『良作と駄作の雰囲気が見事に共存している』 任天堂 エターナルダークネス 招かれた13人 じゃむぱん丼さんのレビュー・評価

2002年10月25日 発売

エターナルダークネス 招かれた13人

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最安価格(税込):

¥3,300

(前週比:±0 ) 価格推移グラフ

価格帯:¥3,300¥3,300 (1店舗) メーカー希望小売価格(税別):¥6,800

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エターナルダークネス 招かれた13人任天堂

最安価格(税込):¥3,300 (前週比:±0 ) 発売日:2002年10月25日

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満足度4
操作性3
グラフィック3
サウンド3
熱中度5
継続性3
ゲームバランス3
良作と駄作の雰囲気が見事に共存している


クトゥルフ神話の影響を受けまくりなゲームと言う事でプレイしてみた。

まず気になるのは操作性の悪さ。
ダッシュがL+スティックなので、走りにくい上に左手が痛いったらありゃしない。
調べるコマンドがBなのに、決定はAでキャンセルはBになっているので、そこで流れが一々止まってしまう。
これにメッセージ送りがスティックの下と言う仕様が合わさると相当極悪。
そして決定的なのがボタンコンフィグなしと言う酷さ。
スタートで呼び出すメニューは一発で決まらずLRを何度も押す羽目になったり(ページをめくる感覚を出そうとしたんだろうけど)、毎回タイトル画面に行くまでに長ったらしい表示を見させられたり、ゲームがスムーズに進まない事進まない事。

もう一つ言えばムービーが一切スキップ出来ない。
おかげで何度もやり直した時の疲労感が半端じゃない。
そこまでして見せたいムービーも終わり方がブツ切れで、うまく繋がっていないためにイライラさせられると言う酷い設計。
二周目でスキップ可能になるのだが、その頃にはもう遅いって。


まずゲームは探索パートから始まるが、とにかくイベント性が薄く、無駄に広い中のほんの一部分に進んで、そこで「調べる」を押さないといけない。
調べる箇所まで行けばボタン表示が出て調べられる場所とわかるものの、ポイントの有効範囲が狭いので、ちょっとずれるとすぐ表示が消えてしまうか、気づかないでよそへ進んでしまう。
これに前述のABボタンのごちゃごちゃした仕様が合わさって、こまごま調べる気にならないことならないこと。

メッセージはやけに表示枠が狭く、しかもやたらと修飾の多い無駄な長文が出てくるので、読むのさえ疲れると来ている。

とにかくプレイに根気と我慢を要求される仕様。
涙が出てくるくらい、随所にいい加減な洋ゲーの悪さがもろに出ている。


グラフィックの質は当時としてもどうかと言う感じだし、BGMも(それが目的とは言え)不快になるように作ってあるため、正直言ってかなり耳障り。
ゲームも操作性が悪く、爽快なアクションとは言い難い。
その動かしにくさの中で、実に狭い範囲の試行錯誤を強要される。
アクションとしてはぎりぎりのレベルで及第点やれるかどうか、かなり怪しい出来。


と、ここまで酷評の材料が揃っていてさえ、このゲームそんなに悪いゲームじゃなかったりする。
表面にこだわって投げてしまうとそれっきりなゲームだが、はまっていくとなるほどと納得できる世界観を堪能できる。


まずゲームバランスの遷移が意外と心地いい。
バケツリレーと称していた人がいたが、まさにそんな感じでころころと変わっていく主人公達。
状況ごとに区切られた場所を探索して戦う事になるが、そのバランスがやけに絶妙で、難しすぎず自然とアクションを磨かせてくれる。
能力を得て利便性が向上したかと思えば、主人公の変更で武器やマジックメーターの上限が変化して、思わぬ苦戦を強いられる事も。
意味ねえなあと思っていた飛び道具が、終盤(時代の変化と共に)思いのほか凶悪な性能を示したりと言った変化も面白い。

またゲームの肝になっているサニティのシステムも面白い。
優等生プレイをしているとあまり出会う事もないのだが、気を抜いた時に唐突にやってくるメタ的な狂気演出が、判っていても「え!?」と驚かされる。

国内メーカーが及び腰になってしまった残虐な描写も、このゲームではあまり規制されていないように見える。
とどめを刺すときの動きや、しょっぱなからはめてくるアイテム使用時のアレなど中々ぞっとする。


まあスペルが一つのルーンに偏りすぎで作り方のバリエーションがあまりない、ストーリー上の分岐がない、最後が意外にさっぱりしてしまっていると言った不満点もない事はない。
特にエンディング分岐くらいは欲しかったなあ。
この話ならゲームオーバーじゃないバッドエンドも欲しかった。

ゲームとしてのボリュームも、アクションとしては十分だが、それでももっと遊んでいたかった感じ。
謎解きもバリエーションはそう多くない。部位攻撃も頭以外全く使わなかったし。
せっかくのゲームがちょっとしたことで詰まる不親切さも、もう少しどうにかなれば……と言う所。

肝心の狂気演出が、サニティメーターに余裕がありすぎる(回復が容易な)おかげで、もう一つ不発に終わってしまう辺りも惜しい。
固定の狂気演出は状況がミエミエなので、そちらばかりだと微妙な気分になってしまう。
最もうまくプレイしてさえサニティ減りまくりだと、もう何をプレイしているのかと言う事になってしまったりもするんだけど。

TRPGのコールオブクトゥルフではSANの上限が徐々に下がっていったが、あのシステムがあれば……などと考えてしまったりもする。
それを考えると「章の始めからやり直す」を用意して、もっとバランスをきつく取ると言う選択肢があってもよかったなあとも。
セーブによるはまりを回避するあまり、全体的な難度が下がっている所もなくはないので。


そう言った点を改良していけば、もっと面白いゲームになり得たと思うんだがなあ。
洋ゲーらしいとっかかりの悪さで挫折せずに、しっかりプレイしていけば、間違いなく楽しめるゲームなんだが……酷評している人間の言うことも、あながち間違ってはいなかったりするから難しい所。

総プレイ時間
11〜20時間

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