『きらびやかでかつ豊潤な音 HD800を凌ぐ素晴らしさ』 beyerdynamic Premiumline Series T1 intronさんのレビュー・評価

Premiumline Series T1

セミオープンタイプを採用したフラッグシップモデルのヘッドホン。価格はオープン

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  • 発売日:2009年11月下旬

タイプ:オーバーヘッド 構造:セミオープン 駆動方式:ダイナミック型 再生周波数帯域:5Hz〜50kHz Premiumline Series T1のスペック・仕様

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Premiumline Series T1beyerdynamic

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きらびやかでかつ豊潤な音 HD800を凌ぐ素晴らしさ
   

各ヘッドホンの周波数特性

   

2年前に一度評価したことがあるのですが、その後より正確な評価の必要を感じましたので再評価を行ないました。基本的な評価内容には変わりはありませんが、ヘッドホン選びの参考になれば幸いです。なお、T1を評価するための比較対象として、ゼンハイザーのHD650とHD800を取り上げています。この両機とも実際に私が購入したものです。
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HD800と同様にT1もかなり高額なヘッドホンですが、双方の音質には大きな違いがあります。以下にそれぞれの相違点を挙げてみます。

・低域の量は明らかにT1が多い。HD800は低音の量が少なめで、重低音の再現力が足りない。T1は重低音までよく再現できている。量が多すぎるということもない。必要充分な量が出ている。低音の締まりはどちらも充分ある。HD800は重低音が弱いため、T1でズン、ズンと聞こえる重い低音が、ドン、ドンといったよりタイトで軽い音として聞こえる。

・HD800の中域はあまり印象に残らない。つまらない音とまでは言えないが聴いていて物足りなさを感じる。特にボーカルに艶や瑞々しさが感じられず、とても乾いた声に聞こえる。T1の中域にはわずかに艶が乗って張りがあり、聴いていて気持ちが良い。T1の方がボーカルとしての生々しさを感じられる。

・弦楽器はHD800もT1も非常にきれいに再現できている。高域の特に高い音域の再現力はT1が明らかに上。金管楽器の再現力はどちらも素晴らしいものがあるが、シンバルなど金属が触れ合う音の生々しさはT1でなければ聴けない。この高域の目の覚めるような再現性の素晴らしさは数あるヘッドホンの中でもT1が一番かもしれない。それほどに素晴らしい。

音場の広さではやはりHD800がダントツです。T1は広くもなく狭くもない標準的な音場です。HD800が特別に広いのであり、T1でも不満は感じられません。

楽器の音で最も違いが出るのがピアノです。HD800で聴くピアノは、やや歪み感があり、非常に乾いた音です。これはHD800だけで聴いている人には分からないと思います。T1で聴くピアノは、ピアノ特有の艶と深みが充分に表現されており、聴いていてとても気持ちよく聴けます。まさに眼前に本物のピアノがあるような感覚です。T1で聴いた後でHD800で聴くと、その落差にがく然とします。それほどピアノに関してはT1とHD800では大きな違いがあります。ピアノはHD800が最も苦手とする楽器の一つのようです。

T1では音に厚みがあるため、クラシック、JAZZの他にPOPSやROCKなども気持ちよく聴けます。その点、HD800では、厚みが不足しがちで、ジャンルを選ぶ傾向が強く、クラシックは得意ですがPOPSやROCKなどは苦手です。

装着感はHD800が非常に優れています。T1は耳をすっぽり覆うタイプで、最初は締めつけがきつい感じですが、使用しているうちに気にならなくなってきます。このあたりは慣れが必要です。

冒頭にHD650、HD800、T1の周波数測定グラフを挙げています。HD650は聴いた通りの見事な高域下がりの特性です。100Hz前後が最も音圧が高く、軽い低音が盛大にでますが、重低音は出ません。聴感上ではHD650よりもHD800の方が重低音については出ているとさえ言えます。T1で30Hz程度の重低音領域までほぼフラットに再生できているのは大したものです。高額ヘッドホンの中には意図的に重低音を持ち上げている製品がいくつかありますが、T1ではおかしな音作りをせず、あくまでもフラットな再生を実現している点には非常に好感が持てます。

HD800では4KHzの辺りに大きな谷があります。この谷の存在がピアノやボーカルが「乾いた音」に聞こえてしまう原因かもしれません。周波数発生器で周波数をスイープしながら聞いていると4KHz前後での音量の低下はそれほど感じられないのですが、実際にボーカルなどを聞くとなぜか乾いた声に聞こえてしまいます。

