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プロフェッショナルレビュー
ドライブレコーダー > ケンウッド > DRV-W630

鴻池賢三さん

  • レビュー投稿数:862件
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プロフィールオーディオ・ビジュアル評論家。ビジュアルグランプリ審査員。THX/ISF認定ホームシアターデザイナー。日本オーディオ協会 諮問委員。「デジタルホームシアター普及委員会」委員。

専門誌、ネット、テレビなどのメディアを通じて機器の選び方…続きを読む

デザイン4
操作性5
画質4
設定5
拡張性4
録画性能5
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

デザインと質感のご参考に

デザインと質感のご参考に

静止画撮影サンプル

メーカーからサンプル機(メディア用)をお借りしてのレビューです。

【デザイン】
デザインには好みがあると思いますので、写真などを参考にご判断頂ければと思います。
目立たない場所に設置する機器なので、デザインにこだわる方は少ないかもしれませんが、格安製品に比べると流石「KENWOOD」ブランドと思える洗練度が感じられ、質感も良好です。

【操作性】
取り付け後の通常使用時は、通電すると常時録画がスタートし、特に操作は不要です。
マニュアル操作での動画録画、写真撮影もワンタッチで行えます。
ボタン操作に対するレスポンスも含め、操作性は良好です。

【設定】
機能設定は、液晶画面のGUIを見ながら、側面のボタンで行います。メニューの構成はシンプルで、操作は項目選択「上」「下」、「決定」、「戻る」の4ボタンで一定の規則に従って行え、どなたも迷わずに操作できると思います。

【拡張性】
WiFi機能を備え、撮影動画を、専用アプリをインストールしたスマホに転送できます。ドライブ映像をネットにアップする方には便利そうです。
但し、動画の転送には時間が掛かるので、利用は、手動録画した数十秒程度のクリップを想定しておいた方が無難でしょう。(長い動画は、SDカードを抜いてPCへ。)
事故やトラブル時にのみ映像を取り出したい方なら、WiFi機能は不要に思います。


【録画性能】
実際に2560×1440画素モードで撮影した映像をYouTubeにアップしましたので、ご参考にどうぞ。

通常走行:https://youtu.be/JFs0y1fz4q0
交差点右折待ち:https://youtu.be/Hvf8ScxdWAE

YouTube側での圧縮が加わり、少し画質が劣化していますので、あくまでもご参考ということで。
本機は2560×1440の高画素を謳っていますが、撮影ファイルをPCで確認すると、白色部に青色が被る色収差のような症状が目立ち、動画圧縮による細部の潰れ、シュート(解像感を高める「シャープネス」処理で発生する疑似輪郭)など、解像度を活かし切れていない部分が見られます。
ドライブレコーダーという製品の性格上、長時間録画が重視され、ビットレートを低くしてシャープネスで解像感を補っているのだと思いますが、ユーザーが用途に応じて選択できても良いと思います。(本来、録画時にシャープネス処理を行うよりも、再生時に必要がある時のみ適用する方が良いように思います。)
露出設定やコントラストは、日中も夜間も適正で、格安製品に比べるとフレア(カメラ内部で光が反射してコントラストか低下する現象)も少なく、情報量は充分に思います。(HDRを謳っている割には、空などの明部が白飛びしていますが、ドライブレコーダーの場合、空の見え方は重要でなく、道路や車などの被写体が適正な露出で記録するのが優先…解釈しました)
ほか、車種や設置場所にもよりますが、当方のケースでは、日中、直射日光により、ダッシュボードのフロントガラスへの映り込みがが映像としてはっきり捉えられてしまい、想定外でした。(どちらのメーカーも、デモ映像にはそうした映り込みは無いので…)
実用上、特に問題なさそうですが、風景を撮影しようと思われている方には落とし穴だと思いますので、ご参考までに。(映り込みは、偏向フィルターなどで改善できるかもしれません)


【総評】
スマホの動画撮影に慣れた目で見ると画質は今ひとつですが、事故やトラブルはそう発生するものではないと思いますので、充分に思います。信号の状態も確認できますし。
解像度的には、他車のナンバーが明確に判別できるのは、概ね5m以内くらいの印象です。基本、事故やトラブル時は、その場に相手がいて、証言が食い違った時に映像が証拠になる…というものだと思いますので、概ね問題ないと思います。
(当て逃げなど悪質なケースは、ナンバーまで読み取れた方が良いのでしょうが、当方、約20年で40万キロ以上走行していますが、一度もそうした事例に出くわしたことがなく、事故にさえ遭っていませんので、状況が分かれば充分だと思っています)
他、本機の「前方衝突警告」や「発進遅れ警告」もきちんと動作し、フィーリングも良好で実用的です。もちろん安全運転を行うのはドライバーの責任ですが、こうした機能があれば、100%ではなくても、うっかりミスを防げる可能性があり、安心に思います。
総じて、スマホ転送機能が特徴で、ドライブの記録を手軽に共有したい方に向いた製品です。

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自動車(本体) > ホンダ > ステップワゴン スパーダ ハイブリッド 2017年モデル > HYBRID G ホンダ センシング

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:38件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

エクステリア4
インテリア4
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費4
価格3
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ハイブリッドモデルはスパーダのみに設定。ボディカラーは新色も含め7色設定されます

インパネの造形は基本変わっていませんが専用メーターやセレクトレバーが採用されます

ハイブリッドモデルは全グレード7名乗車。2列目のキャプテンシートは非常に快適です

大型センターコンソールにはホールド機能付きEPBやEVスイッチなどが装着されます

フロントマスクも含め大刷新。LEDヘッドライトもスパーダには標準装備されます

ステップワゴンならではの「わくわくゲート」は重い荷物を積む際には特に便利です

2017年9月に“待望”とも言えるハイブリッドモデルを搭載したホンダ・ステップワゴン。その出来は予想通りでありながら予想以上の仕上がりでした。

ステップワゴンは初代が1996年5月に発売され、現在のモデルは5代目になります。ホンダの国内における中核モデルであり、現在のミニバンブームを火付け役の1台でもあるわけですが、ここ数年はかつてのような勢いにやや陰りが見えてきました。

理由としては過去、ステップワゴンに乗っていたファミリーのうち、子供が成長することで親と一緒に乗る機会が減ってしまったこともありますが、やはりハイブリッド車の台頭が大きな理由のひとつです。

現在のミドルクラスミニバンの約45%がハイブリッド、そのほとんどがライバルであるトヨタ・ノア/ヴォクシー/エスクヮイアで構成されています。

現在のステップワゴンは登場時に1.5Lのダウンサイジングターボのみの設定でしたが、やはり市場の要望はハイブリッド車です。遅れながらもやっとステップワゴンにも設定されたわけです。

搭載するパワートレーンはすでにアコード/オデッセイなどにも採用されている2モーターによる「SPORT HYBRID i-MMD」です。2Lのガソリンエンジンの主な役目は発電ですが、「e-POWER」を搭載する日産ノートのようなモーター駆動ではなく、クルージング時などはガソリンエンジンで走るシーンもあります。

方式はともかく、このシステムは実燃費が高いのが魅力です。過去アコードに乗った際も約500km走行して20.0km/Lという好結果でした。前述したようにEV領域を積極的に使うことができるので実燃費にも期待できます。

実際走らせてみると、1820kgとそれなりに重量のあるボディですが、発進加速はスムーズです。アクセルコントロールによってモーター走行の領域をうまく使いエコドライブが可能なのはもちろん、坂道ではエンジンとの協調制御でグイグイと力強く加速します。また電池が十分に充電されていれば専用のスイッチを押すことでEVモードでの走行も可能です。今回はそれほど多くの距離は走れませんでしたが高速道路も全体の50%、山道も積極的に加速した状態で18.4km/Lという結果でした。ただしこれは2名乗車での結果、多人数になれば当然実燃費は下がります。それでもモーター自体のトルクもあり、全体としてのドライバビリティは高いレベルにあります。

前述したようにシステムとしては既存のものですので目新しさはありませんが、元々オデッセイに搭載されているシステムをステップワゴンに組み込んだところ、全長が100mmもオーバーしてしまったそうです。そのためにパッケージにあった専用骨格を新設計するなどマイナーチェンジの追加モデルのレベルではないほどお金がかかっています。

ステップワゴンのようなミニバンの場合、室内空間は重要な要素です。ハイブリッドシステム、特にIPU(インテリジェントパワーユニット)を床下に組み込んでも室内高はガソリン車とほぼ同等の数値をキープしていますし、ステップワゴンの売りのひとつである3列目シートの床下格納も犠牲にしていません。

その内装も新たに設定したEPB(電子制御パーキングブレーキ)などを配置した専用の大型コンソール、さらにA4サイズの書類が入るブリーフケースも置けるトレイ形状のスペースなど実用度も向上しています。実際よく見るとこのスペース、内張の部分に柔らかい素材を使うことで革製バッグなどが傷つきにくくしたり、ヘッドレストレインとの固さも従来より柔らかめにすることで快適性を向上させるなどきめ細かい配慮がされています。

先進安全装備も同社の「ホンダセンシング」が全グレード標準装備されます。特にハイブリッドモデルにはACC(アダプティブクルーズコントロール)の渋滞時追従機能が付くのですが実際使ってみると加減速のフィーリングも悪くありません。非常に便利な機能ゆえにこれに関してはガソリンターボ車にも機能追加を強く希望します。

