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2017年9月30日 23:42 [90602-2]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 5 |
取り回し | 4 |
燃費 | 5 |
価格 | 5 |
バイク歴35年の、ジジィライダーです。購入から10年が経過しましたので、再レビューさせていただきます。
2007年夏にホンダ車の中では、私が最も好きなスペンサーカラーを購入しました。CB1300SBとどちらにしようか迷ったのですが、このRC42は当時の排ガス規制により生産中止が決まっており新車で買える最後の機会だったため、数年乗って、もし気に入らなければ買い替えようと考えて購入したのですが、結果的に私のバイクライフの中で最も長期間乗り続けたバイクとなりました。(ただ、私の体力の低下とともに乗る機会は減りましたが。)
購入後にCB1300SBに試乗する機会もありましたが、牛のような図太いトルクのパワーフィールは良いものの、高速道路常用域でのエンジンの振動に、ミラーが共振して後ろが見辛くなること(GPZ400Rに乗っていた時にも同様の症状があり、真後ろについていた白バイに気づけなかったという悪夢がよみがえりました。)や、ワインディングロードでの切り返しの重さ、そしてなにより押し歩き時の取り回しの悪さに閉口。RC42にして良かったと再認識しました。CB1300SBを購入していたら、とっくに手放していたでしょう。
エンジンの耐久性の高さは、スーパーカブ750の異名の通り折り紙付きで、こまめなオイル交換さえ行っていれば、ほぼノントラブルです。(空冷なので最低でも2〜3,000kmまたは半年ごとに1回は必要です。メーカー推奨の6,000kmまたは1年も持ちません。その代わり、高価なオイルは不要でメーカー推奨の純正G1〜G2クラスで十分です。)
ノーマルのシートは分厚くて幅広のため、長時間乗っても尻が痛くなりにくいのはこのバイク最大の美点で、20Lのガソリンタンク容量と、高速道路巡行では400ccクラスの4発と同等の20km/Lを軽く超える燃費と相まって、長距離ツーリングでも安心です。前後のサスペンションも、日常使用域で乗り心地が良く調整されています。
もともとCBX650カスタム(655cc)用のエンジンがベースなだけに、クランクケースがコンパクトなのでバンク角が意外と深く、峠などでもそこそこ楽しめます。(20代の頃のような、目を三角にしてコーナーを攻め込むような走りをしても楽しくない年代となったため、これで十分です。)また、CB1300シリーズなどと違い、ほとんどトップギアだけでオートマチック感覚で走るということはできませんが、適度なシフトチェンジはミッション車の醍醐味でしょう。少々のシフトミスをしても、太めのフラットトルクのおかげで何とかなってしまうのもありがたいです。
電気モーターのようなストレスのない回り方で、4気筒らしい心地よい微振動があるだけで、手がしびれるような不快なものは全くありません。6,000rpmを超えたあたりから少しだけトルクの盛り上がりがあり、9,500rpmのレッドゾーンまで、パワーバンドをそれなりに使っている感が楽しめます。(ストレートや高速コーナーでの話です。)
国内の一般道のワインディングロードでは、ベテランライダーでもフルパワーを使い切れるのはせいぜい400ccクラスまでで、それ以上の排気量のモデルではパワーバンドよりも下の回転域を使った方が安全かつ速く走れます。まさにこのRC42もそうなので、低重心設計のおかげで車重の割に切り返しもよく、ただ走っているだけでも楽しいバイクです。押し歩きも、決して楽な方ではありませんが50代の私でもなんとかなるレベルです。クラッチもワイヤー式のため、停車時に一度握ってしまえばホールドするのにそれほど力が要らず、握り始めは軽いものの常に握るときと同じ力を要求され続ける油圧式よりも実用的だと思います。
操縦性は極めて素直で、妙な癖は全くありません。まるで自分のライディングテクニックが上がったのかと錯覚するほどです。これは長年、教習車として君臨した理由のひとつでしょう。また、当時はややチープシックに見えた外装も、現在の100万円以下のニューモデルが、樹脂だらけの外装と液晶メーター1個だけの貧相な装備であることに比べれば、はるかに豪華装備に見えてくるから不思議です。
