『1.4TSIでも十分スポーティな走りを楽しめる。』 フォルクスワーゲン シロッコ 2009年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価

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『1.4TSIでも十分スポーティな走りを楽しめる。』 外川 信太郎さん のレビュー・評価

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さん

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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む

満足度5
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費5
価格5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

1.4TSIでも十分スポーティな走りを楽しめる。

全幅1810mmとワイドなボディ。ベースモデルでも十分スペシャリティ。

ワイドなリアフェンダーは、迫力満点。シロッコの最大の特徴だ。

ゴルフYに比べ+45mmの4255mmに対し、全高は、1420mmと−100mmも低い。

「1.4TSI」でも235/45R17という堂々たるサイズを採用。

1.4L TSIツインチャージャーは、技術的にも名機といえるものだ。

アルカンタラとメッシュ素材を融合させたスポーツシートは、ホールド性も十分。

前回のレビューでは、ホットモデルもシロッコ「R」のレビューを記しましたが、今回は、1.4リッターTSIのベースモデルです。底抜けに明るいラテン系の眩さのサルサレッドの広報車両を個人的に借用しました。

1.4リッターターボ+スーパーチャージャーを組み合わせた1.4L TSIツインチャージャーは、技術面、環境面でも最も名誉あるエンジンとして、世界32カ国のジャーナリスト達によって選出された“インターナショナル・エンジンオブザイヤー”を受賞。また、このエンジンに組み合わせられるトランスミッションは、新型の7速「DSG」。デュアルクラッチでは、世界初の乾式クラッチを採用し、高い省燃費性と効率の高い駆動率を実現しています。また、乾式にしたことにより、オイル回路の簡素化、充填されるオイル量の減少(従来の6速DSGに比べ、6.5Lから1.7Lにまで削減)により、トランスミッションそのもので70Kgの軽量化を実現しています。

■タウンインプレ■

今回の試乗では、約1000キロ程の距離を共にした「シロッコ」。高速から、ワインディング・・・と走り倒しました。この「1.4TSI」ですが、最高出力160ps、最大トルク24.5kgmと1.4Lエンジンとは思えないスペックを実現しています。市街地走行では、太いタイヤと専用のスポーツサスペンションが、容赦なくキャビンにダンピングを伝え、「ゴルフW R32」に初めて乗った時のような、「脚、カテー!」と思わず、叫んでしまった。しかし、そこはVW。国産車が無理矢理脚を硬めたようなアンバランス感など皆無。極めて高いボディ剛性のおかげで、“バシッ”と一発でショックを収めてくれます。また、タウンスピードでも、1.4Lという小排気量エンジンであることなど忘れてしまうほどパワフル。常に過給を行うスーパーチャージャーがグイッと押し出し、さらにターボチャージャーが速度を持ち上げるこの感覚。シグナルスタートでも、周囲の流れなど一瞬で置き去りにできるほどです。7速DSGも非常に滑らかなのですが、発進時にはややデリケートな“足加減”が必要。少しラフにアクセルを開けると、助手席の住人は常にシートバックに首を持っていかれることに・・・。このあたりは、トルクコンバーターを使用したミッションに軍配が上がります。

■高速道路インプレ■                                               

試乗に使った高速道路は、東名高速と中央自動車道。前者は、交通量が多い事もあり、後者でのインプレッションです。都内では、交通量が多く、軽トラックすら追い越し車線をキープするため、アベレージを上げる事ができませんでしたが、八王子インターを過ぎた辺りから、関東平野とはおさらば。山が迫り、10%の急勾配がクルマ達の速度を削ります。追い越し車線に出ることができた「シロッコ」は、Dレンジのまま流していくと、ディスプレイにはD7=7速。このままでも、ツインチャージャーが生み出すトルクのお陰で特にシフトダウンを敢行しなくても、スルスルと走る事は可能ですが、6.5.4.3とステアリングに装備されたパドルシフトに手を掛けると、電光石火のシフトダウンと同時にレブカウンターの指針が踊ります。静粛だったキャビンには、野太いサウンドが響き、スポーツカーとしての演出も十分。アクセルを踏みつけると、法定速度までの加速は一瞬。このクルマの強面のお陰で追い越し車線を走るクルマたちは次々と道を譲ってくれます。さらにアクセルを開けると、あっけなく×××km/hまで到達してしまうあたりは、驚かされるばかりです。しかし、同社「ゴルフGTI」が搭載する2.0L TSIエンジンと比べると、“がんばっている感”は否定できず、相手は、ハーフスロットルで駈け抜けてしまう「談合坂」の急勾配でも、「1.4TSI」の場合、速度をキープするには、フルスロットルを要求してくる場面もありました。(まあ、これは、あくまで×××km/hでの話しです。)


