IBKT-800 レビュー・評価

満足度：—

（カテゴリ平均：4.32）

満足度ランキング—位

レビュー投稿数：1人　（プロ：1人）

1. 5 0%
2. 4 100%
3. 3 0%
4. 2 0%
5. 1 0%

評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感	無評価	4.34	-位
使いやすさ ボタンの配置や、機能など	無評価	4.30	-位
静寂性 運転時の騒音	無評価	4.23	-位
湯沸し力 湯沸しするパワーやスピード	無評価	4.39	-位
手入れのしやすさ 掃除のしやすさ	無評価	4.17	-位
サイズ 省スペース性・コンパクトさ	無評価	4.26	-位

• ※「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております

[多賀一晃]

2024年10月28日 23:59 [1897541-1]

満足度	4

デザイン	5
使いやすさ	3
静寂性	5
湯沸し力	5
手入れのしやすさ	5
サイズ	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

安価であることを主眼に、アナログ技術で製品化されたモデル

電気ケトル本体。形の破綻がなく、キレイ。	フタはスクリュー式で嵌め込む。真横は溝がなく、倒すとここから漏れる。	転倒テスト。中の水がなくならない限り、漏れは止まらない。要注意。
フタの表記。ロックした後、回すことを考慮して描かれていない。	ケトル内部。フタが完全に開くため、中にも手を入れやすい。	ケトル底面。スタンドにハマりやすい様、工夫されている。

2024年7月30日を持って、日本では、転倒した時お湯がこぼれ出る電気ケトルの製造と輸入が禁止された。赤ちゃん、幼児の火傷防止のためだ。もう少し正確に言うと、転倒後10秒間で、50ml以内の場合、問題ないとされる。

経緯、理由は置いておくとして、これで電気ケトルは大きく変わる。今後も電気ケトルを販売するメーカーは、上記機構を自社ラインナップに入れる。
当然コストがかかるので、価格が上がる可能性が高いし、ラインナップも改訂しなければならない。

現在の日本市場のシェアNo.1はティファール。追いつきたい日本メーカーは、より使いやすくしたり、モデル数を増やしたりしている。

今回は、転倒した時の機能を入れたIBKT-800-Wをメーカーから借りテストした。

【デザイン】
IBKT-800は低価格を実現するために、アナログ系なシンプルなデザインがほどこされている。転倒した時、お湯が漏れない様にするには、フタを工夫する。倒れても、注ぎ口が開かずにロックしている。フタに蒸気抜きを設ける。複雑な構造にすると、金型が複雑になり、製造も面倒になる。
IBKT-800のフタは穴も開いていない実にシンプルなデザイン。注ぎ口はフタを回してロック解除する。蒸気はフタと本体の隙間から出す。が、倒すと少量ながらお湯が漏れる。（基準内）

本体の水位窓、温度表示もない。逆に言うと、デザイン制限が少ない分、主には形だが、綺麗にまとめられている。

【使いやすさ】
まずフタをひねり開けるため、それなりに力が必要。
が、本体自体がかなり熱くなるため、取手とフタ以外は触れられない。まず、これに慣れる必要がある。

次に表記が分かり難い。本体の凸部に「給湯」と「ロック」を合わせるのだが、スクリューなので、回せるのは、給湯とロックで一方向のみ。が、回す矢印の方向が、印刷と逆なのだ。

中身が湯になる水ならともかく、熱い湯である時、逆方向へ回してしまうのは、ちょっと辛い。ここはいただけない。

【静寂性】
かなり静か。

【湯沸し力】
定格消費電力：1300W。150mlを約60秒、800mlを約4分で沸かす。

【手入れのしやすさ】
フタは取れるので、洗いやすい。

【サイズ】
本体：22cm（幅）×16.5cm（奥行）×18cm（高）。重さ：約0.8kg。サイズ的な特徴はない。

【総評】
呆れるほど安い。それを実現するために、いろいろな工夫がなされていることがよく分かる。端的に言うと、規定内なら熱湯が漏れてもよいというのを逆手に取った様なモデル。
電気ケトルという最もシンプルな家電だけに、この多様性はありがたい。
製品的には癖があるが、シンプルな家電だけに、すぐ慣れる。が、回す方向の記載は修正をお願いしたい。