『歴史に幕を下ろす今だからこそ乗りたい、お買い得な特別仕様車』 フォルクスワーゲン ザ・ビートル 2012年モデル 高山正寛さんのレビュー・評価

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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア3
エンジン性能3
走行性能4
乗り心地3
燃費3
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

歴史に幕を下ろす今だからこそ乗りたい、お買い得な特別仕様車

ボディカラーは3万円(税別)でオプション設定される「ハバネロ オレンジメタリック」

飽きが来ない不変とも言えるデザインがザ・ビートルの魅力と言えます

ボディカラーと同色のインテリアパネル。専用ナビ「716SDCW」も標準装備されます

メーカーオプションのレザーシートパッケージにはシートヒーターも装備されます

1.2LのTSIエンジンは110kW(150PS)/5000-6000rpm、250Nm(25.5kgm)/1500-3500rpm を発生

実用上は問題ない4名乗車で310Lの荷室容量。5:5の分割可倒機構付きで最大905L積載可能

2019年9月25日、VWの「ザ・ビートル」の最終モデルが愛知県の明海埠頭第1号岸壁に陸揚げ、日本では2012年5月に輸入が開始されたザ・ビートルですが、7年4ヶ月でカブリオレも含め累計で4万4681台が輸入されました。

そうです。すでにVGJ(フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン)から正式発表されていますが、ザ・ビートルは2019年7月にメキシコにあるプエブラ工場での生産を終え、日本での販売も2019年に終了します。

デザイン哲学も含め、日本はもちろん世界でも常に注目を集めてきたザ・ビートル、本当に残念ですが新車で購入する時間は少なくなってきています。

とはいえ、まだ購入することが可能だからこそ、今回特別仕様車として設定されている「デザイン・マイスター」に試乗しました。

昨今は非常にデザインにこだわりのあるクルマが数多く販売されています。しかしザ・ビートルのデザインは生活の中に浸透しながらそれでいてしっかりとした主張も持ったものです。言い換えれば飽きの来ない「タイムレスデザイン」と言えるものです。

ドアを開けて乗り込むとやはりそこはザ・ビートルの世界、試乗車にはメーカーオプションの「レザーシートパッケージ」が装着されていましたが、過去試乗した標準シートでも十分な着座感、あまり奇をてらわずにしっかりと腰やお尻を支える出来の良さはこれまた不変とも言えるものです。

搭載する1.2L直4ターボエンジンは7速DSGとの組み合わせにより低中速で十分なトルクも発生させるのでキビキビとした走りを可能にします。逆に言えば高回転まで回す必要が無い点、扱いやすいと言えます。もちろん最新のVW車に比べればエンジン単体から少しだけ「ブルブル」と感じる振動も「ザ・ビートルだから許せる!」という気にさせるほど十分なパフォーマンス。また装備されるパドルシフトを活用すればよりスポーティな走りも味わうことができます。

先進安全装備も現在の最高水準を搭載するゴルフやパサート、そしてポロなどと比べれば正直機能自体は少ないのですが、それでもポストコリジョンブレーキやリアトラフィックアラート、さらにドライバー疲労検知システムなどは装備、そして何より「ザ・ビートルを選びたい」と思えるだけの「引きの強さ」は十分にあります。それがデザインだけでなく、充実した装備にあります。

10月1日からの消費増税により、今回試乗した「デザイン・マイスター」も残念ながら303万円から309万5000円に値上がりしました。それでもベースとなった「デザイン」と比べるとエクステリアでは専用デザインの17インチアルミホイール、バイキセノンランプ。インテリアでは純正ナビゲーションシステムである「716SDCW(ETC付き)」の他、パドルシフト付マルチファンクションステアリングホイールや2ゾーンフルオートエアコンを標準装備します。この他にも過去、限定車に設定されていたリアエンブレム内蔵のリアビューカメラも装備します。

ベースとなった「デザイン」との価格差は増税後で25万6000円ですが、価格上昇分と装備内容を比較すると圧倒的にお買い得であることがわかります。

ボディカラーやグレードなど、商談時には一部制限があるかもしれません。また次の「ビートル」が世の中に出るかどうかも全く予想がつきません。タイミングを逃せばあとは中古車でしか購入することができなくなります。

だからこそ、今こそが「買いのタイミング」と言えるのです。

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新車価格帯:245〜405万円

中古車価格帯:60〜355万円

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