『開発に最も資金を投じたB型ベクトラは実はドイツ車度が高い。』 オペル ベクトラ 2002年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価

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『開発に最も資金を投じたB型ベクトラは実はドイツ車度が高い。』 外川 信太郎さん のレビュー・評価

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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地5
燃費4
価格5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

開発に最も資金を投じたB型ベクトラは実はドイツ車度が高い。

一見地味な印象のB型ベクトラですが、徹底的に空力を研究。

Cピラーのラインは上品な雰囲気を演出。持ち上がったヒップは、B型ベクトラの特長。

登場から十数年が経過した現在でも、このリアビューは古さは感じない。

ホイール径一杯のディスクローターと巨大なキャリパーは、ドイツ品質。

B型ベクトラに採用されているシートは全車、あのレカロ社が生産。

直4DOHC2.0Lエコテックエンジンは、高回転向き。

筆者は、これまでに50万円以下で購入できる“格安輸入車”を十数台、乗り継いできました。中には「駐車場のオブジェ」となってしまい、数日で手放したものもありましたが、その反面2年間まったくのトラブルレスの固体もありました。「腐っても鯛」ではありませんが、どれも歴史あるメーカーが作り上げた輸入車達。ツボさえ押さえておけば、安価な予算であなたの良き相棒になってくれることでしょう。

今回は、不人気輸入車として、現在日本市場より撤退してしまった米国「GM」社の欧州ブランド「オペル」。実は、本国ドイツでは、続々と魅力的な新車が登場し、日本再導入を望むところです。

今回は、筆者が最近まで移動用として乗っていた2代目「B型」ベクトラCD(2.0L)1997年式のレビューを記します。なかなか詳細なレビューがない同車。格安で購入を検討している方にご参考になれば幸いです。

B型は、1996年に日本デビューを果たし、競合多きDセグメント市場に一石を投じたモデルです。エッジの効いたフロントラインからリアエンドにかけて流麗なラインを描くエクステリアは、優れた空力特性の具現化といえるでしょう。

エンジンは前期モデルで3タイプ。直4DOHCの1.8リッターと2.0リッター、そしてトップレンジのV6 DOHC2.5リッター。オペル自社製のエコテックエンジンはいずれも経済性にも優ています。後期モデルではヘッドライトがアクリル製のマルチ・リフレクター式に変更。テールレンズの形状も変更され、エンジンは直4が2.0→2.2リッター、V6が2.5→2.6リッターに変更。(1.8リッターは生産中止)

後継モデルで日本導入最後となる02年に現行モデルが登場するまで生産され、欧州では96年〜98年まで3年連続ベストセラーカーとして君臨しました。また日本国内でもB型ベクトラは通算4万台あまりの販売台数誇りました。

■エクステリア■

ボンネットに刻まれたV字状のラインと一体化したサイドミラーは、B型ベクトラ最大の特徴。視覚的にも、Dセグメントセダンのものとは思えないレーシーな印象を受けます。このミラーのお陰で、Cd値0.28と現在でも最高レベルを達成。アウトバーン領域の速度でも、風切り音は驚くほど少ないのには驚かされます。代償として、視認性はお世辞にも良いとはいえません…。オペル伝統のエアロダイナミクスは、空気の流れに逆らわない造型。クーペのようなCピラーのラインは上品な雰囲気を演出。そしてキュッと持ち上がったヒップは、B型ベクトラの特長です。

■インテリア■

B型ベクトラに採用されているシートは全車、あのレカロ社が生産。スポーツカーではありませんので、座面に「レカロ」のロゴは刻印されておりません。俗に言う隠れたレカロ「カクレカロ」ってヤツです。意外にも柔らかな掛け心地は、“ふんわり”とアンコが詰まっています。
また、今のクルマでは当たり前のように装備されている車両の詳細情報表示ですが、オペルが元祖。B型ベクトラでは、外気温度、平均燃費、瞬間燃費、巡航可能距離、使用燃料残量、各種警告(ブレーキパッド残量警告やオイルレベル、冷却水レベル、各種灯火玉切れ)など実に多岐にわたります。このディスプレイ、非常に正確なのですが、液晶のドット抜けが発生している可能性が多いので要注意です。ちなみに、製造はドイツ「シーメンス」が担当。

■エンジン■

直4DOHC 2.0Lエコテックエンジンは、オペル自社製。エンジン制御は、ドイツの総合電機メーカー「シーメンス」製です。実はこのエンジン、スペック上では、136psと控えめですが、積極的に回りたがる性格です。現代では時代遅れの4ATの「Sモード」を選択すれば、レブリミットの6750rpmを飛び越え、7000rpmあたりまで回ろうとします。
100Km/h巡航時のエンジン回転は、2150rpmとハイギヤードなため静粛性は高いのですが、アイドリング時の篭り音、振動はやや大きめです。ケータハム「スーパーセブン」にも搭載されたこのユニット。潜在能力はとても高いといえます。ご自慢の空力ボディのお陰で、カタログ値での最高速度は220Km/h、メーター読みでは、230Km/hオーバーと快速です。欠点はオイル消費量が多く、1500キロ走行で1リッターほど消費すること。トランクにオイルボトルは常備です。
ステアリングフィールはスローな味付けですが、リア4リンクのサスペンションはしなやかな乗り心地を提供。セダンとは思えないほどロールやピッチングが抑えられ、ワインディングでも十分速いのは驚かされます。 

現在でも、元輸入元のヤナセでは、部品の供給を行っていますので、維持に困る事はありません。

■購入時のチェック■

購入の際にチェックして頂きたいのは、集中ドアロックが全て稼動するか?そして、メーター内に怪しい警告灯が点灯している場合は、カムシャフトセンサーの不良です。このセンサーがイカれると、エンジンがセーフティモードに切り替わり、最高出力の7割程度にパワーが抑えられます。そのため、4000rpmでリミッターが作動してしまいます。また、環境に配慮した水性塗料を世界に先駆け採用したオペルですが、酸性雨や小傷にはめっぽう弱いです。できれば、対侯性に優れたシルバーやホワイトなどが理想です。

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