『JOJOシリーズのはじまり。』 アニメ TVアニメ ジョジョの奇妙な冒険 第1部 ファントムブラッド Blu-ray BOX<初回仕様版>[1000644022][Blu-ray/ブルーレイ] バジルペーストさんのレビュー・評価

[バジルペースト]

2020年5月24日 07:38 [1330804-1]

満足度	4

笑える	1
泣ける	3
ほのぼの	1
迫力	4
怖さ	5
感動	4
やみつき	4

JOJOシリーズのはじまり。

第一部の第三話までで一区切りともいえる、ハイテンポな進み具合。
小気味よくて分かりやすい。

9話で第一部を駆け抜ける。旧OVAでは90年代初頭に
第三部の佳境の映像化はされていても、
第一部にはなかなか映像化のスポットが当たらずに来た。

岸部露伴のスピンオフ漫画からジョジョを知った人にも、
第三部が一番好きという人にも。原点の第一部はサクサク進んで
見やすいので、生ぬるい展開や媚びや萌えに疲れた人。
アニメ離れしている人にもおすすめしたい。

恵まれた環境でのびのびと育ち、苦労とは程遠い貴族の出身のジョナサンと、
貧困街で父に虐待され、どん底から高慢・冷酷に屈折して育った猫かぶりのディオ。

野心家のディオにより脅かされていくジョナサン、
それに屈しないジョナサンの精神的な気高さ、紳士のあり方。
ジョナサンの肉体を最終的に奪ったディオも、気高い紳士の精神までは
自分のものに最後までできなかったという感じがします。

ディオは表面上は紳士の皮をかぶっていても、中身は欲望に飢え、
野望抱き、世渡り上手で人を平気で蹴落とし、ジョナサンの大切なものを奪い続ける。
それでいて、どこか心の底からは憎み切れない悪役。
犬のダニーへのディオの言動は、動物好きには結構見るのが辛いです。

ディオが第三部の悪のカリスマとなる前の、青二才で未熟で小悪党だった
はじまりの第一部。ジョナサンを意識し、詰めの甘さでいつも失敗する。
因果と決着は第三部まで続き、それ以降もディオの爪痕・影響を及ぼす。

ジョジョシリーズの入門に敷居が低くておしゃれで、ハマる。
そして舞台も登場人物も部で変わっていき、斬新で奇抜。
ジョジョは男性向け、という先入観を払しょくしてくれて、女性にも
見やすくジョジョの世界の魅力を教えてくれる映像作品です。