静粛性、乗り心地も従来のガソリンターボ車よりレベルを向上させており、燃費性能も期待できるステップワゴンハイブリッドですが、やはり気になるのがその価格でしょう。ハイブリッドは3グレードありますが、装備と価格のバランスを考えると真ん中の「SPADA ハイブリッドG ホンダセンシング(335万160円)」がベストバランスです。

ライバルのトヨタ・ヴォクシーのハイブリッドZSが326万9160円ですが、トヨタのこのクラスのミニバンの先進安全装備はACCが無いことなども含め、正直ステップワゴンには負けています。装備もステップワゴンの方が価格差以上に充実しておりこの点ではライバルよりアドバンテージがあります。

ただそれでも価格は高めと感じたり、それほど距離は乗らないのであれば同等装備で約50万円安いガソリンターボも候補に入れておくのも選択肢としては“有り”です。つまりハイブリッドの登場でガソリンターボ車の立ち位置もはっきりしたことで双方が魅力的なモデルとなったことを感じました。

レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > アルテオン 2017年モデル > R-Line 4MOTION Advance

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:213件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。独身。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動な…続きを読む

エクステリア5
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地4
燃費4
価格4
満足度5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

圧倒的な存在感を放つワイドなボディ

全長は4,865mm。どこから眺めてもその姿はうっとりするほど美しい

曲面を多用したリアラインはクーペそのもの

245/35R20の大口径ホイール&タイヤを純正装備

日本への導入は最高グレードのRラインのみ。スポーツシートにもRの刻印が入る

280ps/350Nmを発揮する2リッターのTSIエンジンはゴルフRとほぼ共通

「up!」「Polo」といったコンパクトカーから「パサート」のようなミディアムセダンまで幅広いラインアップを持つフォルクスワーゲンは、世界の主要自動車メーカーからベンチマークといえる存在でであります。それぞれのモデルが高い評価を得ており、ドイツ車らしい堅実なクルマ造りがファンの心を掴んでいます。

そんなフォルクスワーゲンですが、「EOS」(オープンスポーツカー)や「シロッコ」のようなクルマを登場させても、売上は成功した例が少ないのは事実です。

しかし、フォスクスワーゲンの良いところ全てという謳い文句とともにフラッグシップモデルである「アルテオン(Arteon)」が登場。車名は「Art」と「eon」の造語。アートという言葉が使われるほど、そのエクステリアは、どこから眺めても美しいの一言です。

全長4865mm、全幅1875mm、全高1435mmとボディサイズはパサートよりも一回り大きく、車高は30mm低い。ワイド&ローの独自なエクステリアとボンネットから続くキャラクターラインが迫力満点であります。プラットフォームは、パサートと同じモジュラータイプの「MQB」を採用しています。パサートは、ホイールベース2790mmに対し、アルテオンは2835mmと45mmも拡大されており、圧倒的な存在感です。

インテリアはブラックで統一。「R」の刻印の入ったスポーツシートに身を置きまして、インテリアを観察すると、フォルクスワーゲンらしい実用的でシンプルなインテリアで、「パサート」と大きな差は見られないのは残念です。

これだけスペシャリティなエクステリアを持つのですから、インテリアにも遊び心が欲しかったです。後席はロングホイールベースを活かした広々としたレッグスペースや、クーペスタイルながら、必要十分なヘッドクリアランスを確保しており、大人4人がゆったり長距離ドライブを満喫できます。

特筆はラゲッジスペースの積載量で通常で536リットル、後席を畳むと1,557リットルというワゴンモデル顔負けの容量を確保しています。

メーターはバーチャル式の12.3インチを採用し、物理計器は皆無です。センターコンソールには手の動きで操作できるディスカバープロが装備され、モニターサイズも大型化。高精細でタブレット端末のような趣です。

エンジンは、ほぼ「ゴルフR」で、2.0リッターTSIを搭載しています。同社の4ドアクーペである初代「CC」がV型6気筒3.6リッターエンジンを搭載し、300PSを発生していたことを考えますと、ダウンサイジングされました。しかし、最高出力280PS/最大トルク350Nmを発揮し、パフォーマンスでは「アルテオン」に軍配が上がります。

優美なボディの「アルテオン」ですから、静粛性も高く、滑るような走行感覚と思い、エンジンを始動させますと、野太く迫力あるサウンドが響きます。湿式クラッチ式の7速DSGは、発進は非常にスムーズでトルクコンバーター式ATと変わりません。

エンジンを高回転まで回すと、「ファーン」とご機嫌なサウンドがキャビンに響き渡り、「これは完全にスポーツカーだな」と感じました。またシフトアップの度に「バフッ!」というサウンドが、「ゴルフR」を思い起こさせます。

切れ味の鋭くなったステアリングフィールやフラット感と相まって高速道路での安定性は特筆ものです。いかなる速度域からでも実にパワフルで、国内の高速道路では、持て余してしまいます。

フォルクスワーゲン初のデイタイムライトは非常に明るく、昼間の視認性は高いものです。そして美しいワイド&ローボディですから、高速道路上や、サービスエリアでの注目度は高く、BMWやメルセデス・ベンツのオーナーさんに「このクルマ何?迫力あるね。」と声をかけられたほどです。

20インチタイヤ&245/35R20タイヤの組み合わせはややバタつく傾向にありますが、マット仕上げのガンメタリック塗装のホイールはとにかくカッコイイです。ブレーキは、片押しキャリパーで宝飾もされていませんが、ドライバーの踏力に応じて比例するように速度を殺してくれます。余談ですが、フォルクスワーゲンにもそろそろ対向キャリパーを採用して欲しいですね。(トゥアレグを除く)

ダプティブシャシーコントロール(DCC)にプログレッシブステアリング、電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」、そして4モーションの組み合わせは、素晴らしく、高速コーナーでも運転席から見えるワイドなボンネットは路面と平行を保ちながら、安定姿勢でクリアしていきます。

「VWオールイン・セーフティ」に基づき、予防安全/衝突安全/二次被害防止の3つのステージに分けて追及。安全支援システムは前後左右、現在必要とされるものは、すべて装備されます。

「アルテオン」は優美なスタイルながら広々とした居住性&積載性の両立、高出力エンジン+フルタイムAWDの組み合わせによりスポーツカーのようなダイナミックな走りを実現しています。

ブランド力ではライバルに敵わないですが、この「アルテオン」は、ライバル車ユーザーの心を奪う資質も持っております。




レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > ホンダ > シビック セダン 2017年モデル > ベースグレード

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:38件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

エクステリア5
インテリア3
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地5
燃費無評価
価格4
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ボディカラーは5色設定。試乗車のホワイトオーキッドパールは3万7800円高になります

インパネの基本造形はハッチバックと同じ。ハザードボタンがやや遠い印象を受けました

メーカーオプションのレザーインテリアはパワーシートなどとのセット装着になります

リアシートは足入れ性も良好です。見た目以上にヘッドクリアランスも取れています

荷室容量は519L、6:4の分割可倒機構を使えば長尺物も収納でき実用性も十分です

EPBを標準装備、オートブレーキホールド機構は渋滞時などに役立ちます

2017年7月に発表、9月より発売を開始した新しいシビック。3モデルある中、今回はセダンに市街地から高速も含め試乗しました。

シビックと言えば1972年にホンダの世界戦略車として登場した重要なモデルです。これまでも数多くのバリエーションや新機構なども搭載し常にホンダの中心にいたモデルです。

それでも時代の流れと共にシビックのポジショニングは微妙になってきました。日本も重要ですが、やはり北米での販売を考えるとボディの大型化は否めません。と、同時にシビックが担っていた役割をベストセラーカーとなったフィットが受け持つようになったことでますますその立場は厳しくなり、2010年には8代目モデルで一度その役目を終えることになります。

途中、タイプRを英国から導入するなどブランド自体が消えることはありませんでしたが、今回の10代目シビックを日本で販売することになった背景には世界170カ国以上の国や地域で販売し、グローバルで2400万台という累計生産台数を誇るモデルが生まれ故郷の日本で販売されていない現実、さらにすでにCセグメントの車両として高く評価されているこのクルマを再定義することでホンダのチャレンジングスピリットのひとつとしてアピールしたい目的も取材の中でわかってきました。

今回新型シビックはタイプRとハッチバック、そしてセダンを同時開発したことが特徴です。言い換えれば、新開発のプラットフォームの採用によりセダンとハッチバックの基本性能はタイプRと同等のレベルにまで押し上げているわけです。

セダンのデザインは一見クーペのような流麗なイメージを持っています。全高も1415mmと日本で販売されなかった9代目と比較しても20mmも低くなっています。最近は操縦安定性を高める目的も含め従来より低く着座させる流れが来ているようですが、シビックもそれに近い流れと感じました。一方、気になる乗降性ですが確かにリア席に乗り込もうとすると頭をぶつけてしまうのではないか、という心配がありました。実際、注意は必要ですが、驚いたのがシートに座ってからの空間の使い方の巧さです。低く着座させることでヘッドクリアランスも見た目以上に余裕があり快適です。

