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評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
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デザイン![]() ![]() |
無評価 | 4.30 | -位 |
使いやすさ![]() ![]() |
無評価 | 4.24 | -位 |
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無評価 | 4.30 | -位 |
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無評価 | 4.12 | -位 |
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無評価 | 4.13 | -位 |
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無評価 | 4.20 | -位 |
- ※「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
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プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2025年8月16日 08:35 [1980594-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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使いやすさ | 5 |
炊き上がり | 5 |
サイズ | 4 |
手入れのしやすさ | 5 |
機能・メニュー | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
炎舞炊きが世にでたのは、2018年。以降、4年後の22年には、累計50万台を売り上げている。これはかなりの凄い。象印だからということもあるが、2017年までのモデルより圧倒的に良くなった。
2006年に三菱電機が、高級炊飯器というカテゴリーを作って以降、全メーカーが内釜の素材見直しを行った。単純に火力を比べると、電気は火に劣る。逆に言うと、力が弱い分だけ扱いやすい。今の世、電気製品が溢れかえっているのは、そのためだ。
高級炊飯器は、お米を美味しく炊けなければ成り立たないカテゴリー。全メーカー、その目標に「かまど炊き」を掲げる。釜を火に晒す炊きかた。非常にパワフル。「はじめちょろちょろ」から始まる炊飯の歌は、火力の調整タイミングを教える。これを電気で再現するには、まず電気で近しい火力を作り出す必要がある。このため、各メーカーが新しい素材で内釜にアプローチをかけた。そうして生まれたのが三菱の本炭釜であり、タイガーの本土鍋。カーボンと焼き物。まったく凄い技術。このカテゴリーが並でないと宣言している様なモデルだ。
象印は、それを「鉄」で行おうとした。使用する鉄は「南部鉄器」。が、先の2つに比べると欠点があった。重いのだ。とにかく、内釜だけで重く、中に米、水を入れると、女性が持ち上げるのは一苦労。いくら美味しくても、毎日フウフウ言いながら作るのは、どうであろうか。「炊飯はダンベルだ」と言い切る様な筋肉バカはともかく、世界でも華奢な大和撫子にはちょっと厳しい。
こう言った時の知恵者は、パナソニック。圧力機構を入れ、強沸騰できるようにすると共に、内釜を軽くした。総合力で美味しく炊ければ良いとして、内釜以外の要素に着目した。こうしてできあがったのが「おどりだき」だ。要するに、美味しさはそのままに、内釜の負担割合を減らした。美味しい上に、使いやすい。
ここで象印も飛ぶ。それまでの「南部鉄器」の内釜を、アルミとステンレスを重ねるなどして、そこまで重くない「鉄」の内釜変え、火力を送るIHのあり方を見直したのだ。それまでの、底に大きなIHコイルを用いていたものを、小さなIHコイル数個で代用。設置の自由度を確保。かまどの様に、内釜を包む様に発熱させる様にしたのだ。IHコイルをローテーションで使うことにより、かまど内でゆらぐ炎のように強弱を付け、使用する。その強弱を炎に見立てて「炎舞炊き」と名付けられた。
象印は、内釜に頼る比率を、IHと分けることにより、トータルで美味しくするようにしたわけだ。結果、軽い内釜で扱いやすくなった上に、効率の良い加熱で、自在な対流と強沸騰をモノにした。それが炎舞炊きだ。
今年のモデルは、IHに大幅に手が加えられている。まずIHコイルは更に小さくし、数を増やした。対流させることが必要な炊飯には有利だが、小さくてもパワーがある様にするのに苦労したと言う。今まで、消費電力も今まで1200Wだったものが、1400W。はじめパワーを聞いた時は、正直炊飯器にそこまで必要?、と言うふうにも思ったが、食べると納得がいった。
今回メーカーより新モデルを貸し出してもらいテストした。
【デザイン】
古くからある安定したデザイン。ルンバもそうだったが、開発が落ち着くまで外観デザインはいじらない方がよい。理由は、外観が同じということは、中の寸法が決まっているため、いじりやすいのだ。
今回はIHをかなりいじっているが、そんな時、デザインを変えないことはプラスに働く。
が、デザイン自体は、突飛ではない分、今までそこにあったかの様に馴染む。