HD650は高域ほど音圧が弱くなる非常にクセの強い周波数特性ですが、このことから分かるように何を聴いてもHD650の音になってしまいます。その結果、録音状態の悪いソースでも気持ちよく聴けたりすることがあります。原音再生からは最も遠いヘッドホンです。

HD800は聴感上、6KHz前後にピークがあります。7KHzから8KHzにかけて深い谷があります。この谷は非常に深く、大音量で信号を再生していてもほとんど音が聞こえなくなるほどの谷です。この谷も「乾いた音」に関係しているのかもしれません。

T1は聴感上、8KHz前後にピークがあります。3つのヘッドホンの中では高域の再生能力が最も高い製品です。T1で再生される高域は絶品と言ってもよいほど良質なものです。

HD800は音場の広さ、分離のよさ、細かい音の再現性、くせの少ない再生特性、などが優れていますが、T1では音場の点を除いて、それ以外の点ではHD800よりも優っています。他の方も書いていましたが、HD800なら寝ころんでも聴けますが、T1ではそうした聴き方はできません。再現される音の生々しさに圧倒されるからです。それも当然です。生演奏を寝ころんで聴けるかどうかと似たレベルの聴取体験ですから。T1に比べるとHD800は「紙臭い音」に聞こえてしまいます。これは音が乾いていて、超高域の再現力がT1に比べて劣っていることからくると思われる聴感上の違いです。

T1はなぜかHD800ほど注目されていないようです。価格はHD800の約14万円に対して9万円台と4万円以上安く手に入れることができます。コストパフォーマンスはかなり高いと言えます。きらびやかで再現される音に華があり、分解能の高さと豊潤さと相まってとてもリッチな音楽体験が得られます。これはHD800では味わえない体験です。T1はもっと注目されてよい製品だと思います。

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各ヘッドホンの周波数特性

   

2年前に一度評価したことがあるのですが、その後より正確な評価の必要を感じましたので再評価を行ないました。基本的な評価内容には変わりはありませんが、ヘッドホン選びの参考になれば幸いです。なお、T1を評価するための比較対象として、ゼンハイザーのHD650とHD800を取り上げています。この両機とも実際に私が購入したものです。
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HD800と同様にT1も1かなり高額なヘッドホンですが、双方の音質には大きな違いがあります。以下にそれぞれの相違点を挙げてみます。

・低域の量は明らかにT1が多い。HD800は低音の量が少なめで、重低音の再現力が足りない。T1は重低音までよく再現できている。量が多すぎるということもない。必要充分な量が出ている。低音の締まりはどちらも充分ある。HD800は重低音が弱いため、ズン、ズンという重い低音より、ドン、ドンといったよりタイトな音として聞こえる。

・HD800の中域はあまり印象に残らない。つまらない音とまでは言えないが聴いていて物足りなさを感じる。特にボーカルに艶や瑞々しさが感じられず、とても乾いた声に聞こえる。T1の中域にはわずかに艶が乗って張りがあり、聴いていて気持ちが良い。ボーカルとしての生々しさが感じられる。

・弦楽器はHD800もT1も非常にきれいに再現できている。高域の特に高い音域の再現力はT1が明らかに上。金管楽器の再現力はどちらも素晴らしいものがあるが、シンバルなど金属が触れ合う音の生々しさはT1でなければ聴けない。この高域の目の覚めるような再現性の素晴らしさは数あるヘッドホンの中でもT1が一番かもしれない。それほどに素晴らしい。

音場の広さではやはりHD800がダントツです。T1は広くもなく狭くもない標準的な音場です。HD800が特別に広いのであり、T1でも不満は感じられません。

楽器の音で最も違いが出るのがピアノです。HD800で聴くピアノは、やや歪み感があり、非常に乾いた音です。これはHD800だけで聴いている人には分からないと思います。T1で聴くピアノは、ピアノ特有の艶と深みが充分に表現されており、聴いていてとても気持ちよく聴けます。まさに眼前に本物のピアノがあるような感覚です。T1で聴いた後でHD800で聴くと、その落差にがく然とします。それほどピアノに関してはT1とHD800では大きな違いがあります。ピアノはHD800が最も苦手とする楽器の一つのようです。

T1では音に厚みがあるため、クラシック、JAZZの他にPOPSやROCKなども気持ちよく聴けます。その点、HD800では、厚みが不足しがちで、ジャンルを選ぶ傾向が強く、クラシックは得意ですがPOPSやROCKなどは苦手です。

装着感はHD800が非常に優れています。T1は耳をすっぽり覆うタイプで、最初は締めつけがきつい感じですが、使用しているうちに気にならなくなってきます。このあたりは慣れが必要です。