日常的な使用に最適に調整されたフレームやサスペンションは、サーキット走行などには向いているとは言えませんが、そのような使用目的をメインとされる方は、SSの600〜1000ccクラスを購入された方が良いでしょう。(某ショップ製のRC42改、RS1000レプリカは別ですが。)
小さな不満点を挙げるとすれば、
1. 燃料計がないのは、ちょっと不便。
2. 液晶表示が1つだけなので、ODD、TRIP1、TRIP2、時計のどれか1つしか表示できない。
3. MFバッテリーじゃない。(補水に注意しなければならなが、いちいちネジをはずして、サイドカバーをあけて確認する必要がある。)
4. 収納スペースが、すごく少ない。
5. CBX650カスタムの655ccから748ccに排気量アップされているにも拘わらず、熱対策は強化されていないため、夏場の渋滞路等では、オーバーヒートすることがある。(教習車仕様の大型オイルクーラー&電動ファンは、ポン付けはできない。)
6. セルモーターが400ccクラスの非力なものなので、バッテリーが弱っていたりオーバーヒートさせてオイルが劣化していたりすると、セルモーターに過電流が流れてトリップメーターリセット現象が起こる。
7. レギュレーター&レクチファイアー部品の搭載位置が悪く、エンジンの熱の影響で寿命がやや短い。(ものによっては2〜3万キロでお釈迦。)
しかし、どのようなバイクでも欠点のないものなど存在しないので、これでも優秀な方だと思います。
このRC42は、ホンダのCB750シリーズ最後の空冷&キャブ&インライン4としてだけでなく、オーナーとなった者だけがわかる感性に訴えかけてくる乗り味を有しており、今なお存在価値を失わない名車だと思います。
- 使用目的
- 買い物
- ツーリング
- 頻度
- 月数回以下
参考になった122人(再レビュー後:94人)
2007年9月16日 21:51 [90602-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
---|---|
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 5 |
取り回し | 5 |
燃費 | 5 |
価格 | 5 |
バイク歴25年の、オジサンライダーです。
8月に、スペンサーカラーを購入しました。VTR250からの乗り換えです。(一時の、製造中止の噂に、買うなら今しかないと思いましたので。)
8年前に、教習所でCB750には乗ったのですが、3.000rpmくらいまでしか回さない状況では、単にスムーズで乗りやすい事くらいしか印象に残りませんでした。でも、低回転でのスムーズさにより、より軽くてショートホイルベースのゼファー750よりも、スラロームや8の字で扱いやすかったのには、チョット驚きましたが。
短距離のゴー&ストップを繰り返し、大型免許の無い素人が乗るという過酷な教習所での使用ではありますが、2台の16.000kmくらいの走行のゼファー750が、すでにフロント・ハブベアリングに、ガタがきており、おまけにミッションがギヤ抜けしまくるという症状が出ていました。しかし、4台のCB750は、すでに35.000kmを超えている車両でも、ほとんどノントラブル。1台、チェーンが片伸びしているものがあったくらいです。(うろ覚えですが、たしか教官の話によると、普通は20.000kmぐらいで車両を入れ替えるのだけれど、CBは長持ちしているので、そのまま使っているとのことでした。)このとき、RC42の耐久性の高さを初めて知りました。(決してゼファーの耐久性が、普通よりも低いという訳ではありませんので念のため。)
私は、25年の間、国産H社・Y社・K社(S社は、父や弟が乗っていましたが、当時、トラブルの多さと、部品供給の悪さにパスしました。今はどうか判りませんが。)の、オン、オフ、アメリカン、水冷・空冷等、十数台を乗り継ぎました。(同時に複数台所有していた時期も含む。)その中で、これは、間違いなくNo.1のバイクです。
先日慣らしを終え、1,000km点検、オイル&オイルフィルター交換もしたので、久々に峠へ行ってきました。以下、私なりのインプレッションを書きます。
<良い点について>
1.エンジン性能について
●スロットル・レスポンスが、早すぎず遅すぎず、人間の感性にピッタリ馴染む。インジェクションのようなドンツキは、ほとんど感じられない。
●75PSでも、十二分のパワー(私は、いまだに凡人ライダーの領域ですから、一般公道で頻繁にフルパワーを使えるのは、せいぜい250ccクラスまでです。)
●静かながらも、空冷4発の乾いた排気音がいい!!