【使いやすさ】
軽いとは言えないが、使いにくさのない内釜。
が、使いやすさで一番驚いたのは、カラー液晶になったこと。ただ、まだ十分に使いこなしているとは言えないように思う。カラー液晶化が進むオーブンレンジは、細々した設定他があるので、カラー化は必須であり、初めから積極的に使うこなしていたが、炊飯器はどうだろうか。
設定を使うことは少なく、メニュー数もオーブンレンジに比べると少ない。
だからこそ、カラー化するのかと驚いたわけだ。が、カラー化は使える技術。使いこなしを期待したい。
【炊き上がり】
見るからに美味そうに、炊き上がる。見た目は裏切らず、食べると実に美味い。ただ今までより、火力が強いためであろうか、中まで水分は見事に入っており、中はもちもちだが、歯応えは少々柔らかい。1200W時と中央値が変わった感じ。ただし炊飯器の持っている微調整機能で、1200Wと同等の硬さにできる。その時は、粒だちもよく、中はもちもちとなる。
大した炊飯器である。
【サイズ】
サイズは、普通だが、正直、IHをいじったためか、総重量:8kgとそれなりに重い。どこにでも置けるサイズだが、重いので、一度置いたら場所を変える気にはならない。
【手入れのしやすさ】
毎日洗うべきは、内ぶたと内釜の2つ。残り粒も取れやすいし、カスも取れやすい。手入れしやすい。
【機能・メニュー】
炎舞炊きのメニューは、どんなご飯を食べたいかを設定する様にできている。コシヒカリだから、ササニシキだからという品種でなく、自分がどうありたいかで設定する様になっている。
【総評】
できて7年目の炎舞炊き。今までも良いモデルだったが、1400Wのこのモデルは象印の意欲作。今までの炎舞炊きよりワンランク上を行くモデルと言える。
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プロフィールフリーランスライターのコヤマタカヒロです。現在、PC、AV機器、白物家電をフィールドに雑誌やWeb媒体で記事を書いています。現在、モノ・マガジンに置いて「コヤマタカヒロのマニア道」「気になるシロモノ家電使ってみました」を交互連載中。このほ…続きを読む
2025年6月30日 23:26 [1972548-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 4 |
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使いやすさ | 4 |
炊き上がり | 5 |
サイズ | 5 |
手入れのしやすさ | 5 |
機能・メニュー | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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NX-AA10-BZ [黒]の外観。白も選べる。 |
かなり重い「鉄(くろがね仕込み)豪炎かまど釜」 |
備蓄米を炊いたところ。標準でもやや柔らかめに炊けた。 |
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「お好みごはん診断」機能では好みに関して3つの質問に答える。 |
炊飯モードは多彩。 |
象印マホービンのフラッグシップシリーズである「炎舞炊き」の2025年モデル。メーカー主催の説明会に参加した後、製品をお借りして試した。
「炎舞炊き」シリーズは、6つに分割して配置された底IHヒーターを交互に加熱させることで、炊飯時に激しく複雑な対流を生み出して炊く「3DローテーションIH構造」が特徴。今回の2025年モデルでは、コイルのサイズを小さくしながらも高密度にすることで、14000Wの高火力を生み出し、部分加熱をさらに強化している。
内釜には発熱効率や蓄熱性の高い鉄と伝導率の高いアルミ、そしてステンレスを組み合わせた「鉄(くろがね仕込み)豪炎かまど釜」を採用。釜だけで1.128kgとかなり重みがあるため、お米と水を入れるとかなりの重さになる点は注意が必要だ。
「炎舞炊き」の面白さの1つが、121通りの好みの食感で炊ける「わが家炊き」メニューだ。これまでは炊いた後の感想をアンケートで答える形だったが、新たに事前に好みを質問する「お好みごはん診断」機能を搭載。手軽に好みの食感に調整できる。
手動での炊き分け機能では「かたさ」3段階・「粘り」5段階の15段階で食感の調節ができる。
実際にNX-AA10でご飯を炊いてみた。最初に試したゆめぴりかでは、お米が本来持つもっちりとした食感をしっかり再現。それでいて粒立ちがよく、やわらかくなりすぎることがなかった。
今回は標準モードのままで炊いたので、好みに寄せていないこともあり、お米の本来の
備蓄米も試してみたが、これも遜色なく炊ける。元々甘みや水分が少ないお米だが、食味を調整することで、言われなければ分からないレベルで炊けた。
さらに、NX-AA10で良かったのが、保温機能だ。最長40時間、美味しく保温「極め保温」機能を搭載しており、24時間ぐらいまでは目立った劣化を感じなかった。これなら冷凍し忘れた場合でもあまり悪くならない印象だ。
個人的には10万円を超えるフラッグシップモデルの割にはデザインがやや地味だなと感じる。好みの部分ではあるが、もうすこし、高級感があってもよかったのではないかと思った。
デザインのおとなしさを含めて、地味ながら質実剛健な炊飯器だと言える。
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