そして後席に座って感じたのが静粛性の高さです。後日レポートしますが、ハッチバック車と比較してもその差は顕著で、高速道路などので前後席との会話のしやすさもポイントと感じました。

搭載するパワートレーンはすでにステップワゴンなどにも搭載している1.5L4気筒ターボにCVTを組み合わせます。

CVT特有のラバーバンドフィーリングも比較的抑えられていますし、もしそれ以上のスポーティなフィーリングを求めるのであれば、標準装備のパドルシフトを活用すれば良いと思います。

一方でよりスポーティ色の強いハッチバック車と比較すると「これだ!」という特徴に欠けるのも事実です。もちろんレギュラーガソリン仕様でおサイフにも優しいし(ハッチバック車はハイオク仕様)静粛性も高い、高速道路をゆったりと走るファミリー層や子育てが終わって夫婦で昔のようにドライブを楽しむ層には良い選択だと思います。

先進安全装備もホンダセンシングが標準装備されます。機能の数だけを見ると6項目と昨今売れまくっているN-BOXの10項目に比べると見劣りする感覚は否定できませんが、それでもACC(アダプティブクルーズコントロール)に渋滞追従機能が付いたり、路外逸脱抑制機能のようにステアリング操作を支援してくれるなど、シビックというクルマの性格に合わせた仕様になっており、現状でも十分、さらに言えば今後のアップデートに期待、といったところでしょう。

シビックセダンはモノグレードで265万320円、
カーナビはオプションになりますが、先進安全装備が付いて走りの良さや快適性からすれば、コストパフォーマンスは高いと感じました。

ただ、オプションで運転席&助手席パワーシートが欲しい場合、レザーインテリアと17インチアルミホイールの3点セットになってしまうことで車両価格が上がってしまいます。販売も予想以上に好調ではありますが、量販車としてはまだ台数は少なめです。ライン装着の効率を考えるとこのようなセットオプションにすることは止むを得ないのかもしれませんが、こういう部分をしっかりユーザーの好みで個々に選択できれば販売にもつながってくると感じています。

それでもセダンが元気がないと言われて久しい中、BMW3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスと同じCセグメントのモデルとしてはコスパの高さも含め、面白いクルマが登場しました。

過去、シビックを何台も乗ってきた私も正直「これがシビックか?」と思うこともあるのですが、もうシビックはその時代をとっくの昔に卒業しているのでしょう。7年も経てば子供が成長するのと同じです。実質2クラス以上の快適性を手に入れたシビックは新しいステージで活躍するだけの魅力を手に入れたと思います。

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試乗

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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > e-ゴルフ 2017年モデル > ベースグレード

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:213件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。独身。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動な…続きを読む

エクステリア5
インテリア4
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地5
燃費3
価格3
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

e-ゴルフ は馴染みのある現行型ゴルフのスタイリングと差別化をはかっていない

ボディサイズは4265×1800×1480mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2635mm。

ゴルフらしさを固持したスタイリングは一見、EVとはわからない

空気抵抗極力軽減させた専用ホイールに205/55 R16タイヤを組み合わせる

最高出力136PS/3300-11750rpm、最大トルク290Nm/0-3300rpmを発生するモーター

デジタルメータークラスター「Active Info Display」も専用デザインとなる

フォルクスワーゲンは今後登場させる車種についてEVの比率を高めていくと公言しています。そして、今回ゴルフのマイナーチェンジに伴い、本格的に日本のインフラに対応すべく、同社初となる市販モデル「e-ゴルフ」を導入しました。(2014年秋に「e-up!」を導入する予定で、販売前に筆者も往復500キロほどのテストを敢行しましたが、日本のインフラに合致しないことから、導入を見送りました。)

今回は、メーカー主催のプレス向け試乗会に参加し、じっくり試乗してきました。

実車と対面すると完全電気自動車の「e-ゴルフ」だと見分けが付かない。フロントグリルに配されたブルーのラインや、バンパーに配されたC字型の高輝度LEDポジショニングランプなどの専用装備をみて初めて、普通の「ゴルフ」ではないことに気がつきます。同社広報担当者に取材すると、電気自動車だから特別なエクステリアにしないのが、フォルクスワーゲン思想だという。

この「e-ゴルフ」は、これまで本国に存在していたタイプに比べ、駆動用バッテリーの容量が50%増加され35.8kW/hになり、一回の満充電で301km(JC08モード)の走行が可能となっています。また普通充電のほか、日本では主流となっている急速充電CHAdeMO(チャデモ)規格にも対応したのは、大変嬉しいことで、なんと30分で80%まで充電が可能になっています。これでしたら、バッテリー残量を気にせず、遠方ドライブも気にせず行えます。(最近は急速充電器の設置箇所が増えました。)

モータースタートボタンに「エンジンスタート」と刻んであるのは見なかったことにして、スイッチをオンにしても当たり前ですが、何の音もなく、鮮やかなバーチャル式であるデジタルメータークラスター「Active Info Display」が、映し出されます。

シフトレバーを「D」レンジにセレクトして、アクセルを踏むと、車両重量が、ガソリン車から270kg増の1590kgになったにも関わらず、モーター特有の0から最大トルクのおかげで、滑るように走り出しました。あまりの静粛性の高さにタイヤの転がるロードノイズや、周囲のクルマが発する音などが明確に聞こえてきますが、フットワークは身軽なままで、しっとりとした乗り心地は快適そのものです。

高速道路のインターから合流しても、アクセルを踏み込む必要がないほどトルクがあるのは、電気モーターの強みで、パワーメーターの数値が半分も満たないまま、滑るように流れに乗ることができます。

電気自動車といえば、代表格は日産「リーフ」ですが、やはり違いを感じるのは、高速道路上での継ぎ目を乗り超えた際の剛性感や、ステアリングに伝わるどっしり感は、まんま「ゴルフ」です。動力源は変わってもドイツ車らしい安心感はさすがです。

追い越し加速でアクセルを踏んだときの瞬発性は、内燃機関とは一線を画し、モーター駆動ならではの蹴り出しの強さが印象的です。加速性能は、0-100Km/hで9.6秒とその辺の高級車など軽く置き去りにできるもの。特に街中の発進加速は、スムーズかつ迅速で、60Km/hあたりまでは、まさに一瞬で到達してしまいます。

最高法定速度110Km/hの日本には関係ありませんが、「e-ゴルフ」の最高速は必要十分な150km/hで電子リミッターが働く仕様になっています。

走行モードの選択により、パフォーマンスやエアコンの効きを変更することが可能です。選択に応じて消費するエネルギーが変わり、「ノーマル」では最高速150km/h、最高出力100kW、最大トルク290Nmですが、「エコ」では最高速度115km/h、最高出力70kW、最大トルク225Nm、「エコ+」でさらに最高速度90km/h、最高出力55kW、さ最大トルク175Nmとなり、エアコンについてもそれぞれ標準→低下→OFFと自動制御されます。

回生ブレーキの利きは5段階に調整可能なのもライバルにはない機能であり、「D」レンジではアクセルから足を浮かしても、電車のように惰性走行が可能。シフトセレクターを右に倒して「D1」→「D2」→「D3」と操作すると回生ブレーキの効きが強くなり、内燃機関でいうシフトダウンのようなことが可能です。さらに手前に引いて「B」レンジを選ぶと、アクセルのオン/オフだけで加減速が行えます。

インテリアも「ゴルフ」そのもので、実用性には文句の付けようがありません。バッテリーがフロアに搭載されているにも関わらず出っ張りなどは皆無。
大人がリラックスして5人乗車でき、ラゲッジルームも広々。多彩なシートアレンジで長ものの積載も自由自在です。

EVだからといって近未来的なデザインなどを採用せず、世界のベンチマーク「ゴルフ」のいいところをそのまま。

「e-ゴルフ」は、違和感なく乗れる最も実用的かつ、安全性の高いEVではないでしょうか。





レビュー対象車
試乗

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ドライブレコーダー > nPLAce > DIA DORA NDR-161

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:213件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。独身。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動な…続きを読む

デザイン4
操作性3
画質4
設定3
拡張性2
録画性能4
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

選んだ理由に本体のコンパクトさが肝になった

8GのマイクロSDカードを同梱。最大32Gまで対応

多少の配線は露出するものの自分での取り付けも簡単

1.5インチと小さな液晶であるが、とても見やすい

大変コンパクト設計のため、ミラーに隠れてしまうほど

驚いたのは、夜間での録画でも十分な画質を実現してくれる

筆者は、日頃、自動車本体以外にカー用品のテスト、執筆などを数々行っております。しかしドライブレコーダーの設置はあえて避けていました。なぜなら、ドライブレコーダーに録画された映像を公開するということは、自分が事故を起こした時や、巻き込まれた時であり、“日頃から安全運転を心がければ必要ない”と決めていたからです。

しかし、最近のあおり運転の問題に対し、新聞記者からコメントを求められ、事故以外での危険運転抑制効果もあることに改めて実感。(事例によっては危険運転は罪に問われます。)

この仕事をしていますと、一般ドライバーに比べ、走行距離も多くなりがちですので、筆者自身、過去に数々の危険運転に遭遇してきました。高速道路での煽り運転はもちろんの事、急に割り込まれ、警笛で注意を促すと、相手のクルマの怒りを買い、数十キロもの距離に渡り、進路妨害をされた経験もありました。