冒頭にHD650、HD800、T1の周波数測定グラフを挙げています。HD650は聴いた通りに見事な高域下がりの特性です。100Hz前後が最も音圧が高く、軽い低音が盛大にでますが、重低音は出ません。聴感上ではHD650よりもHD800の方が重低音については出ているとさえ言えます。T1で30Hz程度の重低音領域までほぼフラットに再生できているのは大したものです。高額ヘッドホンの中には意図的に重低音を持ち上げている製品がいくつかありますが、T1ではおかしな音作りをせず、あくまでもフラットな再生を実現している点には非常に好感が持てます。

HD800で4KHzの辺りに大きな谷があります。これがピアノやボーカルが「乾いた音」に聞こえてしまう原因かもしれません。周波数発生器で周波数をスイープしながら聞いていると4KHz前後での音量の低下はそれほど感じられないのですが、実際にボーカルなどを聞くとなぜか乾いた声に聞こえてしまいます。

HD650は高域ほど音圧が弱くなる非常にクセの強い周波数特性ですが、このことから分かるように何を聴いてもHD650の音になってしまいます。その結果、録音状態の悪いソースでも気持ちよく聴けたりすることがあります。原音再生からは最も遠いヘッドホンです。

HD800は聴感上、6KHz前後にピークがあります。7KHzから8KHzにかけて大きな谷があります。この谷は非常に深く、大音量で信号を再生していてもほとんど音が聞こえなくなるほどの谷です。この谷も「乾いた音」に関係しているのかもしれません。

T1は聴感上、8KHz前後にピークがあります。3つのヘッドホンの中では高域の再生能力が最も高い製品です。T1で再生される高域は絶品と言ってもよいほど良質なものです。

HD800は音場の広さ、分離のよさ、細かい音の再現性、くせのない再生特性、などが優れていますが、T1では音場の点を除いて、それ以外の点ではHD800よりも優っています。他の方も書いていましたが、HD800なら寝ころんでも聴けますが、T1ではそうした聴き方はできません。再現される音の生々しさに圧倒されるからです。それも当然です。生演奏を寝ころんで聴けるかどうかと似たレベルの聴取体験ですから。T1に比べるとHD800は「紙臭い音」に聞こえてしまいます。これは音が乾いていて、超高域の再現力がT1に比べて劣っていることからくると思われる聴感上の違いです。

T1はなぜかHD800ほど注目されていないようです。価格はHD800の約14万円に対して9万円台と4万円以上安く手に入れることができます。コストパフォーマンスはかなり高いと言えます。きらびやかで再現される音に華があり、分解能の高さと豊潤さと相まってとてもリッチな音楽体験が得られます。これはHD800では味わえない体験です。T1はもっと注目されてよい製品だと思います。

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各ヘッドホンの周波数特性

   

2年前に一度評価したことがあるのですが、その後より正確な評価の必要を感じましたので再評価を行ないました。基本的な評価内容には変わりはありませんが、ヘッドホン選びの参考になれば幸いです。
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HD800と同様にT1も1かなり高額なヘッドホンですが、双方の音質には大きな違いがあります。以下にそれぞれの相違点を挙げてみます。

・低域の量は明らかにT1が多い。HD800は低音の量が少なめで、重低音の再現力が足りない。T1は重低音までよく再現できている。量が多すぎるということもない。必要充分な量が出ている。低音の締まりはどちらも充分ある。HD800は低い音が弱いため、よりタイトな音に聞こえる。

・HD800の中域はあまり印象に余り残らない。つまらない音とまでは言えないが聴いていて物足りなさを感じる。特にボーカルに艶や瑞々しさが感じられず、とても乾いた声に聞こえる。T1の中域にはわずかに艶が乗って張りがあり、聴いていて気持ちが良い。HD800の中域は高域との境目辺りでで音圧の不足が感じられる。これがボーカルがとても乾いた声に聞こえてしまう理由かもしれない。

・弦楽器はHD800もT1も非常にきれいに再現できている。高域の特に高い音域の再現力はT1が明らかに上。金管楽器の再現力はどちらも素晴らしいものがあるが、シンバルなど金属が触れ合う音の生々しさはT1でなければ聴けない。この高域の目の覚めるような再現性の素晴らしさは数あるヘッドホンの中でもT1が一番かもしれない。それほどに素晴らしい。