●燃費は、初めのうちは、リッター15.5kmくらいだったが、慣らしが進むにつれて当たりが付いてきたのか、慣らし終了時には、21.5kmくらいに延びていた。(すべて、一般道を3.000rpmまでに抑えて、信号の少ない道を選んで走行。)
2.サス&フレーム性能について
●やや柔らか目で、ストロークの長いサスは、通常の速度領域なら、荒れた路面でもピッタリと追従してくれる。フレームもしなやか。そのため、前述のアクセルレスポンスとあいまって、安心してアクセルを開けてゆける。
●コーナー手前でのブレーキングで、フロントがよく沈んでくれるので、そのままバンクさせた後にゆっくりブレーキリリースして、アクセル・オンにしてゆくと、驚くほどよく曲がる。見た目を裏切る?コーナーリング・マシン。また、インライン4の長くて重たいクランクシャフトのジャイロ効果により、一定のバンク角を保つのが容易。
●今では、400ccクラスよりも細いリヤタイヤだが、限界少し手前から、ゆっくり外へ流れ出すので、限界がつかみやすい。また、その挙動がおだやか。シビアなSSでは、こうはいかない。
3.乗り心地について
●アップライトな、自由度の高いポジションにより、慣らし中の退屈な速度域での200kmほどのいっき乗りでも、それほど尻が痛くならなかった。(もちろん、革の尻当てのついたライディングパンツをはいていての話ですが。)
●細かなインライン4特有の震動が、心地よい。
4.その他
●そのサス&スロットルレスポンス、ポジションおかげで、重量車にもかかわらず、少々の砂利道でも不安なく走れる。
●軽くはないが、低重心設計により取り回しやすい。ちょっとそこまでの、コンビニバイクとしても使えてしまう!
●空冷インライン4のエンジンは、とてもバイクらしくて美しい!!
●イモビキーやHISSが付いていて、不人気車とはいえ、盗難についても、よりリスクが低い(私は、オプションのイモビアラームも付けています。)
<悪い点について>
皆さんが既に書いておられることと重複しますが
●燃料計がないのは、ちょっと不便。
●液晶表示が1つだけなので、ODD、TRIP1、TRIP2、時計のどれか1つしか表示できない。
●いまどき、MFバッテリーじゃない。(補水に注意しなければならなが、いちいちネジをはずして、サイドカバーをあけて確認する必要がある。)
●収納スペースが、すごく少ない。
●ステップまわり、リヤスイングアームがアルミではないので、ちょっと見た目がチープシック。
でも、これらは、良い点にくらべれば、些細なことですから、あまり気になりません。
このバイクは、カタログ・スペックや、絶対的なパフォーマンスを追及される方、高品質なパーツを使用した、多機能な、より大排気量車を所有することにより満足感を得ようとする方、過去の名車のイメージを追及される方(CB750Fとは、カラーリング以外は全く似てませんから。笑)には、向いていません。
あくまで、このバイクの訴えかけてくる、空冷&キャブ&インライン4の感性を味わいたい方に適していると思います。(でも、峠では、私程度の凡人ライダーなら、SSや、リッターオーバーバイクよりも速く走れてしまうのも、また事実なのですが。)
皆さんの、レビューや口コミのおかげで、素晴らしいバイクに出会うことができました。本当に感謝いたします。
参考になった28人
「CB750」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2022年1月15日 16:58 |
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2021年11月28日 13:16 |
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2021年2月25日 00:56 |
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2020年9月1日 00:22 |
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2020年1月4日 12:19 |
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2019年4月15日 09:56 |
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2018年9月25日 17:48 |
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2018年8月14日 18:40 |
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2018年5月5日 20:59 |
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2017年9月30日 23:42 |
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