そこで、リーズナブルで最低限の記録ができればと自動車用品店を訪れると、「DIA DORA NDR-161」を見つけました。ドライブレコーダーも上を見るとキリがなく、大画面にGPS内蔵、更には360°録画など多機能モデルも存在しますが、筆者はとにかく前方視界を遮らないコンパクトサイズが理想でした。
しかし、いくらリーズナブルでも相手のクルマのナンバーや車種をしっかり録画できないと意味がありません。最低でも1920×1080サイズのHD録画が可能なものは必要になってきます。

「DIA DORA NDR-161」は、GPSは内蔵しておりませんが、HDには対応しておりましたので、購入し、ガレージで取り付けてみました。

【デザイン】

とにかく市販品では最もコンパクトといえるサイズで、手のひらに包めるほどの大きさです。他メーカーの高性能モデルでは、モニターサイズが大きく、試しに販売店で仮装着してもらったケンウッドの2.7インチモニター搭載モデルでは、やや前方視界が遮られる感がしました。(性能は申し分ないモデルですが。)

「DIA DORA NDR-161」は、リーズナブルですが、フロントカメラ周辺もシンプルなデザインで安っぽさを感じません。レンズの裏にモニターが装備されているという一体感が気に入りました。

【操作性】

初期設定は説明書レスというわけにはいかず、車内でしばらく本体とにらめっこすることになりました。1.5型の小型液晶モニターの視認性は良好ですが、設定項目を送る際には、メニューボタンを2回押したり、設定を決定させる場合は、左サイドの電源ボタンを押すなどやや慣れが必要でした。
一回設定をしてしまえば、当然のことながら本体が記憶しているので、問題はありません。また、とっさの録画が必要な際には、「手動録画モード」が装備されており、本体の「モード」ボタンを押せば、その録画フォルダは保護され上書きはされません。

【画質】

リーズナブルなモデルのため、失礼ながら最初は期待しておりませんでした。しかし、日中HDでの録画は申し分なく、滑らかでクリアな画質で録画されていますので、パソコンの大画面モニターで再生しても実に鮮明です。また、6枚目の写真にありますが、夜間での録画も十分明るく、相手のクルマのナンバー、車種などをしっかり録画してくれ、ドライブレコーダーとしての基本性能は申し分ありません。カメラはF2.0と明るいレンズを搭載しています。

ただ、映像記録回路のダイナミックレンジが足りないところもあり、トンネル内では問題ないのですが、出口付近では白飛びや黒つぶれをしてしまう箇所もありました。この価格でそこまで要求するのは酷です。

【設定】

設定は、一度セットしてしまえば問題ありません。当然のことながらモニターを消灯することも可能ですし、常時表示でもコンパクトなため、運転の目障りにはなりません。
またこの「DIA DORA NDR-161」には静止画記録がなかなか優秀で、デジタルカメラ同等の最大12Mの写真撮影も可能です。撮影した写真をプリントしてもデジタルカメラと遜色がないほどの画質でした。

【拡張性】

シンプルが売りの同機のため、拡張性は皆無です。SDカードは32Gまで対応しているので、十分といえます。
上位機種では、装着方法がガラス面に強力な両面テープで固定しますが、「DIA DORA NDR-161」では、吸盤を採用していることから、夏場の車内熱による本体落下、吸盤の経年変化が心配要因でもあります。

【録画性能】

3つの録画モードがあります。

「常時録画モード」では、microSDカードが挿入されている状態で電源がONになると、録画モードが作動します。この際には常時録画が行われており、古いものから上書きされていきます。

「イベント録画モード」では、Gセンサーが一定以上の衝撃・急停止・急発進を感知すると、イベント録画モードに切り替わります。この際、別フォルダに記録され、上書きはされません。

「手動録画モード」では、とっさの時に残しておきたい録画を行いたい場合は、モードボタンを押すと別フォルダに記録され、上書きはされません。急な割り込みなど危険運転をされた際には有効です。



【総評】

これまでポータブルカーナビゲーションなどを製造していたメーカーがスマートフォンの普及により、同市場が衰退した関係、ドライブレコーダー市場に多く参入してきています。また、煽り運転、危険運転の問題が重要視され、カー用品店には選びきれないほどのドライブレコーダーが並び、空前のヒット商品になっております。

市場では、2万円ほどの商品が中心ですが、ドライブレコーダーとしての基本機能としては、今回筆者が装着した同モデルで十分でした。

とくかくコンパクトで前方視界に影響がない。基本性能がしっかりしていれば、大型モニターやGPSなどいらない。初めてのドライブレコーダーを装着したいという方には、オススメできる機種でした。



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自動車(本体) > スズキ > スイフト ハイブリッド 2017年モデル > HYBRID SL

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:38件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

エクステリア4
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地5
燃費5
価格5
満足度5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

センターガーニッシュの色は異なりますがRS系と同じハニカムグリルを採用します

イメージカラーの「スピーディブルーメタリック」を含め、8色設定されます

ハイブリッドSLには本革巻きステアリングとパドルシフトが装備されます

メーター中央部のエネルギーモニターの左側にはモーターのパワーメーターが備わります

唯一残念なのが荷室下にハイブリッド系ユニットを搭載するため積載量が少なくなります

185/55R16のブリヂストン製のエコピアEP150とアルミホイールを標準装備します

2017年7月21日に追加設定されたスズキのBセグメントカーであるスイフトのハイブリッドモデル。2グレード設定される内の上位モデルとなる「ハイブリッドSL」に試乗しました。

今回の試乗の目的は通常のインプレッションにプラスしてJC08モード走行で32.0km/Lという燃費性能の実力を試すことでした。そのために高速道路、一般道それぞれ約250kmづつ、合計で500km以上を走ってみました。

現行スイフトは2016年12月の発表ですが、当初はマイルドハイブリッド車しか設定がありませんでした。しかし今回のモデルはいわゆる「フルハイブリッド」、システムとしては先行してソリオに搭載されているものと同じで、1.2L直4にMGUと呼ばれる駆動用モーターを組み合わせたFF車(4WD車の設定は無し)。トランスミッションはソリオ同様、アルトにも設定されている5速AGS(オートギアシフト)のみになります。

実はこのAGS、マニュアルミッションのクラッチとシフト操作を自動で行ういわゆる「セミオートマ」的な技術(シングルクラッチAMTと呼ぶ場合もある)なのですが、アルトに採用された当時は変速時に一瞬ではありますが、失速するような感覚がありました。これ自体はこのシステムを使っている一部の輸入車でも起きることですし、ドライバー側が変速時にスッとアクセルをコントロール(緩める)することなどで解消はします。言い換えれば「慣れの問題」でもあります。

ただ、それでも多くのドライバーからすれば不満があったのも事実、そこでスイフトは変速時に電気モーターで駆動力をカバーすることでこの現象を解決しようと考えたわけです。

正直、これは「目からうろこが落ちる」ほど驚きました。もちろん安全な場所でメチャクチャにラフなアクセル操作を行えばいわゆる“ギクシャク感”は発生しますが、そこまでやれば他のクルマだってそうなります。

そうです。この技術の搭載によってこれまでの弱点を解決したわけです。元々、ベースがマニュアルトランスミッションですからスムーズに変速できれば、走行フィーリングはさらに良くなります。実際、CVTを搭載するマイルドハイブリッド車、これ自体も決して悪くありませんが、このハイブリッド車のダイレクトなドライブフィールには正直敵いません。さらに言えば、標準装備されているパドルシフトを活用することでかなりキビキビ走ることができます。

個人的はこの技術は『発明』だと思っており、試乗を開始した直後からワクワクが止まりませんでした。これ自体は誰が乗ってもわかることなのでもしディーラーで試乗する機会があればアルトなどのAGSに乗った後にこのクルマに乗ればさらにその良さがわかると思います。

車両としてはフルハイリッド車ということで、モーターで走れるいわゆるEV走行の領域は広くなっています。残念ながらトヨタのハイブリッド車のように「EVスイッチ」は無いので自分でセレクトすることはできませんし、モーターだけで走れる距離もそれほどは多くありません。ただ「標準/エコ」2つのモードのうちエコを選択すれば、エンジンが停止している状態からの発進時はクリープ走行も含め、モーターのみで走れます。また約60km/h以下での通常走行時のEV走行の頻度も高くなるという印象を受けました。

またスズキ車の特徴としてモーター付き発電機の力を使ってエンジンを始動する機能があるのですが、このクルマも同様で始動時の「ブルン!」と言った音がうまく抑えられています。これは地味ですが非常によく考えられており、ストップ&ゴーの多い都市部での走行時には有益です。

走りに関しては前述したようにダイレクト感のあるシフトフィーリングですが、元々搭載するエンジンに10kW/30N・mのモーターをプラスしただけ。というと聞こえば悪いかもしれませんが、同じスイフトでもターボを搭載する1LのRStなどに比べると高速道路の登坂路などではやや苦しいシーンもありました。しかしあくまでもクルマの方向性が違います。後述しますが、このハイブリッドはシリーズの中で最上級モデルという位置付けです。乗り心地もRS系より快適方向にシフトしてありますし、パワステのフィーリングもあまり過度にならないようにセッティングされています。

