プロフィールフリーランス・ライターの石田 功です。カーナビやカーオーディオを中心に、雑誌やWebで記事を書いています。現在、執筆中のおもな雑誌はカーオーディオ専門誌のオートサウンド、カーオーディオマガジンなど。またカー&ドライバーなどの自動車専門誌や…続きを読む
2011年12月7日 15:19 [460344-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 設置しやすさ | 4 |
| 音のバランス | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
亜鉛ダイキャストのバックカバーを装備 |
7.7センチ口径の先代(右)と比べ、小口径化 |
振動板はクロスカーボン。タンジェンシャルエッジを採用 |
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職人さんが一つ一つ手作り |
デモカーへの装着状態 |
9年ぶりにフルモデルチェンジしたカロッツェリアのフラッグシップ・スピーカー、RSシリーズのミッドレンジ。マイナーチェンジしたTS-S1RSUから数えても、4年ぶりの新作です。
【デザイン】
7.7センチ口径だった先代と比べ、6.6センチ口径にサイズダウン。振動板はクロスカーボンに変わり、エッジはタンジェンシャルタイプに変わるなど、大きくイメージチェンジしています。なにより驚くのは、その工作精度の高さ。TS-S1000RSには振動板保護のため、亜鉛ダイキャスト製のグリルフレームを付属していますが、スピーカー本体と合わせたときの遊びがほとんどありません。これより、さらに高い精度で、磁気回路および振動系が組み立てられているわけですから、ロスのない正確な再生ができるわけです。見た目からも、いかにもいい音がしそうなデザインです。
【音質】
振動板がクロスカーボンに変わりましたが、いわゆるカーボンっぽいクセはなく、ペーパーコーンを採用した先代に通じる、クセのない自然な音色が楽しめます。このユニットはセパレート2ウェイ・システムと組み合わせて使うことになるでしょうが、TS-Z1000RSとの組み合わせなら、統一感のある音色が楽しめます。レスポンスの良さと分解能の高さは先代以上ですから、キレがよく、密度の高いサウンドです。
【設置しやすさ】
クルマのフロントスピーカーはトゥイーター+ウーファーの2ウェイが基本ですから、ミッドレンジはそもそも設置しにくいのですが、その中では設置しやすいほうです。先代にくらべ小口径化していますし、亜鉛ダイキャスト製のバックカバーが一体化した作りで、先代に付属していたバックチャンバーよりも奥行きが短いため、取付場所の自由度が広がりました。また、先代はバックチャンバーが邪魔で、エンクロージャーを作って装着するインストーラーも多かったようですが、バックカバー一体のTS-S1000RSなら、それは不要です。
【音のバランス】
先代のTS-S1RSUは、高域側、低域側ともある程度、フラットに伸びていて、フルレンジスピーカーとしても使用できそうなワイドレンジ設計でしたが、新しいTS-S1000RSは、ミッドレンジの高音質再生に絞った設計です。したがって、先代と比べると、使用できる周波数帯が狭まっています。この帯域バランスが、先代との大きな違いです。ただし、再生できる範囲を絞り込んだことで、より高密度な音を再生できるようになっています。しっかりとチューニングのとれた3ウェイシステムの音は、先代を遙かに超えます。
【総評】
先代のRSシリーズは、トゥイーター+ウーファーの2ウェイシステムだと、どうしてもミッドレンジが欲しくなるもどかしさがありましたが、新しいRSシリーズはセパレート2ウェイ・システムのTS-Z1000RSで、まったく不満は感じません。フラットでバランスのいい、自然なサウンドが楽しめます。そういう意味ではTS-S1000RSを加えることは、かなり贅沢。しかし、中域の密度が高まり、2ウェイ・システムより1段も2段もハイレベルのサウンドが楽しめることは確実です。高音質をとことん極めたい人にオススメのスピーカーです。
参考になった13人
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