■ワインディングインプレ■

思いっきりクルマを限界域まで持ち込める“秘密のワインディングロード”で走ってみた感想。一言『サイコー』。フルロックまでステアリングを切り込むようなタイトコーナーから、中速コーナーまで変化に富んだこのコースで感じた事は、とにかくフロントが軽い!!1810mmもある全幅を感じさせないまま、まるでミズスマシのようにヒラりヒラりとコーナーをクリアしていく感覚は、正真正銘のスポーツカー。かなり無茶をしても、ドライバーには、ほとんどロールを感じることなく、安心してスポーツできるのが「シロッコ」。また、限界域を超えても、挙動の立て直しは容易。ワタクシがこのクルマで最も気に入ったのが、この軽快な身のこなしと、ハンドリングでした。


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試乗

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満足度5
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地4
燃費5
価格5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

VW製“スーパーカー”といっても過言ではない。

専用のホワイトペイントが精悍さを際立たせている。

ホワイト&ブラックの調和が美しい。

リアディフィーザーはピアノ調塗装。大口径のエキゾーストパイプが左右に配される。

エンジンの冷却性を考慮した大型のエアインテークを装備。

235/35R19という巨大なホイールを専用装備。

独「レカロ」社のフルバケットシートを装備する。

フォルクスワーゲンがスバリ「HOT!」というコンセプトで登場させた3代目となる「シロッコ」。サハラ砂漠から地中海に吹きつける熱風に由来する「Scirocco」に由来するもの。
登場は70年代前半と古く、同社のスポーツカーの位置づけとして、多くのファンを魅了。
その後、「コラード」に名をかえ、1995年まで販売されました。

ロー&ワイドなエクステリアデザインは、同社唯一といえるスポーツカープロポーションを持ち、ベースモデルの1.4L TSIエンジン搭載車でも十分魅力的ですが、やはりこのエクステリアに見合った動力性能を有したのが「シロッコR RECARO」といえます。ベースは最上級モデルの「シロッコR」ですが、フォルクスワーゲン史上、最も扁平率の低い235/35R19タイヤを履き、サーキットユースにも耐えうる独「レカロ」社の本革製フルバケットシートが装備されます。

試乗した時点では、メーカーより報道規制が掛かっていた「シロッコR RECARO」。広報車両の走行距離はまだ2桁であり、性能を100%試す事はしませんでしたが、それでも、これはリアルスポーツーカーそのものであると感じました。

着座位置が低く、拘束感のあるフルバケットシートに腰を下ろし、エンジンを始動させると“静かなクルマが偉い”という昨今の自動車概念とは真逆で腹に響く野太いエキゾーストが機密性の高いキャビンに容赦なく入ってきます。その音はポルシェ?いや、ランボルギーニ?といったリアルスポーツカーのような迫力。質実剛健と多く評されるフォルクスワーゲンが製造したクルマとは思えないレベルです。

走り出すとこれまた40男が思わず、はしゃいでしまうほどエキサイティング。普通に街中を流していても「ボウォーッ」という音が常に聞こえてくるのは、毎日の生活には邪魔になるシーンもあるかもしれませんが、湧き上がるトルクで市街地で軽くアクセルに足をのせているだけでも、スピードメーターの指針が思わずギョッとする数字を指していることもしばしば。

ステージを高速道路に移すと、まずは速度違反を犯さぬよう第一に頭に入れてから走る必要があります。
料金所を出て一瞬アクセルを底まで踏み付けると、256psの大パワーをフロント2輪だけで制御できるのか?と思うのが自然ですが、電子制御ディファレンシャルロック「XDS」が非常に優秀で、一瞬前輪が空転した後、即座にグリップを回復させ、アスファルトに杭でも打ち込むような強烈なトラクションで猛進し、日本離れした速度域までそれこそ一瞬で到達します。またこの強面が後方から迫ってくると、前方を走るクルマたちは申し訳ないように道を譲り、ついついハイスピードクルージングになってしまいます。

大パワーに対応した湿式の6速DSGが電光石火のシフトチェンジをするたびに、大口径マフラーからは、火でも噴いたのか?と思う程の「バフォ!」という雄叫びが響き、全身に鳥肌が立つほどの興奮を覚え、やはりこれは“フォルクスワーゲン製スーパーカー”と呼びたくなります。

ワインディングでも、ワイド&ローボディは、1410kgという軽量な車体を武器にめっぽう速い。最小限に抑えられたロールと共に、フロントを巻き込むように周回していく。まだいけるだろうと思い、コーナーに飛び込んでも、さらりと周回していく様は、驚きを隠せない。ワインディングでちょっとお遊びをした程度では、限界が見えてこないのも事実です。

ベースとなった「シロッコR」とスペック的には変わらない「シロッコR RECARO」ですが、前者には約2週間のロングテストを敢行した事があり、クルマの動きは身体が覚えています。最後に言える事は、19インチホイール、レカロシートだけの変化ではなく、明らかにエンジンの最大出力の向上、もしくはエンジンマネージメント違いを感じる事が出来ました。

確かに500万円オーバーは、安い買い物ではありませんが、スーパースポーツ並の動力性能とクラストップレベルの省燃費性・・・。一度、この姿を拝めば惚れますよ。

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フォルクスワーゲン

シロッコ

新車価格:350〜533万円

中古車価格:56〜358万円

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