さて気になる燃費ですが、エアコンは常時オン、1〜2名乗車で冒頭に述べたように約500kmを走りました。明確な切り替えはしていませんが、市街地ではエコモードを高速道路では標準モードをメインにして走行しました。特に市街地から郊外路など流れの良い道を走った際にはEV走行の頻度が高く、燃費向上にも利いてきます。

高速道は渋滞が2回ほどあり合計で15kmノロノロでしたが、それ以外は全体としての流れは良かったです。区間燃費としては往路が上り坂も多い中、21.9km/L、復路は逆に23.7km/Lまで向上しました。

結果としてのトータル燃費は23.4km/L。スイフトは新しいプラットフォームの採用もあり軽量化が自慢です。ハイブリッド車はスイフトの中では重い部類(960kg)ですが、それでもハイブリッドバッテリーやモーター類を搭載して1トンを切るのはたいしたものです。

この軽さが結果として走行時のフィーリングの良さに繋がっており、燃費が良く、普段の走りも楽しいクルマに仕上がっています。

それではなぜ、これだけ優れたクルマの“RS版”が無いのか?という疑問がわいたのでスズキに確認したところ、スイフトハイブリッドはスイフトの中では最も上級モデルという位置づけにあること。また幅広いモデルバリエーションを持つ中、個性を出すためにもあえて現状ではRS系のハイブリッドは出さないということでした。もちろんRS系にはマイルドハイブリッド車がありますのでその考えは理解できます。

最上級モデルだからというわけではありませんが、194万9400円と200万円切りの価格中に、ACCを含めた先進安全装備(セーフティパッケージ)も標準装備、オプションになりがちなLEDヘッドライトも標準装備します。同クラスのハイブリッド車と比較すると装備面では圧倒的にお買い得、コストパフォーマンスの高さは抜群です。

レビュー対象車
試乗

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カーナビ > パナソニック > ストラーダ CN-F1XD

石田 功さん

  • レビュー投稿数:111件
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プロフィールフリーランス・ライターの石田 功です。カーナビやカーオーディオを中心に、雑誌やWebで記事を書いています。現在、執筆中のおもな雑誌はカーオーディオ専門誌のオートサウンド、カーオーディオマガジンなど。またカー&ドライバーなどの自動車専門誌や…続きを読む

デザイン4
操作性4
ナビ性能4
画面表示4
AV機能4
拡張性4
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

2DINサイズのオーディオスペースに9型大画面を装着可能

画面の首振りが可能に

案内画面。黒が締まって見やすい画像

 

ルートは5種類を同時探索できる

地図とAVの2分割表示も可能

 

昨年ヒットした9型大画面カーナビ「ダイナビッグ」CN-F1Dの改良版がCN-F!XD。2DINサイズの本体から手前に飛び出したフローティング構造の9型モニターはエアレス構造になり外光反射を大幅にカット。しかも左右に首振り可能なスイングディスプレイとなり、視認性は大幅に上がっています。メーカーのデモカーを2度ほど借りて試乗しました。

試乗車はトヨタ・シエンタ。車種限定で9インチや10インチナビが付きますが通常は横幅200mmのワイドナビが付くスペースしかありません。ここに専用のパネルが無くても9型の大画面ナビを装着できるのがダイナビッグの大きな利点です。しかも画面が手前に出っ張っていますからインパネ面に画面がある通常のAVナビよりも画面がより大きく見えます。さらにF1Xでは画面の角度調整ができますからより見やすくなりました。昨年のF1に比べ、映像の黒が引き締まっていて、色鮮やかですし、地図もメニューの文字もくっきり。昨年モデルは画面に直射日光が当たった時に映像がしらっちゃけて見づらいこともありましたが、今年のモデルはそんな不満は全く感じません。映像のクオリテイは大幅に高まっています。

ナビ機能に関しては大きな変更はありませんが、より使いやすくなっています。まずフリック&ドラッグでできる地図スクロール等の操作レスポンスが上がっていること。最速レベルとまではいきませんが、まったくストレスを感じないスムースな動きです。また昨年モデルではモニター上部にあるメニューキーがわかりにくかったのですが、小さな突起を付けることでわかりやすくなっています。その上、画面下部の情報バーにモニター上部のハードキーを表示させることも可能。前モデルに比べて、使いやすさは格段に上がっています。

パナソニックのカーナビは制限速度や一時停止の案内など、安心運転サポート機能が充実しているのが一つの特徴ですが、そのポップアップ表示も見やすくなりました。サービスエリアなどで休憩後に電源オンしたときに働く逆走注意アラームも、今回新たに搭載されています。画面の大きさやメニューの文字の大きさも含め、免許返納の時期がそろそろ近くなってきた年代の方にも安心して使えそうです。

サウンド面も大きくブラッシュアップしています。まずハイレゾ音源の再生に対応したこと。前モデルはブルーレイオーディオのハイレゾ再生はできたものの、他のメディアではできませんでした。ところが今回、SDカードやUSBメモリに保存したハイレゾ音源も再生できるようになっています。再生可能なファイルはFLAC/WAV形式の最大192kHz/24bitまで。CDなどハイレゾ以外の音源も192kHz/24bitにアップコンバートして再生しますので、CDなどの音も良い音で楽しめます。今年のハイレゾ音源対応ナビを聞き比べましたが、トップクラスとは言えないものの、十分に楽しく良い音で音楽が楽しめるクオリティがあります。

さらにブルーレイ・ディスクが再生できるという最大の強みがあります。9型の大画面ですからブルーレイの高画質も生きてきます。家庭のBDレコーダーで録画したディスクの再生も可能。いちいち、クルマで見るためにDVDにコピーしなくてもいいのがありがたいですね。

走行中でも画面の揺れはほぼ気にならない程度。ディスクを入れ替える時に、モニターを手動で倒すのがやや面倒ではありますが、電動にしてコストが上がることを考えると、このままで良いとも思います。大画面を手ごろなコストで導入したい人には、最優先の候補になり得るのではないでしょうか。

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タイヤ > ブリヂストン > POTENZA S001 225/40R18 92Y XL

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:213件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。独身。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動な…続きを読む

走行性能5
乗り心地4
グリップ性能5
静粛性4
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

POTENZA S001のロゴは大きく刻印され見た目もスポーティ

225/40R18を選択

見るからにグリップ性を重視した接地面となっている

   

さすがに40%扁平のため、リムガードは大きく張り出している

   

筆者の関係者が所有するユーロホットハッチが新車時から装着していたタイヤが寿命を迎えたため、選択したのが、「POTENZA S001 225/40R18 92Y XL」。200馬力オーバーの前輪駆動“じゃじゃ馬ホットハッチ”はどのように変わるかオーナーから車両を借り、市街地、高速道路、山坂道を走ってきました。


【乗り心地】

市街地を時速40キロ前後で流す場合、やや硬さを感じます。また40%扁平ということもあり、轍にステアリングを取られることがありました。段差を乗り越える際にも、ダイレクトにキャビンにショックが伝わり、純正採用の「コンチネンタル」社のタイヤより、市街地に関しては乗り心地が低下したといえます。

「東名高速道路」を東京インターから御殿場インターまで法定速度で流した場合、意外にもロードノイズは抑えられ、コンフォートタイヤとまでいかないものの、十分静かなクルージングを実感できました。市街地では硬さを感じた乗り心地も、ハイウェイでは、しなやかなものとなり、路面の継ぎ目を乗り越えた際も「タン、タン」といった感じで衝撃を吸収してくれます。スポーツタイヤですが、長距離巡航でも疲れず、非常に快適でした。

【グリップ性能】

市街地走行で感じたのは、動き出した瞬間の発進加速性向上です。アスファルトをググッと噛み、実に軽やかに加速していきます。

高速道路では、ステアリングの反応が機敏になり、レーンチェンジも迅速です。アスファルトを手で掴むようなドッシリ感が手のひらに伝わり、安心してハイウェイクルージングを楽しめます。また、お馴染みの「大井松田IC」〜続く400R区間でも、オンザレールのままクリアしていき、実に爽快です。

神奈川県・箱根の山坂道をややハイペースで走り込んでみましたが、スキール音を聴くことは一度もなく、ヒラリヒラリとコーナーをクリアしていきます。テスト車は前輪駆動のため、タイトコーナーでアクセルを急に閉じ「タックイン」状態に持ち込んでも、コントロール性は非常に高く、車両挙動の立て直しは容易です。またコーナーの立ち上がりでは、高いグリップ性を実感でき、ホイールスピンもほとんど発生しません。ただ、あまり攻め込むとややタイヤが柔らかさを感じる場面もあったことを付け加えておきます。

【静粛性】

スポーツタイヤのため、静かとまでは言えませんが、高速道路など長距離移動では、ロードノイズもドライバーの疲労の原因となりますが、十分許容範囲といえるものです。

【総評】

このタイヤを選択する車種は、欧州車のCセグメント以上のハイパワー車が圧倒的に多いと思います。

乗り心地は硬めながらも、通勤やお買い物などのファミリーユースでも同乗者から不快と言われることもなく、快適性も備えています。

オーナーが一人、スポーツドライブを楽しみ、車のポテンシャルを引き出した運転を行う際にも、高いグリップ性で、気持ちよく駆け抜けてくれます。快適性とスポーツ性能の両面を備えたオススメのタイヤです。