音場の広さではやはりHD800がダントツです。T1は広くもなく狭くもない標準的な音場です。HD800が特別に広いのであり、T1でも不満は感じられません。

楽器の音で最も違いが出るのがピアノです。HD800で聴くピアノは、やや歪み感があり、非常に乾いた音です。これはHD800だけで聴いている人には分からないと思います。T1で聴くピアノは、ピアノ特有の艶と深みが充分に表現されており、聴いていてとても気持ちよく聴けます。まさに眼前に本物のピアノがあるような感覚です。T1で聴いた後でHD800で聴くと、その落差にがく然とします。それほどピアノに関してはT1とHD800では大きな違いがあります。ピアノはHD800が最も苦手とする楽器の一つのようです。

T1では音に厚みがあるため、クラシック、JAZZの他にPOPSやROCKなども気持ちよく聴けます。その点、HD800では、厚みが不足しがちで、ジャンルを選ぶ傾向が強く、クラシックは得意ですがPOPSやROCKなどは苦手です。

装着感はHD800が非常に優れています。T1は耳をすっぽり覆うタイプで、最初は締めつけがきつい感じですが、使用しているうちに気にならなくなってきます。このあたりは慣れが必要です。

冒頭にHD650、HD800、T1の周波数測定グラフを挙げています。HD650は聴いた通りに見事な高域下がりの特性です。100Hz前後が最も音圧が高く、軽い低音が盛大にでますが、重低音は出ません。聴感上ではHD650よりもHD800の方が重低音については出ているとさえ言えます。T1で30Hz程度の重低音領域までほぼフラットに再生できているのは大したものです。高額ヘッドホンの中には意図的に重低音を持ち上げている製品がいくつかありますが、T1ではおかしな音作りをせず、あくまでもフラットな再生を実現している点には非常に好感が持てます。

HD800で4KHzの辺りに大きな谷があります。これがピアノやボーカルが「乾いた音」に聞こえてしまう原因かもしれません。周波数発生器で周波数をスイープしながら聞いていると4KHz前後での音量の低下はそれほど感じられないのですが、実際にボーカルなどを聞くとなぜか乾いた声に聞こえてしまいます。

HD650は高域ほど音圧が弱くなる非常にクセの強い周波数特性ですが、このことから分かるように何を聴いてもHD650の音になってしまいます。その結果、録音状態の悪いソースでも気持ちよく聴けたりすることがあります。原音再生からは最も遠いヘッドホンです。

HD800は聴感上、6KHZ前後にピークがあります。7KHzから8KHzにかけて大きな谷があります。この谷は非常に深く、大音量で信号を再生していてもほとんど音が聞こえなくなるほどの谷です。この谷も「乾いた音」に関係しているのかもしれません。

T1は聴感上、8KHz前後にピークがあります。3つのヘッドホンの中では高域の再生能力が最も高い製品です。T1で再生される高域は絶品と言ってもよいほど良質なものです。

HD800は音場の広さ、分離のよさ、細かい音の再現性、くせのない再生特性、などが優れていますが、T1では音場の点を除いて、それ以外の点ではHD800よりも優っています。他の方も書いていましたが、HD800なら寝ころんでも聴けますが、T1ではそうした聴き方はできません。再現される音の生々しさに圧倒されるからです。それも当然です。生演奏を寝ころんで聴けるかどうかと同じことですから。T1に比べるとHD800は「紙臭い音」に聞こえてしまいます。これは音が乾いていて、超高域の再現力がT1に比べて劣っていることからくる聴感上の違いです。

上流の影響を受けやすいのもT1の特徴です。以前はヘッドホンアンプにGRACE DESIGNのm902のアナログ入力で聴いていたのですが、これをLUXMANのP1-uに替えたところ、音の傾向が変わりました。明らかに低域の押し出しが強くなり、さらに音場が広がりました。ヘッドホンで聴く場合、片方のチャンネルからのみ楽器の音が聞こえると不快なものですが、不思議なことにこうした不快感がほとんど感じれらなくなりました。上流にいいものを使えばT1は素直に答えてくれるようです。

T1はなぜかHD800ほど注目されていないようです。価格はHD800の約14万円に対して9万円台と4万円以上安く手に入れることができます。コストパフォーマンスはかなり高いと言えます。きらびやかで再現される音に華があり、分解能の高さと豊潤さと相まってとてもリッチな音楽体験が得られます。これはHD800では味わえない体験です。T1はもっと注目されてよい製品だと思います。

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数カ月前にHD800と同時に購入しました。当初はHD800と交互に聴いていたのですが、だんだんT1で聴くことが多くなり、最後にはT1だけで聴く様になりました。結局HD800は手放してしまいました。T1にはHD800をも凌駕する魅力があると感じました。

