンズは各種ありますが、 その中でも
ノクトンは、開放でのピント合わせが最も難しいレンズの一つです。
先に挙げたプラナーやMFニッコールも同じ開放F値ですが、ピント
合わせのシビアさは、ノクトンの比ではありません。
ちょっとしたコサイン誤差ですら、 ピントを合わせた“主題”がアウ
トフォーカスになってしまう特性を持っています。
※ただしその分、ノクトンは上記2種類のMFレンズよりも、厳密な
ピント合わせができるよう、 トルクの回転角が広めに設計され
ています。
また ノクトンは、絞るとプラナーを絞り込んだ時のように、かな
りシャープな結像をするので、ボケのコントロールに関して言え
ば、開放の時だけ気をつけておけば問題は無いかと思います。
しかし、これらの理由こそが、「ノクトンのノクトンたる所以」でもあ
り、同時に 一度虜になると抜け出すことができない魅力でもある
と感じています。
私は ノクトン、プラナー、MFニッコールは、焦点距離はほぼ同じ
でも、描写が全く異なるため、すべて大切に所有しています。
しいて言えば、プラナーが緻密で精細な写りをするレンズである
とすれば、MFニッコールは開放から一切のクセを排除した優等
生的な写りをするレンズであると思います。
最後に…
かつて、旧ノクトンを使い潰し、一時ノクトンを除いた コシナ製レ
ンズとMFニッコールレンズだけになった時がありますが、 どうし
てもノクトンでなければ写すことのできない“優しい写真”が撮り
たくなり、結果的に再び「N」のついた新しいノクトンを新調しまし
た。
「ノクトンは手放すと最も後悔するレンズ…」
これが私の、NOKTON 58mm F1.4 SLII N に対する率直な感想
です。
以上、とりとめもなく長々と書きましたが、ご購入を検討されてい
る皆様の一助となれば幸いです。
- 比較製品
- カールツァイス > Planar T* 1.4/50 ZF.2
- ニコン > Ai Nikkor 50mm f/1.4S
- レベル
- ハイアマチュア
- 主な被写体
- 人物
- 風景
- 子供・動物
- 夜景
- 室内
参考になった58人
「フォクトレンダー NOKTON 58mm F1.4 SLII N」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2021年1月9日 18:25 |
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2017年9月22日 12:12 |
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2016年5月21日 11:22 |
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2016年5月15日 08:01 |
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2016年1月1日 20:42 |
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2015年12月27日 04:21 |
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2015年12月25日 23:36 |
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2015年12月25日 16:10 |
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2015年12月7日 00:33 |
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2015年11月17日 22:46 |
レンズ
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高画質でコンパクトで寄れる。
(レンズ > NIKKOR Z 24-70mm f/4 S)5
三浦一紀 さん
(レンズ)
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