ケンウッド Media Keg HD60GD9 (60GB) koiyokaさんのレビュー・評価

[koiyoka]

2008年3月4日 00:34 [123691-1]

満足度	5

デザイン	4
携帯性	4
バッテリ	4
音質	5
操作性	4
付属ソフト	4
拡張性	無評価

Media Keg HD60GD9 (60GB)のレビュー

HD30GA9>HD30GB9>HD60GD9と買い換えて使っています。

その合間にも、ソニーのAシリーズ、iAudio6、iPod Touch、iPod Classic、Gigabeat T、iriver Clix2などを併用してきました。

使い勝手はGigabeat TやiPod Touchのほうが動作が素早く操作しやすかったですが、音質はレベルが違うと感じます。ライブ盤ではホールの広さやボーカルのマイクとの距離がわかってしまうほどの表現力で、このシリーズでしか表現できていない音があります。CDの録音状態までわかってしまうプレイヤーは、現状このシリーズだけかと思います。イコライザOFFの状態で全く不満のない音質です。逆にiAudioやiriverはイコライザを設定して音を作って楽しむシリーズだと思います。

個人的な好みでの評価ですが、音質的には、イコライザオフの状態で
GD9>Gigabeat T401S、ソニー A808>iPod Touch>iAudio6、Clix2>iPod Classic
という順番になると思います。

上記のように、いくつかのプレイヤーを併用していますので、ケンウッドの転送ソフトは自分にとってはとても使いやすいです。転送のみのシンプルな機能で、他のソフトのライブラリをいじったりしないので、余計な管理がいらないですし、ライブラリを2重にする必要もないからです。

GB9と比較して、低音の厚みが増したような印象です。また、ボリュームが30段階から40段階に増えたので、より小さなボリュームで再生できるようになっている気がします。
ホワイトノイズですが、バックライトがついているときはジリジリという音がします。サプリームEXをONにしていると、OFFのときと比べてノイズの量が増えます。バックライトが消えれば殆ど気になりません。

内部的な処理方法が変わったのか、消費電力低減のためなのか、今回は動作速度がGB9と比較して少し遅くなっています。楽曲リストのスクロールなどのときにわかると思います。

細かい点で改善が必要な部分もありますが、使い勝手やファッション性よりも、ポータブルデジタルオーディオでの最高音質を追求するという方向性は変わっておらず、正常な進化で、音質にとことんこだわる方には強くおススメできる商品だと思います。

ただし、iPodのデザインやiTunesの使い勝手を求める方、ソニーやパナソニックのプレイヤーにBOSEのヘッドフォンやイヤフォンを組み合わせて使うような音質を好みと感じる方にはおススメしません。

ケンウッドには今後もこのような尖った商品を作り続けてほしいと思いました。