『1台は手元においておきたい存在』 Etymotic Research ER-4S ぼたん5656さんのレビュー・評価

[ぼたん5656]

2016年6月21日 22:35 [939277-1]

満足度	5

デザイン	3
高音の音質	5
低音の音質	5
フィット感	4
外音遮断性	5
音漏れ防止	5
携帯性	4

1台は手元においておきたい存在

購入から200h以上鳴らした痕でのレビュー
手持ちヘッドホンはSE425、EX800ST、E700M、CD900ST
環境はウォークマンA25→HA200→ER4S。
尚、レビューには個人の偏見がつきものなのでご了承を

【デザイン】
無駄のないシンプルさを貫いたヘッドホン。
最近のカジュアルなイヤホンと比べたら飾り気の無さがすごい
デザインだけで買う人は少ない個性派な外観

【高音の音質】
今まで聞こえない音が聴こえる
とにかく高域の情報量が豊富。それでいて破綻せず、きらびやかで伸びる。
耳に残らず、一つひとつの音が細かく、聴き分けられるほど高域の表現がすばらしい。
情報量が多いはずなのにベルやらトライアングルなどの弾く感じの高音も聴き分けられる。
いままで聞いていた曲のなかにこんな楽器も使われていたんだと気付かされるイヤホン。
お気に入りの曲がまた一つ面白く、楽しく聞けるイヤホン。

ボーカルについて
ボーカルの生々しさといい、艶かしさといい、ボーカルの表現においても秀逸。
息遣い、こぶしのキレ、ビブラートの響きと伸び、すべてにおいて生々しく聴くことができる。
また、ボーカルが重なる曲もそれぞれのボーカルの声を聴き分けられるほど分離感も良い。
女性ボーカルは声がよく伸び、響き耳の中にすぅっと入り込んで行く快感を味わえる
男性ボーカルは声の力強さ、声のかすれなど女性にはない粗さが味となりそれを味わうことができる。

【低音の音質】
量としては十分。質も高く耳に残らない。
変に響いて他の音域を阻害するわけでもなく、聴いてて気持ちいい低域。
ベースの弦の響き、バスドラムの打ち込みの音圧も十分。
ただ、手持ちのイヤホンと比べると本当に低域の響きが少ない。
低音大好きの方には試聴を勧める。
あとインピーダンスが高いので音圧が欲しい方は外部駆動のアンプなど用意するといいかも
無くても低域は聞こえるが音圧が欲しければアンプが必要。試聴必須

【フィット感】
耳が慣れるまでフィット感と戦う必要がある。
耳の開発さえできれば本機の性能を十分に堪能できる。
あんまりグリグリすると耳から出血するので注意

【外音遮断性】
外の音は高いレベルで遮断可能。
しかし、タッチノイズがひどい。ポータブル用途だが、タッチノイズ対策は必要。
むりやり耳にかけてシュア掛けすれば多少は良くなる

【音漏れ防止】
漏れない。安心して聴いてください。

【携帯性】
ケーブル長が長い。
しまうのに手間がかかるがキャリングポーチは小型で扱いやすい。

【総評】
高域好きな人は持ってて損はしないヘッドホン。
音に関しては非のつけどころに悩むヘッドホン。ケチをつけようにもこれはそういうものだと納得してしまう音。
悪さを見つけようとしても良いところが多すぎてなんだかんだ満足する。
つけ心地に関しては合う合わないが出てしまうが着けてくうちに慣れるから安心してほしい。
最近のハイレゾも侮れないような気もするが、ハイレゾ非対応でも”高解像度”を耳で感じ味わえる。
台数といい、取り扱いが少なくなってきた今日でもすぐに手にしていただきたいオススメの一品。

主な用途

音楽

接続対象

オーディオ