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自動車(本体) > 日産 > エクストレイル 2013年モデル > 20X 4WD (7人乗り)

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:38件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

エクステリア4
インテリア3
エンジン性能3
走行性能3
乗り心地4
燃費2
価格3
満足度3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

「Vモーション」と呼ばれるデザインの考えによる新しいフロントグリルを採用します

新色の「ガーネットレッド」のボディカラーは5万4000円のメーカーオプションです

視認性が高い点はエクストレイルの魅力のひとつ。ナビ類はすべてオプション扱いです

プロパイロットは他の先進安全装備とセットで20X系に14万400円でメーカーオプション

緊急用のサイズではありますが、いざという時の3列目シートは大きな魅力と言えます

3列目シートは分割可倒式ですが、起こした状態でも小物であれば積載が可能です

2017年6月にマイナーチェンジを行った日産エクストレイルの20X(7人乗り、4WD車)に試乗しました。

初代からグローバルでの販売を積極的に行い、国内では“タフ・ギア”のキャッチコピーも含め、このセグメントとしてはマーケットリーダーとなったSUVです。

3代目となる現行型は2013年12月の発売ですが、今回のマイナーチェンジの最大の特徴は2016年にフルモデルチェンジしたセレナに初搭載された「プロパイロット」を搭載したことです。

プロパイロットは日産の言葉を借りると「高速道路同一車線自動運転技術」になりますが、現在の自動運転の枠組みでいうと「レベル2」に該当します。

ひと言で自動運転技術、それもレベル2の中でもそれなりの能力差があるわけですが、プロパイロットはその中でもそれほど高いレベルではありません。

ただ、だからダメというわけではなく、セレナの場合などはミニバンという商品にマッチする技術として個人的には高く評価しています。

特にミニバンやSUVなどレジャーやアクティビティなどの利用シーンではドライバーは色々な意味で運転時のストレスを溜めやすくなります(特に帰り道など疲れている時)。

その点でも渋滞時や高速道路の巡航時にアクセル、ブレーキ、そしてステアリングを制御してくれるこのシステムは価値のあるものです。

ガソリン車は全グレード、2L直4DOHCエンジンにエクストロニックCVTを組み合わせ搭載します。正直パワフルというにはほど遠いですが、市街地から高速まで必要十分に使えるレベルにまとめています。

一方でこれは良い!と感じたのが全体の静粛性。装着するダンロップ・グラントレックST30というタイヤのおかげも大きいと思いますが、細部からの音の侵入もよく抑えてある点、高速走行時でもロードノイズも少なく、逆に風切り音のほうが気になるほどです。

足回りに関してもコーナリング性能云々という種のクルマではありませんが、ロール自体は大きいものの、接地感は上々です。また全体的にストローク量も大きく取ってあるので高速走行時での乗り心地も良く、この部分はグローバルで展開している車種であることを感じさせてくれます。

居住性に関しては3列目シートはあくまでも“非常用”ではありますが、いざという時、近距離であれば7人まで乗車できる点は魅力です。同じ20Xで比較した場合、3列シート車は2列シート車より7万2360円高くなりますが、ガソリン車を購入するのであれば3列シートを購入したほうが将来の売却時にも有利だと思います。

気になる「プロパイロット」に関しては高速道路や自動車専用道の限定利用になりますが、それでも首都高速のような連続したカーブなどが多い道路は得意ではありません。この手のシステムはコーナーのR(アール:曲率半径)や実際の速度によってそもそもシステム自体がそれに追いつかないことが多いのが現実です。

あくまでも片側一車線でカーブ自体もゆるやかな高速道での使用という点でも限定されますが、それでも東名高速や中央高速など速度制限内で交通の流れを妨げずに走る際には非常に快適です。今に始まったことではありませんが「自動運転」という言葉が一人歩きしてしまっている中、私たちのような伝える側はもちろん、購入する側もしっかりシステム自体を理解して、過度の期待はしないことが重要だと感じました。

プロパイロットはガソリン車、ハイブリッド車ともに20Xのみにメーカーオプション設定されます。つまりオススメはおのずと20X系または関連会社であるオーテックジャパンが販売している「モード・プレミア」か「エクストリーマーX」になります(ベース車が20X系なので)。

オーテックがリリースする特別仕様車は「モード・プレミア」が上質に都市型なセンスを、「エクストリーマーX」が上質さによりアウトドア&アクティブさを表現しています。つまり2つの特別仕様車に強い個性を持たせることで標準モデルとは異なる世界観を表現しています。たしかに価格は高くなりますが、その分リセールバリューも期待できますし、かなり魅力的な選択肢なのでこちらも候補としてオススメします。

レビュー対象車
試乗

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カーナビ > クラリオン > NXV977D

石田 功さん

  • レビュー投稿数:111件
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プロフィールフリーランス・ライターの石田 功です。カーナビやカーオーディオを中心に、雑誌やWebで記事を書いています。現在、執筆中のおもな雑誌はカーオーディオ専門誌のオートサウンド、カーオーディオマガジンなど。またカー&ドライバーなどの自動車専門誌や…続きを読む

デザイン4
操作性4
ナビ性能4
画面表示5
AV機能4
拡張性4
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

1つの画面を4つのエリアに分けて地図/AVなどを同時表示するクァッドビューが特徴

AVエリアをメインエリアにした状態。メインエリアの画面サイズは約6.7型

ツールエリアをメインエリアに設定することもできる

一つのエリアを全画面表示することも可能。映像は鮮明

メニューボタンを押すとそれぞれのメニューが均等4分割で現れる

フルデジタルサウンドを接続すればタッチパネルで操作可能に

やはり大きい画面はいい! そう実感したのがこのモデル。しかも高精細な1280×720ドットで24bit/1677万色のフルカラー9型HDディスプレイだからなおさら。さらにクァッドビューというユニークな操作系も搭載しています。

これは画面を4分割して地図/AV/ツール/アプリの画面を同時に表示できるもの。均等4分割だけではなく一つのエリアを大きくして他のエリアを小さく表示することもできるし、一つのエリアだけを全画面に表示することもできます。その切り替えは4つのエリアがクロスするポイントにタッチしてドラッグしてもいいし、大きくしたいエリアをタッチするのでもOK。その動きはスムースで使い勝手は良好です。

各エリアの配置は固定。個人的には右ハンドル車なら地図エリアが右上のほうがいいなぁという感想。せめて、上段の左右を入れ替えられるようなカスタマイズ性が欲しいですが、それは今後の課題でしょう。おそらくカーナビよりもAV機能をメインに考えているのでしょうか。

カーナビ利用者でも常に道案内機能を使っているという人は稀でしょう。むしろカーナビに道案内をさせるのは見知らぬ場所へ出かける時で、多くはAV機器として使っているという人がほとんどではないでしょうか。と考えると普段はAV画面をメインにしておき、地図が必要な時はワンタッチで地図を大きくできるクァッドビューは、理にかなった便利な機能と言えるでしょう。

そのAV機能ですが、まず映像の綺麗さが目を引きます。ブルーレイディスクは見られませんが、地デジやDVD、SDカードに収録した動画は鮮明に楽しめますし、地図の文字もくっきり見えます。音楽再生面はフルデジタルサウンドとのデジタル接続に対応して同軸デジタル出力を装備したのが特徴です。この端子を使ってフルデジタルサウンドと接続すればNVX997Dで再生したハイレゾ音源をハイレゾ再生(96kHz/24bit)できますし、グライコ/タイムアライメント/クロスオーバーといった機能で細かいサウンドセッティングも可能です。また調整以外の操作はNVX997Dのタッチパネルで出来る様になります。という意味では、フルデジタルサウンドを組み合わせた時にNVX997Dの魅力が最大限に発揮できるといえるでしょう。

ナビ機能ですが同社スーパーワイドナビに採用していたピクチャービューなど、いくつかの機能が省略されています。ただしVICSワイドに対応していますし、インテリジェントボイスによる音声検索も可能。またスマートアクセスやNaviConのアプリに対応していますので検索機能は充実しています。目的地探しも道案内も困ることはないでしょう。地図更新は最長3年間無料。ただし最大3回までなので、オリンピックに向けて道路状況が大きく変わりつつある都内では、更新頻度が少ない気がします。その点に関してはAndroidAutoにも対応していますので、そちらの地図を使って案内するという手もあります。

画面に地図以外の様々な表示があるため、最初は戸惑うこともありましたが、慣れるとこの表示はなかなか楽しいモノです。例えば道案内をさせながらAV表示をメイン画面にしていても、案内があるポイントでは自動的に地図エリアが拡大しわかりやすく表示する機能も。均等4分割の時、一つのエリアの画面サイズは約4.4型ですが、一つのエリアを大きくした時にメインエリアの画面サイズは約6.7型ですから7型カーナビに近い広さで地図が見られます。使い方は人それぞれですが、個人的にNXV997Dを使うなら、常にAV表示をメイン画面にしておくでしょう。

9型の大画面なので取り付け可能車種は限られますが、アルファード/ヴェルファイア、エスティマ、ノア/ヴォクシー、プリウス、アクア、ヴィッツ、ハリアー、C-HRなど、トヨタの純正9型装着可能車には取り付け可能。思ったよりは取り付けられるクルマが多いなという印象です。取り付け可能車種のオーナーなら、検討してみる価値はありかと思います。