HD800と同様にT1も10万円以上する高額なヘッドホンですが、双方の音質には大きな違いがあります。以下にそれぞれの相違点を挙げてみます。

・低音の量は明らかにT1が多い。HD800は低音の量が少なめで、重低音の再現力が足りない。T1は重低音までよく再現できている。量が多すぎるということもない。必要充分な量が出ている。低音の締まりはどちらも充分ある。

・HD800の中音はまったくクセを感じさせず、印象に余り残らない。つまらない音とまでは言えないが聴いていて物足りなさを感じる。T1の中音にはわずかに艶が乗って張りがあり、聴いていて気持ちが良い。自然さではHD800だが、T1で聴く女性ボーカルは魅力的。

・弦楽器はHD800が自然に聴こえる。T1ではきれいだが、やや金属的に聴こえる場合がまれだがある。高域の高い音域の再現力はT1が明らかに上。金管楽器の再現力はどちらも素晴らしいものがある。シンバルなど金属が触れ合う音の生々しさはT1でなければ聴けない。

音場の広さではやはりHD800がダントツです。T1は広くもなく狭くもない標準的な音場です。HD800が広すぎるのであり、T1でも不満は感じられません。

楽器の音で最も違いが出るのがピアノです。HD800で聴くピアノは、やや歪み感があり、非常に乾いた音です。音が割れているように聴こえることがあります。これはHD800だけで聴いている人には分からないと思います。T1で聴くピアノは、ピアノ特有の艶と深みが充分に表現されており、聴いていてとても気持ちよく聴けます。まさに眼前に本物のピアノがあるような感覚です。T1で聴いた後でHD800で聴くと、その落差にがく然とします。それほどピアノに関してはT1とHD800では大きな違いがあります。ピアノはHD800が最も苦手とする楽器の一つのようです。それでもSTAXの静電型イヤースピーカで聴くピアノよりは、きれいに再現できているとは思いますが。

T1では音に厚みがあるため、クラシック、JAZZの他にPOPSやROCKなども気持ちよく聴けます。その点、HD800では、厚みが不足しがちで、ジャンルを選ぶ傾向が強いです。

装着感はHD800が優れていますが、T1もHD800ほどではないですが良好です。耳をすっぽり覆うタイプで、最初は締めつけがきつい感じですが、使用しているうちに気にならなくなってきます。

冒頭にHD650、HD800、T1の周波数測定グラフを挙げています。HD650は聴いた通りに見事な高域下がりの特性です。100Hz前後が最も音圧が高く、軽い低音が盛大にでますが、重低音は出ません。聴感上ではHD800の方が重低音については出ています。T1で30HZ程度の重低音領域までほぼフラットに再生できているのは大したものです。高額ヘッドホンの中には意図的に重低音を持ち上げている製品がいくつかありますが、T1ではおかしな音作りをせず、あくまでもフラットな再生を実現している点には非常に好感が持てます。

HD800で4KHzの辺りに大きな谷がありますが、これはHD800の広い振動部からでた4KHz前後の音波において、頭部に当たり、その反射波と振動部からでた次の音波ががちょうど打ち消しあうために起きている現象です。実際の人間の頭部には大きく複雑な形をした耳がありますので、聴感上は4Khz前後での音量の低下はまったく感じられませんので安心して下さい。この周波数特性グラフは、高価なダミーヘッドの替わりにハードカバーの本を積み重ねてきつく縛り、ダミーヘッドの替わりとして測定したものであることをご承知おき下さい。このため高域の測定結果と実際の聴感上の結果には、かなり違いが出ている部分があります。

HD650は高域ほど音圧が弱くなる非常にクセの強い周波数特性ですが、このことから分かるように何を聴いてもHD650の音になってしまいます。その結果、録音状態の悪いソースでも気持ちよく聴けたりすることがあります。原音再生からは最も遠いヘッドホンです。

HD800は聴感上、6KHZ前後にピークがあります。7KHZから8KHZにかけて大きな谷があります。この谷は非常に深く、大音量で信号を再生していてもほとんど音が聞こえなくなるほどの谷です。

T1は聴感上、8KHz前後にピークがあります。3つのヘッドホンの中では高域の再生能力が最も高い製品です。T1で再生される高域は絶品と言ってもよいほど良質なものです。

T1はなぜかHD800ほど注目されていないようです。価格はHD800の約16万円に対して約12万円と4万円ほど安く手に入れることができます。コストパフォーマンスは高いと言えます。きらびやかで再現される音に花があり、分解能の高さと豊潤さと相まってとてもリッチな音楽体験が得られます。これはHD800では味わえない体験です。T1はもっと注目されてよい製品だと思います。

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