リフトドライヤー スマート YJHC2 レビュー・評価

満足度：—

（カテゴリ平均：4.25）

満足度ランキング—位

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評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感	無評価	4.29	-位
使いやすさ 持ちやすさ、操作のしやすさなど	無評価	4.18	-位
スタイリング スタイリングのしやすさ	無評価	4.15	-位
乾燥スピード 乾燥するパワー、スピード	無評価	4.37	-位
静音性 運転時の騒音	無評価	3.53	-位
毛髪ケア 髪・頭皮へのやさしさ	無評価	4.20	-位

• ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています

[多賀一晃]

2025年11月10日 02:00 [1994705-1]

満足度	5

デザイン	4
使いやすさ	5
スタイリング	5
乾燥スピード	5
静音性	3
毛髪ケア	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

美容メーカー　ヤーマンが、妥協を許さずに作った高級ドライヤー

外箱でも高級感をアピール。	本体。女性が使い易いサイズ。小ぶりで使い易い。	温風の時だけ赤く光る。送風だけの時は光らない。
コンソール。わかり易く、迷わない。	どライヤーの弱点、電験ケーブルの根元は、強い力がかからないように工夫されている	別売のアタッチメント。

ヘアケアをうたうドライヤーには３つの要素が必要だ。

３つの要素というのは、
１）60℃以下の温風が出せること。昔は熱風だったが、必要以上の熱は髪を傷めることがわかっている。60℃はというのはタンパク質が変質する温度。人ならば火傷するし、黴菌の多くは死滅する。ただし、この温度は髪に当たる温度だ。ドライヤーから出される時の温度ではない。
２）次は、自在の大風量。濡れ髪の周りは当然、高湿度。風で水蒸気を移動させ、低湿にすることにより、どんどん乾かす。高温が髪を傷めるため、低温化したため、それに変わる大風量が必要とされる。
３）最後は、イオンを当てる。髪の毛のいい状態は、しっとりした感じ。水分をいいい塩梅に含むことが重要。１）２）だけだと乾き過ぎることもあるが、イオンがあると違う。それはイオンが水分子をトラップするためだ。
髪がしっとりというか、なんとも言えない手触りになる。それは、誰にでもわかるレベルだ。そうでなければ、目に見えないイオンが必需品とまではならなかったであろう。

逆に、今やイオン発生のないドライヤーは、ドライヤーにあらずと言った感じ。必須条件にしっかり入ってしまった。

ヤーマンの高級ドライヤー、リフトドライヤー スマートYJHC2は、これらをよく吟味して設計されている。今回テストしてみた。


【デザイン】
携帯すること考慮した、折りたたみ型。オーソドックスな形であり、持ちやすい。長さも適切で、部位に当てやすい。
が、螺旋デザイン、パーツのデザインはちょっと昭和っぽいイメージ。が、質感のある樹脂なので、チープな感じはしない。オールドテイストながら、いい感じ。

【使いやすさ】
使い易い。UP（60℃）モードで80%乾かし、後は自分のスタイルにスタイリングと言う感じなのだが、このUPはかなりの強風。だが少し離すと、温かい適温のおしぼりを使う感じの気持ちよさを感じる。UPはざっくりとした乾かしなので、強風で、多少髪の毛が乱れても良いと言う感じだ。

本体長：20cmは手の長さとほぼ同じで、実に使い易いサイズ。頭からも程度に離し易い。近年ショートノーズが多いのは、頭からの距離が取り易いからだ。

そして、SMOOTH（しなやか、75℃）モード、SHINY（ツヤツヤ、90℃）と温度が高くなるに連れ、風は弱くなり、スタイリングし易くなる。

温風を使っている時は、送風口が赤く光る。風温でわかるのだが、なんか嬉しい。逆に送風の時は、光らないのだが、私は青ランプを期待してしまった。ここは残念（笑）

気になったのは、同梱のアダプターが付けにくかったこと。最近は、マグネット装着モデルもあり、アダプターが付けにくいモデルは皆無。気になった。

【スタイリング】
他社が売りにしている、スタイリング・アタッチメントは別売。このため当モデルは、同社オンラインストアで27,500円と高級ドライヤーの中ではお求め易い。

が、このモデルだけでスタイリングができないのかと言うと、それは違う。当て易い分、ブラシも使い易い。

【乾燥スピード】
このドライヤーは「乾かす」のではなく、「スタイリング」用に作られている。スタイリングの時間は短縮できないので、UPの大風量で時間短縮を図っている。カタログ上では、今までのモデル：401秒（6分41秒）が、278秒（4分38秒）になったとある。

【静音性】
小型のためか防音システムを入れられないため、動作音は大きい。特にUPの場合は、かなり大きい。が、SMOOTH、SHINYでは動作音も小さめになり、集中してスタイリングし易い。

【毛髪ケア】
美容メーカーであるヤーマンは、美しさは第一に指摘される要素。追求されるべきもの。このため美髪のイオンバランスを徹底的に研究したとのこと。
手触りで実感できるが、カタログでは昔のモデルに対し、水分：190％アップ、静電気も5秒で95％と記されている。

【ドライヤーの弱点対応】
ドライヤーの弱点は、電源ケーブルの根元。いろいろ引き摺り回して使うため、どうしても擦れてしまうからだ。そのため昔の美容師にはドライヤーは消耗品と考え、安価モデルを使う人もいた。
この問題に関しては、こうすれば完全対応という方法がなく、各メーカー工夫を施している。
当モデルでも念入りに作られている。
とにかく使用後、ケーブルをドライヤーに巻きつけるなど乱雑な扱いは注意すること、高い製品の寿命を縮めてしまう。

【総評】
フェイスケアが強いヤーマンが、妥協を許さずに作ったドライヤー。とても性能、効能とも、わかり易い。
男が使うには、デザインが少々華奢な様にも思うが、性能は良い。また高級ドライヤー部門に、いいモデルが１つ増えた。