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評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
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3.00 | 3.66 | 681位 |
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5.00 | 3.30 | 10位 |
ほのぼの![]() ![]() |
5.00 | 3.68 | 14位 |
迫力![]() ![]() |
5.00 | 4.04 | 16位 |
怖さ![]() ![]() |
5.00 | 3.04 | 4位 |
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5.00 | 4.00 | 18位 |
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5.00 | 4.35 | 23位 |
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2018年8月21日 06:56 [1150218-3]
満足度 | 5 |
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笑える | 3 |
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ほのぼの | 5 |
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日本のアニメーターの良心を結集した作品
この時期に大変立派なお仕事をされました。
日本のアニメーターの良心を結集した作品として、敬意を表します。
そして、庶民にとって、こと女性にとって戦争とは何であったのか、残虐シーンや抑揚を抑えつつ率直に女性の目線で描き切っていると思います。これが最大の功績だと思います。
これが(恐らく)戦後世代を中心に制作されたのは更に賞賛されるべきだと思います。
そして、私には宮崎駿監督とその「風立ちぬ」への明快な反論にも思えました。
http://review.kakaku.com/review/D0107324201/ReviewCD=1143134/#1143134
(時:分:秒)でディスクの時間軸上のおよその位置を示します。
名作に通じるもの
背景美術も素晴らしいのですが、(1:25:29)からのシネカリグラフ風の表現はカナダの天才、ノーマン・マクラレン監督の作品を思い起こさせました。本編は美術としてのアニメーションが本当に良く分かった方々が作られていると言う実感があります。
何とか助かって欲しいという鑑賞者の期待をあっさり裏切り、良く懐いていた幼い義理の姪は跡形も無く吹き飛び、主人公の右手も失われます。(1:26:38)
この辺は木下蓮三/木下小夜子夫妻の隠れた名作「最後の空襲くまがや」に通じるものを感じました。どちらも、単純な「お涙頂戴」ではなく、戦争の残虐性をリアルに鑑賞者に訴えています。
そして最後に戦災孤児を引き取るところは旧ソ連の実写映画の名作「人間の運命」(セルゲイ・ボンダルチェク監督・主演)に通じるように思えます。戦争での庶民の耐え難い苦しみや悲しさは洋の東西を問わないのです。(2:00:00)
淡々とそしてユーモアも交えて描かれる、日常芝居、そこに戦争の影が忍び寄り・・・これを今日の現実の日本に感じる方も少なく無いでしょう。
このまま何時もの様に何時までも続いて欲しい・・・何気ない日常の暮らし・・・人間の普遍的な幸福を根こそぎ破壊してしまうのが戦争と言うものです。
本編の後に望むものとしては、わが国の犯した戦争の加害事実を率直に表現した映画でしょう。日本軍こそ、外国の人々の普遍的な幸福を根こそぎ破壊したのです。
それなくして、諸外国との本当の意味での未来志向の友好関係はあり得ないと思います。
日本のアニメーター/映画関係者の良心を信じ、それに期待するものです。
*アイコンの「猫」は泣いていますが、本人も本編を鑑賞して涙が溢れてきました。
補遺
(1:04:57)主人公の小学校の同級生(水兵)と夜に同じ部屋に・・・観ていて私は一線を越えてしまわないかとヒヤヒヤものでした。
もう二度と会えなくなるかもしれないと、主人公の旦那さんが気を使ったとも取れるのですが、今日では「不倫」は民事で争われるだけですが、当時、女性は無権利で女性にだけ刑法で(旦那さんが訴えなければ成立しないにせよ)「姦通罪」が規定されていたのですから、旦那さんに勧められたとは言え、世間体等含め、女性にはかなりリスキーな行為だと思います。
主人公が同級生のいる、離れないし納屋に向かった後、旦那さんは玄関に鍵をかけています。戻れなくしているのです。悪意に取れは、旦那さんは主人公と離婚する為に主人公をハメたとも取れるのです。
(1:50:27)敗戦直後、民家に韓国の国旗が登り、はためきました。
それまで朝鮮半島は日本により植民地支配されていて、多くの朝鮮半島の方々が連れて来られ、良く言われる女性ばかりか男性も酷い目に合わされ、差別されてもいました。日本の敗戦で、祖国が解放されて、誇りと共に、一時の安堵感を覚えたのでしょう。
(1:55:39)ワニのお嫁さんの話はどことなくアストリッド・リンドグレーンの童話「長靴下のピッピ」の行方不明の船長であるお父さんの話を思わせますね。
呉の海軍について、ネットで少し調べたのですが、呉の水兵の中に、驚くべき事にレジスタンスが組織されていました。
一般には知られていなかった、この戦争に正義が無い事を既に知っていて、それに我慢が出来なかった水兵達が存在したのです。
捕まって獄死させられた(事実上の虐殺)方もいました。
レジスタンスというと、映画で言えば「ナバロンの要塞」の様に、欧州では武力で抵抗した様ですが、呉の水兵達のレジスタンスは言論によるものでした。
主人公の旦那さんは海軍法務に勤務という設定ですが、ここは軍法会議を司る所なので、こうした人々を裁く側だったと思います。
原作の問題ですが、旦那さんの勤務先は別にした方が物語としては座りが良かったと思います。
REV2.1:2018,08,21:補遺に加筆、修正
REV2.0:2018,08,14:時間軸上の位置加筆、補遺加筆
参考になった4人(再レビュー後:1人)
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2018年8月11日 05:05 [1149535-1]
満足度 | 5 |
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笑える | 無評価 |
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泣ける | 5 |
ほのぼの | 5 |
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怖さ | 無評価 |
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NHK広島で「夕凪の街 桜の国2018」というドラマが放映されました。
これがとても良くて、ついネットで検索をしたら同じ著者の、この作品を見つけ、早速取り寄せました。
ネタバレしてはいけないので、チョッとだけの感想とします。
舞台は終戦前の日本で、広島と呉に暮らす絵の上手な主人公と家族の話となっています。
私は親の転勤により、小学校から中学校の頃は広島で育ちました。
ですので学校では原爆の事に対する教育は、かなりの量で受けています。
体育館でスライドや映画の上映で、これがまたすさまじいので、観る事に耐えられなくなった生徒がバタバタと倒れ運び出されます。
今の時代では、そういった映像を見せる事はしなくなったようですが、私は今でも広島だけでなく全国(全世界)で見せるべきだと思っています。
私も戦争は経験していませんが、観ることによって戦争の悲惨さは、それなりに伝わって来ます。
そういった事をしなくなった今の時代での表現として、この作品は凄い!
伝えたい部分はしっかりと、そして物語がまた素晴らしい。
この映画は学校の教材として使われてもいいと思います。
現在、実写版としてドラマをやっていますが、NHK広島「夕凪の街 桜の国2018」で、この作品を知ったため観ていません。
ドラマですので半年もすればDVDが発売されると思いますので、それが発売されたら、まとめて観ようと思います。
言い方は悪いですが、全く興味の無かったドラマも観たいと思わせる、そんなすばらしい作品でした。
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