SONY プレイステーション3 HDD 120GB チャコール・ブラック CECH-2000A 際玉さんのレビュー・評価

[際玉]

2009年9月3日 15:00 [249401-1]

満足度	5

デザイン	4
ソフトの質	無評価
操作感	5
描画・画質	5
サイズ	4
拡張性	4

プレイステーション3 HDD 120GB チャコール・ブラック CECH-2000Aのレビュー

発売日に手に入れることができましたのでレビューしたいと思います。

デザイン・サイズ
　新型の薄型化は言われているように劇的だと感じた。電源とイジェクトボタン
はそれ自体が白色LEDで常時点灯しており、ディスクを挿入するとさらにボタン
上部にある青色LEDも点灯するため旧型よりもフロント部の見栄えがさえる。
　ただ、この大きさで電源を内臓しているので取り扱いしやすいが、後に記述
するように内部の発熱が心配だ。また本体は薄くなったものの奥行きは増えて
おり、USB接続端子もさらに奥に引っ込んだ感があるためUSBメモリなどが挿し
にくくなったことから評価4とした。

操作感
　ほとんど旧型と同じ快適なサクサク操作。FW3.0のアップデートでゲームの
起動などが早くなると言われているが自分には誤差の範疇ではないかと。
HDD内に保存した動画の早送り・巻き戻しのレスポンスが若干向上
しているように感じた。

画質
　旧型と同じようにHDMIでTVに繋いでいるが画質において差は感じなかった。
新型のみロスレスフォーマットのビットストリーム出力に対応してるのでAVアンプに
「TureHD」の表示が出たときはかなり感動した。このために旧型を売って
買い換えたようなものだ。
　FW3.0でmp3音源の88.2/176.4 kHzへのアップサンプリングに対応してますが、
旧型の仕様と同様にHDMIの音声設定を自動にしてしまうと、自分の環境では
2ch音源にも関わらず[7.1ch・LPCM・176.4 kHz]として出力してしまいます。
これを防ぐには音声設定で[7.1ch　or 5.1ch・LPCM・176.4 kHz]のチェックを
はずしてください。そうすればAVアンプに[ステレオ・PCM・176.4 kHz]で出力されます。
これでアンプ側のスペック不足によるダウンサンプリングを防ぐことができました。


またその他の点では静音性の向上が挙げられ、2時間近くゲームやBDを再生したが
旧型40GBほどのファン音が確認できなかった。ただ本体上部の電源周辺は
意外と熱を持ってり、背面の排気口に手をかざすとそれなりに発熱している様子。
実際の消費電力については当方がワットチェッカーを持っていないため計測はでき
ないが、BD再生において80W前後だと海外レビューサイトで報告されており、旧型
と比べて消費電力が低下していることは明らか。
ただし、パナのBDレコーダー・BW850と比べて静音性・消費電力(20Wほど)において
勝てない。

Cellの能力をフルに活用したアップスケール・アップサンプリングにサクサク動く
操作感やDLNA機能等、既にネットワークメディアプライヤーとして高い評価を
受けてきたPS3だが、さらに完成度を高めた一品として仕上がっていると感じた。
専用機と比べ静音性に勝てないと言ったが、実際にアンプで映画を鳴らせば
作動音はほとんど気にならないと言っていい。