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自動車(本体) > ジャガー > XE 2014年モデル > S

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:213件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。独身。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動な…続きを読む

エクステリア5
インテリア5
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地5
燃費3
価格4
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

上質さの中にもスポーティさを押し出したエクステリア

全長4680mmとDセグメントに分類されるサイズ

4ドアながらクーペのような美しい曲線美が魅力

取材車両の「S」には、20インチホイールが装備される。

V型6気筒3.0リッタースーパーチャージャーエンジンは、340PSを発生

素晴らしいハンドリングと安定性でハイウェイ走行も安楽

「XE」は、ジャガーが新たにDセグメントに参入した新型の4ドアセダンです。
今回もインポーターの広報車両をお借りして、ハイウェイ、ワインディングを走ってきました。試乗車種は「XE」では最もパワフルな「S」を選択。最高出力は340PSを発揮します。

同車は、2014年9月にロンドン・アールズコートでデビューし、翌月のパリ・モーターショーでお披露目されました。日本国内では、2015年9月から販売を開始されました。

2001年〜2009年まで、当時、フォードの傘下で開発された「Xタイプ」の後継モデルという位置づけですが、フォード 「モンデオ」ベースのプラットフォームを共有したのに対し、「XE」はジャガー・ランドローバーがまったく新しいプロジェクトで、独自開発した軽量モノコックボディ(重量比で75%以上にアルミ合金を使用)のFRモデルとして登場した、ジャガー4ドア最軽量モデルです。

ガソリンエンジンでは、ジャガー(XF、XJ)やランドローバー(イヴォーク)にも採用されている2.0L直噴ターボエンジンや、スポーツモデルのFタイプと同じ3.0L V6スーパーチャージャーエンジンを採用しています。
また、ジャガー・ランドローバーが自社開発した2.0L「Ingenium(インジニウム) 」ディーゼルターボは、尿素SCRでNoxを還元してユーロ6をクリアした自慢のエンジン。

エクステリアはロングノーズ、ロングホイールベース、ショートデッキ、ロー&ワイドの4ドアクーペ風です。ジャガーらしい華やかさやインパクトは控えめですが、滑らかな線と面で構成されたスタイルは無駄がなくて美しいものです。。空気抵抗を示すCd値はジャガー史上最高の0.26を記録。

ボディは75%以上がアルミニウム合金製です。同社「XJ」や「Fタイプ」のような“オールアルミ”ではありませんが、アルミとスチールの混成のボディは、ライバルとは比較になりません。

意外とコンパクトに見えるボディですが、全長4680mm×全幅1850mm×全高1415mm、ホイールベース2835mmとBMW「3シリーズ」より一回り大きく、最新型のアウディ「A4」に近いと言えます。

スタートボタンを押すと、エンジンが始動し、お馴染みのロータリー式ドライブセレクターがせり上がってきて、ジャガーだなと感じます。3.0L V6ガソリン・スーパーチャージャーは、アイドリング時から、豪快なサウンドを響かせ、「XE」のスポーツモデルであることをドライバーに主張してきます。

トランスミッションは、ヨーロッパ車の後輪駆動モデルで多く採用されるドイツZF社製8速AT(8HP45)を搭載しています。ステップ比が小さいため、変速はデッドスムーズで、ロックアップ機能によるダイレクト感のあるレスポンスも気持ちがいいものです。

市街地走行では、エンジンは1400rpm〜2000rpmあたりで粛々と回っており、それ以上を必要としません。
アクセルを踏み込めば一気に吹け上がり340PSという必要以上のパワーを発揮し美しい4ドアセダンをスポーツカーのように変貌させます。また、ロータリーシフターを回して「DS」(スポーツモード)を選べば、高回転を維持して俊敏にアクセルに反応します。
「ジャガー・ドライブ・コントロ−ル」(パワーステアリング、スロットルマッピング、シフトプログラムを変更)で「ダイナミック」を選べば、反応がよりシャープになり、レブリミットに達しても、勝手にシフトアップは行われず、「Fタイプ」譲りのV6サウンドが、キャビンに響き、その走りはより一層、迫力の満ちたものになります。

ボディは極めて高い剛性を感じることができます。フロント、ダブルウィッシュボーン、リアが新開発のインテグラルリンクとなるサスペンションがきっちり動く様子がリニアに感じ取れます。そして、一般道、ハイウェイでも、ダンピングは最小限に抑えられ、フラットな乗り心地は特筆ものです。ジャガー「XJ」や「XK」で長年アルミボディを手がけてきたジャガーだからこそできる技でもあります。

ワインディングでは、まるで、ライトウェイトスポーツモデルのような軽快な身のこなしをみせ、少々走り込んだレベルでは、ロールやピッチングも皆無に等しいと言えます。(前後重量配分も52:48と計算されています。)あまり、タイトコーナーで攻め込むと、レザーシートでドライバーの身体が滑ってしまうというハプニングもありましたが、ハンドリング、パワーも含め、文句のつけようがない走りでした。

高速道路での時速100km/h巡航時のエンジン回転数は8速で約1800rpm。直進安定性や静粛性はまったく申し分ないもので、安楽そのものです。追い越し加速では、さすが340PSを発生させるだけのことはあり、ドライバーが想像する以上の勢いで加速していきますが、通常は軽くアクセルに足を載せているだけで事が足りてしまいます。

ミリ波レーダーを使ったACCに加えて、ステレオ・カメラで前方を監視し、80km/h以下で衝突を回避あるいは衝突被害を軽減する自動緊急ブレーキ(AEB)やレーンデパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告)は全車標準です。

ジャガーへの期待を裏切らない上質さに加え、素晴らしい加速性能、正確なハンドリング、高いボディ剛性、軽量設計など、伝統を守りながらも、最新技術を取り入れたクルマが「XE」でした。


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試乗

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自動車(本体) > ダイハツ > ミラ イース 2017年モデル > G SA III

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:38件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

エクステリア3
インテリア4
エンジン性能4
走行性能3
乗り心地3
燃費4
価格4
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ボディカラーは全9色を設定、写真のスカイブルーメタリックは新色になります

L“SAV”以上には前後に2個づつのコーナーセンサーが標準装備されています

質感が大幅にアップしたインパネ周り。カーナビの装着位置も見やすく操作性も優秀です

G“SAV”には運転席/助手席にシートヒーターとシートリフターが標準装備されます

デジタルメーターは旧型から踏襲していますがGとLは多機能型を採用しています

G“SAV”のみプッシュボタンスタートを装備。スマアシVのスイッチも配置します

2017年5月にフルモデルチェンジを行った2代目となるダイハツ ミラ・イースに試乗しました。

初代の登場は2011年9月、「第3のエコカー」のふれこみで軽自動車の原点とも言える「低燃費」「低価格」などを前面に押し出し新しい市場を開拓しました。

今回、新型に開発するにあたって取材をするとは社会環境も変わってきており、環境(燃費)性能などは当たり前、それよりも「安全・安心」などを含めた装備などが求められていることがわかったそうです。

そのために新型ではステレオカメラを使った先進安全装備である「スマアシ(スマートアシスト)V」を積極的に展開、さらに旧型より80kgの軽量化やエンジンやトランスミッションの制御を見直すことで低燃費だけでなく走りの質感も向上させました。

試乗したのは最上級グレードのG“SAV”のFF車(CVT)で価格は120万9600円となります。

最上級ゆえに装備もかなり充実しており、このグレードであれば登録車からのダウンサイザー(大きめのクルマからの乗り換え)にも十分対応できます。

実際、新型ミラ・イースとしてはスマアシVが装着され、十分な装備を持つ、ひとつ下のX“SAV”(FF、108万円)が最もお買い得だと思います。

さらにこの下にはスマアシVを装着しながら93万9600円という価格を実現したL“SAV”も設定されていますが、こちらはあまりオススメできません。

その理由はタイヤにあります。GとLには14インチ、L以下はより軽量化のために新開発した13インチタイヤが装着されていますが、足回り自体のセッティングも異なります。

普段使いであれば問題ないかもしれませんが、少しスピードが出た状態での車両の安定感などはやはり14インチ仕様が優れているからです。

GとLとの価格差は12万9600円ありますが、ここにはフルオートエアコン、アルミホイール、イモビライザー付きのキーフリーシステム(鞄の中などにキーを入れた状態でもドアの解錠/施錠ができる)、プッシュ式エンジンスタートボタン、シートヒーターなどが含まれます。

前述したように登録車など装備がしっかり装着されているクルマからの乗り換えであればGがオススメですが、普段の“足クルマ”なのであればLで十分、またLにも消費電力を抑えて低燃費にも寄与するLEDヘッドランプが標準装備されているので、この点でもLのコスパは高いと考えます。

室内に乗り込んでみると旧型に比べ、品質が非常に上がったことがわかります。

ダッシュボードのシボ(表面の模様)の仕上げや旧型には無かった前席両側のカップホルダーなど使い勝手が向上しています。

またシート自体の作りもアップしていますし、何よりも後席の座り心地が大きく向上しています。

正直に言えば、このクルマで4名乗車という使い方は少ないと考えます。だからというわけではありませんが、旧型はこのリアシートで大幅なコストダウンを行っていました。もちろんムーヴやタントに比べれば使い勝手や着座感は劣りますが、旧型よりは確実に良くなったと言えるでしょう。

さらに気に入ったのはパーキングブレーキに「手引き式」を採用した点です。ご存じのように現在のクルマでは「足踏み式」が主流、電動パーキングブレーキなどはまだまだコスト面からも採用車種は少ないのが現状です。

なぜこの時代に足踏み式?答えは非常にスッキリしていました。ダイハツの調査によれば高齢者などを中心に足踏み式だとペダルが増えることで踏み間違いが怖い、という意見があったそうです。

もちろんベンチシートを採用しているムーヴなどでは現実に装着は難しいのですが、手引き式は視覚的&触覚的にもブレーキをかけた(引いた)状態がわかることもあり、旧型からの継続採用を決めたとのことです。

走りの部分では36kW(49ps)、57N・m(5.8kg-m)という控え目なスペックですが前述した80kgの軽量化や制御の効率化により普段使いとしては十分、特に街中などでの中間加速の際に旧型がもたつき気味だったのに対し、新型はスムーズさが向上しています。

実用燃費はそれほど長い距離が走れなかったので概ね20km/Lといったレベルです。ただ当日は炎天下でエアコンはフル回転、渋滞もかなり多かったことは付記しておきます。ライバルのスズキ・アルトと比較すると悩む部分は多いのですが、先進安全装備の能力の高さなどからも現状はミラ・イースを選ぶ理由は十分にありそうです。

レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > ジャガー > F-PACE 2015年モデル > R-SPORT

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:213件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。独身。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動な…続きを読む

エクステリア5
インテリア5
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地5
燃費無評価
価格5
満足度5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

迫力のあるボンネットは、上質と威圧感を持ち合わせている

他のSUVとは一線を画すジャガーならではのエクステリア

上質なリアエクステリアはジャガーらしさを醸し出している

R-SPORTでは、V6 3.0リッタースーパーチャージャーエンジンを搭載

255/50R20タイヤを純正。オプションで22インチホイールも選択できる

上質かつアグレッシヴなインテリアはスポーツ色が強いもの

ジャガーは変革を遂げているメーカーであります。これまでの英国の伝統を脱ぎ捨て、躍動感、パフォーマンスを前押ししているのが登場するクルマを見るとわかります。

その一台がジャガー「F-PACE 」(F-ペイス)です。

メーカーの広報車両を個人的にお借りして、一般道、ハイウェイ、ワインディングを走ってきました。

これまでのジャガーは上品さの滲み出た「XJ」に代表される、品のあるクルマというイメージが強かったのですが、ジャガー初となるSUVの同車は、ポルシェ・「マカン」、BMW「X4」、アウディ「Q5」などライバルが多い中、スポーツカーとしてジャガーは位置付けています。ランドローバーでもスポーツ色を強めたモデルを登場させていますが、その点ではとてもジャガーに及ばないものです。

「F−TYPE」の要素を取り入れたエクステリアは、迫力のあるボンネットと、それにつながる複数の直線的なサイドライン、プレス技術を駆使した陰影を持ち、一目でジャガーと分かるものです。

インテリアは、大人5人がリラックスして乗車できる快適な空間と、大胆な色使いのシート、センターコンソールにはタッチスクリーン式の10.2インチモニターがあり、ステアリング奥の12.3インチバーチャルコックピットは通常のクラシカルな自動車の計器表示のほか、フルスクリーンで3Dを表示することも可能です。

パワートレインはガソリンとディーゼルの2モデルの設定です。V型6気筒3.0リッタースーパーチャージャーは、スポーツカー「F−TYPE」と同じ最高出力380PS、最大トルク450Nmを発揮。直列4気筒2.0リッターターボディーゼルエンジンは、「INGENIUM(インジニウム)」と名付けられた最新バージョンで、最高出力180PS、最大トルクは、クラス最大の430Nmを発揮します。駆動方式はすべて4WDで、トランスミッションは8段オートマチックを採用。4WDシステムは通常後輪に90%のトルクを配分。状況に応じて前輪90%まで最適なトルク配分を行うものです。

試乗したのは最高峰モデルの「R-SPORT」。

スタートボタンを押すと、円柱状シフトがスルリとせり上がってくるのは昨今のジャガーのお約束です。このロジックも慣れれば、明確で、円柱状シフトを回しDレンジに入れ、一般道へ走り出しました。まず驚いたのは、乗り心地が非常にフラットで、255/50R20というタイヤを履いているにも関わらず、轍など少々荒れた路面でもキャビンに伝わるダンビングも最小限。滑るようにスムーズに走り抜ける感覚は、やはりジャガーであると納得できます。

高速道路では、その快適性はさらに明確となり、道路の継ぎ目などのショックも遥か遠くで「コトン」と聞こえるほどで、フラットな安定性に感銘を受けました。もちろん、V型6気筒3.0リッタースーパーチャージャーは、余裕しゃくしゃくであり、アクセルに軽く足を乗せているだけで涼しい顔をして迅速に追い越しが可能。アクセルを踏み込むとバーチャルメーターの指針が、目で追いきれないほどの勢いで速度を上げていきます。

ワインディングでは「ダイナミックモード」を選択しますと、エキゾーストノートは、スポーティな低音よりのサウンドに変化し、エンジンが本領を発揮します。上り勾配でも、380PSのパワーは、ドライバーをシートに強く押さえつけるような加速を演じ、コーナーでも決して小さくないボディをキビキビ向きを変える旋回性とSUVにも関わらずロールもほどんど感じないまま、駆け抜けてしまうあたりはスポーツカーそのものでした。

F-PACEのは、スポーツカーとしても、ラグジャリー系としても使える万能のSUVでした。久しぶりに完成度の高いクルマにであったという印象が鮮明に残っています。





レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > プジョー > 508SW 2015年モデル > Allure

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:213件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。独身。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動な…続きを読む

エクステリア5
インテリア5
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地5
燃費4
価格4
満足度4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ダイナミックな印象となった顔つき。エンブレムもグリルへ移動された

美しい曲線を描くサイドラインは、上品な印象

リアデザインもまとまりがあり、美しい。

ヘッドライトは可変式のLEDを採用している

直列4気筒1.6リッターエンジンは165ps/6000rpmを発生

インテリアは落ち着いたくつろげる空間

2015年1月にマイナーチェンジを敢行し、現行モデルであるプジョー 508SWに試乗しました。今回もメーカーの広報車両をお借りして200キロ程度の距離を試乗しました。

走り出してすぐに感銘を受けたのは、”フランス車濃度”が高いことです。
同社「308」では、Volkswagen「ゴルフ」をライバルとし、ドイツ車風の引き締まった乗り心地でしたが、「508SW」では、ダンピングも心地よく吸収し、たっぷりとしたストロークのサスペンションが、上質な乗り心地を提供してくれます。これは、思わずニンマリ。この25年フランス車を乗り継いできた筆者にとり、そうそう、この感じ!だよね。と独り言。脚回りの剛性は高いながらも、路面の凸凹をなめらかに通過していく感じです。

発進加速もトルクフルで、直列4気筒1.6リッターターボエンジンは、まるでV型6気筒エンジンのような滑らかかつ、実にスムーズで軽快です。アクセル開度に対するエンジンパワーの盛り上がりも極めて自然で、好ましいもの。

法に則った範囲でアクセルを深く踏み込んでみるとダイレクトに反応し、気持ちよく速度を上昇させていきます。ただ、一瞬ではありますが、ターボラグが発生することもあり、加速を待たさせることもありました。ZF製6速オートマチックは、実に滑らかな変速で、シフトアップ、ダウンともに思ったように加減速をしてくれます。

高速道路の合流で法定速度までアクセルを踏み込むと、上質感を保ったまま、充分過ぎる加速力を発揮します。迅速な追い越し加速を得たい場合は、そのままでは、パンチ不足です。シフトダウンで高回転域まで回してやれば、その分ドライバーが望む加速を得られます。

ハンドリングは、昨今の輸入車とは異なり、ややダルい印象です。これがフランス車らしくて好きな方にはたまりません。操舵感も適度に軽く、タイヤからのインフォメーションも手のひらにしっかり伝わってきます。スポーティなハンドリングを求める方には、少々不満が残るかもしれませんが、しっとり落ち着いた印象です。

静粛性はいかなる状況でも静か。排気音のこもりや風切り音、ロードノイズも最小限。エンジンを高回転に回した場合は、心地のよいサウンドがキャビンに届きますが、ガサついた感もなく、好感が持てます。

インテリアの質感も高く、ダッシュボード、ドア内張り上部など、細部まで全てソフトパッドとなっており、全体的な雰囲気もドライバーを落ち着かせてくれる。ドアの開閉の感触も、「308」に比べ、重く重厚感があり、「ボスン」と閉まります。

次回のモデルチェンジではおそらくバーチャルメーターになってしまう可能性が高いですが、「508SW」の繊細なデザインのアナログメーターは視認性も高く、中央に小径の3連アナログ式メーターが設置されているのが渋いです。特に油温計もアナログなのは、メーターマニアの筆者にはそそりました。

最後の「508SW」には、全てにおいて優秀で大きな欠点のないクルマでした。
上質で、使い勝手のよいワゴンをお探しの方には、最適です。





レビュー対象車
試乗

参考になった4

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